潤いと灼熱の植物園

 広くて綺麗なベッドでぐっすり眠り、久しぶりにゆっくり朝寝を使用と思うがここの所の習慣からか、
明るくなると一度目がさめてしまう。でも今日はいつまで寝ていてもいい日♪
と言うわけで再び惰眠をむさぼり、目を覚ました時はすごくリフレッシュした気分だった。

それじゃ朝ごはんにしようかね。今回朝食は付いていないので、なんか食べに行こうかね。
シンガポール名物ガヤトーストなんか食べてみたいねえなんて話をしながらみんなでホテルを出ようとすると、
ロビーのところでたいきが急にもよおしてしまった(^^;その辛さ、良く分かるぞ〜

もうモレそうで部屋に帰りたいというので、たいきには一人で先に戻っておいてもらうことにして、
ひーこと二人で何か買って来る事にして、クラークキー方面に向かう。

川沿いは人もほとんど歩いておらず昨日の夜の喧騒がうそのように静まり返っていた。
川面を渡る朝の風は涼しくて爽やかだ。

 しかしまだやっていそうなお店がなかったので、向かいのセントラルの地下街をのぞいてみると、
こちらもみんなシャッターが閉まっていた。
いくら夜型の街とはいえ、この近辺のオフィスで働いている人とかはいないのだろうか?

 幸いここの1階にサブウェイがあったのでサンドウィッチを作ってもらい、後はコンビニで飲み物を買ってから部屋に戻ると、すっきりしたたいきが待っていた。ギリギリ間に合ったそうでよかったよ。

 部屋の椅子をベランダに持ち出し、手すりの上にコーヒーカップを並べて即席のオープンエアカフェを作り、
プールとリバーサイドを眺めながら朝ごはんにした。とってもいい気分。

食後はのんびり支度をしてから、前から行ってみたかったシンガポール植物園に向かった。
ホテルからはタクシーで15分くらい。車を降りると昼間の熱気がもわっと全身を包む。暑い

この時期シンガポールは雨季のようだが、今のところ空は晴れていて、強い赤道直下の日差しが照りつけてくる。

 今日はこのままシンガポールの街を歩き回る予定なのでロクヨンなしの軽装備。
 でもマク4にサンヨンの組み合わせなので鳥も撮れるだろう。
 この植物園の池にはコウハシショウビンがいる可能性があるそうだ。それにこの前シンガポールに来た鳥仲間のRICKさんの話だと、ヤイロチョウもいるかもしれないとの事。期待してしまう。

 園内を歩き出すといきなり池が現れた。もしかしてここにコウハシショウビンポイント?

しかし見つけた鳥は木陰で休むチョウショウバトのみ。
地図を見るとまだいくつも池があるようなので、他の池にいるのかもしれない。

 周辺には熱帯の植物が生い茂っている。人工的に植えられたものとはいえ、
熱帯の植物を熱帯で育てているのだから無理がない。みんな元気いっぱい、生き生きとしている。

しかし暑いねえ。滝が上げる水飛沫が涼しげで、たいきは水に飛び込みたいとか言っているが、気持ちはわかるよ。

おっ、あの木陰で動きまわっているのはシキチョウだ。ハトよりは鳥撮りしている気分になれる。

森林エリアの中のボードウォークを歩いていると、セミの声がうるさいくらい。
強い日ざしがコントラストの強い葉陰を作り、まるでどこかのジャングルの中をトレッキングしているようだ。
これが街中とは信じられない。とっても楽しいが、ひーことたいきは早くもバテ気味(^^;

森の中の地面から木へとせわしなく動き回っているのはリスだ。動きが早いのでファインダーに入れるのは大変。
でもよく見るとかなりの数が住んでいるようで、撮影のチャンスはいっぱいあった。

葉っぱの上には熱帯の蝶の姿も見える。

道端のバナナの木には実がなっていたりと、ディテールだけ見ているとほんとにジャングルにいるみたいだ。

そして森林エリアを抜けると、芝生と池のひろがるオープンエリアに出た。池には野外音楽堂みたいなのもある。
ここはこれで明るい日差したっぷりの気持ちい場所だが、さすがにこの時間だとちょっと暑すぎかも。

 池の畔の木陰に長めのレンズの付いたカメラを持ったおじいさんがいたので、もしかして鳥撮りの人かと思い話しかけると、僕のサンヨンを見て「この池には時々Kingfisherが来るよ。」と教えてくれた。

 どんなKingfherなのか聞くと、羽が青くて大きい奴だそうなので、もしかしたらコウハシショウビンかも・・・でもたいがいこういうときはナンヨウショウビンなんだよな。どっちにしても朝早くなくちゃダメだそうだ。昼間は暑すぎるもんねえ。

 おじさんは、「鳥が好きなのか?」と言うのでそうだというと、それなら任しておけ!と言ってかばんの中からパンくずを取り出し「鳥、来〜〜い!」と言いながらそれを撒きだした。

そしてやってきたのはチョウショウバトとインドハッカの群れ、そして亀(^^;
せっかく呼んでくれたので、インドハッカを数枚撮影させてもらう。

 おじいさんは鳥を呼びながらだんだんエキサイトしてきて、なんか早口でこの鳥達についての解説を始めた。
長くなりそうなので、話が一段落した所でお礼を言って「喉がかわいた〜」というたいきをだしにしてその場を脱出。

 そのあと池をぐるっと回ってみたが、青いカワセミの姿は見えなかった。でも対岸にゴクラクチョウ花がいっぱい咲いている場所をみつけた。ここがRICKさんがタイヨウチョウ類をいっぱい撮っていたヘリコニアロードかな?

 ならばとしばらく粘ってみたが、ちょうど植栽の人が入っていたせいか、それともあまりに暑すぎるからか、
いたのは地味なキバラタイヨウチョウのメスが1羽のみ。

あとはトンボがとまっていただけ。まあ今回は観光だから鳥はこれくらいにしといてやるか。

でも鳥は撮れなくても、この潤いまくった熱帯の空気の中に身をおいているだけで十分幸せだ。
と僕は思うのだが、ひーことたいきはかなりバテている。これくらいの暑さでへばっててどうすんだよ〜

それじゃ次はオーキッドガーデンへ行ってみよう!

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