潤いと灼熱の植物園 |
広くて綺麗なベッドでぐっすり眠り、久しぶりにゆっくり朝寝を使用と思うがここの所の習慣からか、 もうモレそうで部屋に帰りたいというので、たいきには一人で先に戻っておいてもらうことにして、 川沿いは人もほとんど歩いておらず昨日の夜の喧騒がうそのように静まり返っていた。 しかしまだやっていそうなお店がなかったので、向かいのセントラルの地下街をのぞいてみると、 幸いここの1階にサブウェイがあったのでサンドウィッチを作ってもらい、後はコンビニで飲み物を買ってから部屋に戻ると、すっきりしたたいきが待っていた。ギリギリ間に合ったそうでよかったよ。 食後はのんびり支度をしてから、前から行ってみたかったシンガポール植物園に向かった。 この時期シンガポールは雨季のようだが、今のところ空は晴れていて、強い赤道直下の日差しが照りつけてくる。 今日はこのままシンガポールの街を歩き回る予定なのでロクヨンなしの軽装備。 園内を歩き出すといきなり池が現れた。もしかしてここにコウハシショウビンポイント? しかし見つけた鳥は木陰で休むチョウショウバトのみ。 周辺には熱帯の植物が生い茂っている。人工的に植えられたものとはいえ、 しかし暑いねえ。滝が上げる水飛沫が涼しげで、たいきは水に飛び込みたいとか言っているが、気持ちはわかるよ。 おっ、あの木陰で動きまわっているのはシキチョウだ。ハトよりは鳥撮りしている気分になれる。 森林エリアの中のボードウォークを歩いていると、セミの声がうるさいくらい。 森の中の地面から木へとせわしなく動き回っているのはリスだ。動きが早いのでファインダーに入れるのは大変。 葉っぱの上には熱帯の蝶の姿も見える。 道端のバナナの木には実がなっていたりと、ディテールだけ見ているとほんとにジャングルにいるみたいだ。 そして森林エリアを抜けると、芝生と池のひろがるオープンエリアに出た。池には野外音楽堂みたいなのもある。 池の畔の木陰に長めのレンズの付いたカメラを持ったおじいさんがいたので、もしかして鳥撮りの人かと思い話しかけると、僕のサンヨンを見て「この池には時々Kingfisherが来るよ。」と教えてくれた。 おじさんは、「鳥が好きなのか?」と言うのでそうだというと、それなら任しておけ!と言ってかばんの中からパンくずを取り出し「鳥、来〜〜い!」と言いながらそれを撒きだした。 おじいさんは鳥を呼びながらだんだんエキサイトしてきて、なんか早口でこの鳥達についての解説を始めた。 そのあと池をぐるっと回ってみたが、青いカワセミの姿は見えなかった。でも対岸にゴクラクチョウ花がいっぱい咲いている場所をみつけた。ここがRICKさんがタイヨウチョウ類をいっぱい撮っていたヘリコニアロードかな? ならばとしばらく粘ってみたが、ちょうど植栽の人が入っていたせいか、それともあまりに暑すぎるからか、 あとはトンボがとまっていただけ。まあ今回は観光だから鳥はこれくらいにしといてやるか。 でも鳥は撮れなくても、この潤いまくった熱帯の空気の中に身をおいているだけで十分幸せだ。 それじゃ次はオーキッドガーデンへ行ってみよう! |