マラシンバロッジも極楽じゃ〜


いやーしかし遠かった。遠いだろうとは覚悟していたがほんとに遠かった〜 
やっとの事でたどり着いたマラシンバロッジ。なんかみんな疲労困憊だ。
アンドリューもお疲れ様。彼が一番大変だったろうからねえ。

最後の力をふりしぼって看板の前で記念撮影。ナイロビから240kmとあるが、400kmは走った気分だ。

ここでも天気は最高。その強い日差しの中をかやぶき屋根のエントランスへ向かう。

ホテルの中の落ち着いたロビーは10年前のイメージと変わっていない。
ここでウェルカムドリンクをいただきながら、恒例「アンドリューのスケジュールとホテルの説明」を受けつつ宿帳を書く。

今日はイブニングサファリがあるので、このあとここに午後4時集合。
明日はバルーンサファリがあるのだが、それはホテル主宰なので夕方ツアーデスクで確認してくれとのこと。

ロビーの向こうは河に面した吹き抜けの広々としたフロアが広がっている。
右奥に見えるのがレストランで、左側は暖炉のある広いバースペースになっていた。
今まで走って生きた荒野の真ん中に、これだけ整備された施設があるのというのには驚かされる。

ここでアンドリューと別れ、部屋に案内された。うちらが泊まるのは、この中央棟から200mほど離れたこのコテージ。

部屋の中は入った所が2畳ほどのエントランスになっていて、その先のメインの部屋は広々とした3ベッド。

内装は木材がふんだんに使われた温かみのある山小屋風で、10年前から建っているという古さは全然感じられない。
ここもナクルのホテルにまけず劣らず快適そうだ。

部屋の前には広めのバルコニーがあり、外に出てみると目の前は河になっているじゃないか!これはいいねえ。
出来る事なら1週間くらいのんびりしたいところだ。

一息ついて昼ごはんを食べにレストランへ向かうが、その途中河を見に行ってみる。
水は少なめだが、対岸の崖にはヒメハチクイが営巣している!

さらに「チチーッ」と言う声とともに飛んできたのはカンムリカワセミ!目の前の河にカンムリカワセミ!もうたまらん!

ほんとは部屋に戻ってロクヨンを持ってきたかったが、空腹のひーことたいきからはとても
それを許してくれそうもないオーラがビンビンに出ていたのであきらめてレストランへ向かう。
まあまだチャンスはいっぱいあるだろう。しかしマサイマラでもカンムリカワセミが見れるとはねえ・・・

レストランへの道も木々に囲まれていて楽しい感じ。

ここのお食事もブッフェタイプだが、スープだけは必ずスタッフがサーブしてくれる。なんか高級〜。
しかしこんな生活してたら、今後フィリピンとかハルマヘラとかパプアとか行ったときにギャップに苦労しそうだなあ。

もちろんタスカーも注文。壁のない吹き抜けのレストランには気持ち良い風がそよぎ、
長い移動が終わった安堵感も手伝ってとってもリラックスした気分で食事できた。

ひーこは長旅で胃が疲れてきたようで野菜中心の料理を取ってきた。
ここのロッジはインド人がオーナと言う事なのでカレー料理が充実している。

レストランは川岸の斜面に建てられているので、一番川側は高さ5mくらいの高床式のテラスになっている。
ご飯を食べ終え、2本目のビールを飲みながらのんびりしていると、そのテラスに観光客が集まりだした。

なんだろうと思って見に行くと、下の砂地にシママングースの群れがいて
喧嘩してるんだかじゃれているんだかわからないが、歯をむき出しにして転げまわっていた。
誰かがパンでも投げたのか、それともホテルの餌付けタイムなのだろうか。

その横を黒っぽい小鳥が掠めていった。川岸に張られた電流のワイヤーに止まったその鳥はアフリカサンコウチョウ!
ここにも居たか。今日から3泊する間に、きっともっとしっかり撮れるチャンスもあるだろう。

おなかも膨れたところで一度部屋に戻るとひーことたいきはまたまたプールに行くそうだ。ほんと好きだねえ。
僕はそのままロクヨンを担いで鳥撮りに出直す。

目指すは裏の川。覗いてみるとカンムリカワセミの姿は見えなかったので、
岸辺に張られた高圧電線をくぐって岸辺まで降りてみた。

しかし期待に反して鳥の姿はどこにもなく、照りつける日差しの下、
干上がりかけた水溜りでのたうつナマズが立てるらしきらしき水音が時折聞こえるだけ。

しょうがない、それじゃレストランの方にでも行ってみるか。アフリカサンコウチョウがいるかもしれないしね。
しかしここでもサンコウチョウの姿はなかった。全体に鳥の影は少ない。暑すぎるからだろうか・・・
近くに飛んできてくれた唯一の鳥はアフリカヒヨドリ

テラスから見下ろす川岸では餌付けされているらしいナイルオオトカゲが何かの骨にかじりついている。
前に来た時は、このトカゲの事をスタッフがクロコダイルだとか言ってたんだよな。
さすがにこんな河じゃワニはいないよなあ。

 この河、11年前に来たときは岸辺まで降りることが出来、厨房からもらってきた肉をワームの針につけ、
8ポンドラインを4重くらいにしたのを使ってナマズを釣ったもんだ。

60cmくらいのが良く釣れ、ガイドのエリックと一緒に熱中していた。凄い引きで楽しかったのだが、
今回スタッフに釣りをしても良いか聞いたら立ち入り禁止になったといわれてしまった。
たいきにもあの引きを味あわせてやりたかったなあ・・・

その川のちょっと下流のバンクの所に見えるのはもしかしてカバの鼻?
じゃあ釣りは止めておいたほうがいいかも。カバ釣れちゃったらやばいもんな(^^;

ここまで来たついでにたいきの様子を見に行くと、プールの水がめっちゃ冷たいそうだ。
赤道直下とはいえ、ここは標高1600m。夜は冷え込むだろうから水も冷えるんだろう。

部屋の方に戻る途中、わき道があったので入ってみると、そこは太陽電池のパネルがずらっと並んだ広場だった。
こんなところでこんなハイテク設備を見るとは思わなかった。
もしかしてこのホテルの電気はこれでまかなっているのだろうか。だとしたらなんてエコなんだろう。
日本も見習わなくちゃねえ。

部屋の前を通り過ぎさらに奥へ向かうと林の中でガサゴソやっているツグミくらいの鳥が居た。
オレンジのお腹がとてもきれいなマミジロツグミビタキだ。

と、これを撮ったところで時間切れ。部屋に戻るとみんなも帰っていたので、サファリの準備をしてフロントに向かった。

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