にわか豪雨で雨宿り |
お腹一杯、渇きも癒されついでにほろ酔いで余裕がでてきたので、すぐそばのチャイナタウンを散歩する事にする。 ちょっと歩いて道路を渡ると、そこには大きな中国風お寺があった。さすがチャイナタウン 中には自由に入れるようなので、うちらも見学に行ってみると、金ぴかの見事の仏像が置いてあった。 その前にはお経を上げるお坊さんと信者の人たちがいっぱい座っている。ここはあんまり冷やかしで入っちゃいけないのかと思いすぐに退散。 外に出てお寺の周りを回っていると、その一角にたくさんの中華料理が並んでいた。 これは全部お供え物なんだそうだ。がもちろん仏像がこんなの食べやしない。このお供えは、そのままお寺の修行僧たちの食事になるとのこと。なるほどねえ。配分からして一人ご飯一杯とおかず2品と言う所か。修行の身の割りに意外と豪華だ。 そんな不謹慎な事を考えていたからだろうか、お寺の横の縁日のような所を歩いていると、晴れているのにいきなり大粒の雨が降り出した。 すぐに雨は土砂降りになってきたので、とりあえずさっきのお寺に避難。さっきとは別の入り口から入ると、見事な龍に出迎えられた。こういうのは仕事柄気になるのでよく観察しておく。指は3本だから昇り龍だな。 中は博物館のようになっていて、雨宿りにはもってこい。 仏像の周りを小さな仏像が囲んでいるのはどういう意味があるのか分からないが、その細かい細工にはかなり萌える。 一通りお寺の中を見て回ったが、まだ雨は止む気配がない。雷までなってさらに強くなってきた。 このままお寺にいても飽きてしまうのでどうしようかと思っていたところ、出口の向こうがショッピングセンターになっているのに気づいた。これは避難先を移動するしかないだろう、ということで、土砂降りの中をダッシュでそこに駆け込む。 ショッピングセンターの中は小さなお店が一杯集まっている雑然とした空間だった。それぞれの店には東南アジアっぽいエキゾチックな日用アイテムや、日本じゃ売れそうもないようものがあって面白い。 チャイナドレスを売っているお店のおばあちゃんが「これなんかその子に似合うよ」といってたいき用のチャイナドレスを薦めてきたので「こんな太ってちゃ絶対着れないでしょ、それにこいつ男の子だよ!」というと大笑い。そのあともその店の前を通るたびに手を振ってくれて、なんかだかとってもなごやかだ。 お店の人たちがみんなそんなにガツガツしていないのは、シンガポールならではなのかな。アフリカから比べると、すごく控えめな感じがして好感が持てる。 お正月用のグッズばかり売っている店もある。旧正月はまだ半年先だと言うのに、今から並べておいて買っていく人がいるのだろうか?中国系の人たちが旧正月にかける情熱を垣間見るようだ。 地下は食料品を売っていたが、伊勢丹などの地下と違って、ここは生肉や魚、南国の珍しい果物などの生鮮食品色々並んでいるどちらかというと市場的なところで、あたりにはドリアンのにおいが立ち込めていた。 そうこうしているうちに雨はいつの間にか止んでいた。さすが熱帯のスコール、バーっと降ってさっと止む。いいねえ ショッピングセンターを出ると、とりあえずホテルのほうに向かってみようか、と言うことで、 このチャイナタウンは昔はインド人街だったそうで、その名残の巨大ヒンドゥー寺院が建っていたが、その派手なことといったらありゃしない。神様から人間から妖怪から動物まで、写実的で極彩色の像が塔一面を覆っていた。 しかしこうやって見ていると、すごいねえ、インドの映画でも見ているようだ。お寺としてはさっきの中国のお寺のほうがしっくり来る。これってなんだかあまりありがたみがないもんな。
こちらにも近代的なショッピングセンターがあったので入ってみると、なんか人気が少なくて閑散としている。 まあ平日昼間だからね。ここでよく目に付いたのが、アニメのフィギュアやプラモを売るお店。 やっぱり日本のアニメって人気あるんだなあ。自分が作ったわけじゃないけど、日本人としてちょっと嬉しい。 このショッピングセンターの地下は普通の食料品街だったので、調味料など軽めのお土産を買っておく。 ショッピングセンターを出る頃にはすっかり疲れてしまったのでタクシーをつかまえようと言うことになった。でも夕方のラッシュが始まりかけているらしく、ショッピングセンターのタクシー乗り場には行列が出来ていた。 しかしなかなかホテルは見えてこないなあ。タクシーに乗れたら楽なのに・・・ |