ダートの洗礼 |
しばらくはナロクの郊外を走るのだが、この街は石作りの壁で出来ている家が多くて、石垣が連なった砦のようだ。 ちょっとした空き地では子供達がサッカーに興じていた。ボール一つで遊べるサッカーは世界共通の遊びなんだろう。 そのうち周りの家も見えなくなってきて、いよいよナロクを抜けたようだ。あとはひたすらサバンナの中を進むのみ。 道路の舗装はまだ続いているが、だんだん路面が荒れてきた。 しかし進むにつれ道路の穴の数はどんどん増えていき、しまいには穴だらけになってしまった。 何とかまともに通れるのは路肩だけ。それでも乗り心地は大してよくならず、ダートを走っているのと変わらない。 そんなガタガタの道を走り続けてやっと次の休憩所に到着。乗り心地がひどかった分、なおさら遠く感じたなあ。 シートの上で振動を受け続け痛むオシリをさすりつつ外に出ると、さっきまでより空が一段とと青い気がした。 ここのトイレに書いてあったのがこのマサイ族の人の絵。男便所と女便所を表しているのだが、 トイレの中は意外にも綺麗で、なぜかピンクで統一されていた。 ひーこのトイレチェックによると、ここの個室は和便形式だったそうだ。 このタイプ、東南アジアでも良く見かけるけど、世界的に見ると和便の方がスタンダートなのかな。 すっきりした所でちょっとお散歩。日差しは強いが空気はとっても爽やかだ。 こんな乾燥しきったような土地だが、道路際にはアザミが咲いていて、その紫が際立っていた。 休憩ポイントはここで最後。次に停車するのはマサイマラに着いたときだ。それじゃあとちょっと。がんばろう ここから先はひたすら荒野が続くのみ。道もいつの間にか完全なダートになっていた。 ブルドーザーが均したと思われるキャタビラあとのような細かい振動と、地面の凹凸から来る大きな振動がミックスされ、もう体中がたがたになりそうだ。隣の席においておいたカメラリュックが振動でずれ落ちてきたので助手席に乗せかえてしっかりシートベルトを締めなおす。しかしきついなあ。 マサイの集落とか・・・ そんなのだけ。しかしマサイの建物って、自然の中のあると全然目立たなくて動物の巣みたいだ。 マサイの放牧している牛の群れだと思ったらヌーの群れだったりもする。 そしてダートとはいえ一応メインロードだったと思われる道さえそれ、 永遠とも思えるようなダートが続き、最後の休憩からもはやどれだけ走ったかわからなくなった頃、 やっとついた〜〜〜 |