アカシアの下でピクニックランチ
 
 なかなかいい木陰が見つからないまま走り続けるうちらのサファリカー。こういうのって予め木陰の予約とかを取ってるのかとも思ったが、アンドリューの様子を見ている限りではそういう事はないようだ。

 何度かよさげな木陰を見つけたが、近づくと死角になったところに先行のサファリカーが止まっていたりする。

 昼を過ぎて大分経ったころ、やっと誰もいなくて枝振りのいいアカシアの木を発見。アンドリューは道を逸れ車をそっちに向かわせた。草原の中にぽつんと一本だけ生えているアカシアの木。あれがうちらのアカシアだ!

 ここらへんは草の丈も短いから肉食大猫たちが隠れる場所もなさそうで、安心してご飯が食べられそう。

 ダートの道路から逸れて手付かず(でもないだろうけど)の草原の上に乗り入れたら、その乗り心地のソフトさにビックリした。表面が柔らかい土と草で覆われているからだろう。
 
 そしてアカシアの木の下に到着!青い空、白い雲、眩しい太陽、一面の草原、そこにに一本のアカシア!まるで絵に描いたようなシチュエーションで最高だ。ただすっごく暑いけど(^^;

  車を止めたアンドリューはスペアタイヤをテーブル代わりにして、そこに絨毯を引いてランチ会場を設営してくれた。

 そしてロッジで作ってもらったランチボックスを配られる。
いそいそとフタを開けてみると、中にはフライドチキンにゆで卵、ハムチーズサンド、クリームチーズにクラッカー、
カップケーキ、それにジュース1パックとスイカやメロンなどのフルーツが入っていた。

木陰に腰を下ろし頂きます〜 こんな場所で食べれば何でもごちそうだね。

とはいえフルーツは少々しおれ気味だったのでやめておく。自慢じゃないがお腹の弱さは誰にも負けないのだ(^^;
 たいきも僕が残したのを見て警戒したのだろう、フルーツには手をつけなかった。

 しかしひーこは調子に乗って「なんかちょっと雑巾みたいな味がするなあ」といいつつ全部平らげていた。
後で苦しむ事になるとも知らずに・・・つうか雑巾みたいな味がした時点で普通はやめとくべきだと思うのだが・・・

アンドリューはと見てみると、彼もこっそりフルーツの残ったランチボックスのふたを閉めていた(爆)

ランチの後はしばらく昼寝。草原に寝転がって極楽タイムだ。

仰向けに寝転んで見上げるアカシアの木の向こうには、アフリカの青空が広がっていた。

そうしてしばらく空を眺めていると、猛禽が飛んできたので飛び起きて撮影開始。

その猛禽は遠くの地表に降り立った。ロクヨンを引っ張り出してチェックするが、陽炎が激しくてはっきり見えない。

 ここで猛禽専行のアンドリュー登場。図鑑を持ち出して「あれは嘴の端が目の下まで来ているからナントカだ!」と教えてくれた、が忘れてしまった(^^;しかしあんな遠いのによく見えるねえ。さすがアフリカ人!

他の方面にはヘビクイワシの姿も見えたが、こちらはさらに遠く、もやもやがひどすぎて全然クッキリしない。


 もうちょっと接近を試みようとするとアンドリューが「危ないから遠くへ行っちゃダメだ」と注意された。
こんな見渡す限りの芝の上じゃ猛獣なんてどこにも隠れられないと思うけどねえ。
でもチーターとかが時速80kmくらいで走ってきたら逃げ切れないか・・・

僕が鳥撮りに熱中している間、ひーこはたいきに腰をもませていた。子供使いの荒い親だ。

しかし車で移動していれば風が来るけれど、こうやってじっとしていると、木陰にいるとは言え暑くてたまらない。
木陰でダラーっと動かない肉食大型猫達の気持ちがよくわかるよ。

それじゃそろそろマラ川目指して出発するとするか。

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