これがマラ川
 わがアカシアの木を離れ、しばらく走ると遠くにやっと川が見えてきた。これがマラ川か!

 10年前に来た時もピクニックサファリのプランがあった。あの時はそこまで気合が入られなくてパスしたのだが、あとでマラ川に行かないとカバは見れないと言う話を聞いて、行っとけばよかったとちょっと後悔していたのだ。

 というわけで10年ぶりに念願がかなったわけだが、カバはマラ川まで来なくても散々会えたな(^^;

 しかし単調なサバンナがず〜〜っと続いていたので、この水の輝きはとっても新鮮。緑も多く、椰子の木とかも生えていてオアシスの様だ。

 川岸まで着くと、10mほどの崖下を流れる川面が見える。アンドリュー、ここにヒメショウビンがいるんだよねえ?

 川を見下ろすとそこに横たわっていたのはナイルワニ。さすがに大きな川のワニはでかい。5mくらいはありそうだ。

一回り小さいワニも日向ぼっこをしている。といってもバリンゴで見たのよりははるかに大きい。
食べ物がちがうのだろうか?いずれにせよ、ここでは泳ぎたくないな。

 その近くの河原にはアフリカトキコウの群れが羽を休めていたが、やつらは別にワニのことはなんとも思っていないのか?まあいざとなったら飛べるから強いよな。

カバもウジャッといっぱいいる。しかもでっかいのから小さいのまでより取り見取りだ。

 近くの木にヒメハチクイがやってきた。鳥も居るじゃん。それじゃヒメつながりでヒメショウビンも探して欲しいな。
それにハイガシラショウビンとタテフコショウビンも水場の近くならいるんじゃないの?

 ふたたび水面に目を向けるとそこに横たわっていたのはさっきのよりはるかにでかい巨大ワニ!
 アンドリューは7mはあるんじゃないかと言っている。ナイルワニの中には8mもの大きさになって300人を食べちゃったうえ、ウロコが分厚くて銃弾も受け付けないというゴジラみたいなのもいるらしいから、こいつがそれ位あってもおかしくないかも。ほんとにめちゃくちゃでかくてなんだか恐竜みたいだ。 

 岸辺にごろんと横たわっているカバもいた。なんか身体がメチャクチャ重そうだ。その足は豚足タイプ。「マダガスカル」に出てきたメスカバを思い出す。

 その周辺のカバにたかっていたのはアカハシウシツツキ(Red-billed Oxpecker)
水面に浮いているカバは岩のように見えるなあ。

 それじゃそろそろヒメショウビンでも、と再び岸辺に注意を戻すと、イボイノシシの家族が走ってっていくところだった。

 そしてアンドリューはそのイボイノシシを追うように川岸から離れ、再びサバンナに向かって移動開始。

ん?ヒメショウビンはどうしたの?と聞くと、ちょっと悲しそうな顔をして、
これから向かうクリークにいるかもしれない、と言っていた。

なんかもうダメそうだなあ。やっぱアンドリューは猛禽専攻だったんだ・・・
この分だとハイガシラショウビンもタテフコショウビンもダメかもなあ。
まあアンドリューのせいで出てきてくれなかったわけじゃないけどね。

そんな状況を挽回すべく、アンドリューは頑張って一本の木を探し出した。木陰がいかにも心地良さげなアカシアだ。

その下にいたのはだらけまくりのライオンおばちゃん連合(と思われる)!
餌をたらふく食べた後のようでお腹がパンパンで幸せそうにゴロゴロしていた。

暑いのか喰いすぎて苦しいのかハアハア言っていた。今日はライオン運がいいようだ。

でもカワセミ運はダメなのかな。それじゃ例のクリークを目指して再び前進。シマウマ共、道を明けろ〜ぃ!

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