雨のスカイガーデン

 チャイナタウンから帰宅ラッシュの始まった街中を抜け、15分ほどでサンズの車寄せに到着。
なんかいきなり紫色に光るパネルがならんだ壁面でアミューズメント気分たっぷりだ。

 建物の中に入ってみると、こっちは商業施設が入っている側のようで
高い天井と吹き抜けフロアの広々とした空間が広がっていた。
中には高級ブランドのお店がいっぱい入っていて、地下には海から水を引いた運河がある。

そしてここのもうひとつの名物はカジノ!うちらはあんまり興味ないけれど、スキな人はテンション上がるんだろうね。
ちなみにカジノフロアーは18歳以下は立ち入り禁止だったので、たいき連れのうちらは入らなかったが、
入り口のそばにずらっと並んだATMがなんとも生々しかった(^^;

 外はウッドデッキの広場になっていて、その向こうには内湾が広がっている。遠くにはマーライオンが見えた。
 昔ひーこがはじめてシンガポールに来た頃は、このスカイガーデンの建っている場所はまだ海で、この内湾はそのまま外海だったそうだ。
 マーライオンもその頃は大海に向かって雄大にゲロッてたのだが、今では池の中でくすぶっているようでちょっとかわいそうかも。

そんな手乗りマーライオン(^^)

振り返るとスカイガーデンがそびえていた。あの屋上のサーフボードみたいな奴が空中庭園らしい。
天気はいまいちだけど、せっかくここまで来たんだから登ってみよう。

 スカイガーデンの下の3本のビルはホテル棟なので、そこから上に登れるはずだ。さっきの建物の2階にホテルへの渡り廊下があったのでそこを目指すと、どうもここが今開かれているジュニアオリンピックの宿泊施設になっているらしく、そのセキュリティーのため立ち入り禁止になっていた。

 しょうがないので下に降り、一度外へ出て横断歩道を渡ってホテル棟に入った。

中はまたゴージャス感たっぷり。中央のロビーを取り囲むように作られた建物は、
はるか上の方まで吹き抜けになっていて、それがひとつのオブジェのようだった。

 しかもこれが3つもあるのだから、ロビーの広さだけでも半端じゃない。きっとこのどこかにスカイガーデン行きのエレベーターがあるはずだからと、片っ端から探しまくるが、どこも部屋に行くためのものばかり。スカイガーデンの案内看板も見当たらない。いい加減疲れてしまったのでフロントに行って聞いてみたら、外に別の入り口があるそうだ。なんだ〜もっと早く聞いておけばよかったよ。

 外に出て教えてもらったとおりに進んでいくと、地下行きのエスカレーターがあった。上に登るために地下に降りるとは思わなかったな。それにしても分かりづらいったらありゃしない。

 地下に降りると綺麗な受付があた。ここで入場料を払うと、ボタンを押すとその場所に応じた解説が流れる電話みたいなのを貸してくれる。受付の時、屋上は天気が悪いから外に出られないかもしれないけれどそれでも言いか?と聞かれたが、今さっきまで雨は降ってなかったし大丈夫なんじゃねーの?ということで強行することにする。

 超高速エレベーターはうちらの貸切だ。これでガラス張りだったらもっと楽しいんだけどね。でも降りるとき怖いかな?

 そしてあっという間に地上200mに到着。雨なんて降ってないじゃん!
大喜びで外に出ると、シンガポールの街が良く見渡せる。ひーこもとっても嬉しそうだ。

小さい国と言うイメージのあるシンガポールだけど、ひとつの街として考えたら結構広いよな。
 向こうの方はかすんでいて良く見えないくらいだからねえ・・・と思ったらかすみじゃなくて雨だった。

 それがあっという間にスカイガーデンを覆いつくし、外は土砂降りになってしまったので慌てて室内に避難。
室内と言ってもエレベーターホールくらいしかないので、非常に手持ち無沙汰だ。もう降りようかとも思ったが、ひーこ的にはこんなんじゃ全然納得行かないそうなので、ここで雨が止むのを待つことにした。

 そして10分ほど経つと雨が小降りになってきたので、うちらは先陣を切って外に飛びだした。

「今なら貸切だ〜〜」とたいきもテンション高め。高いとこ好きのひーこの血を受け継いだか・・・困ったもんだ(^^;

このあとはすっかり雨は止み雲もだんだん薄くなってきたので、改めてゆっくりと景色を眺めることが出来た。
こちら側はクレーンの立ち並ぶ埠頭地区。

 こちらは埋立地に作られた新興住宅街だろうか。手前に見える観覧車は、このスカイガーデンが出来るまで
ここいらで1番のランドマークだったようで、大きなゴンドラの中で食事も出来るらしい。

平坦な埋立地からムクムクとそびえたつビル郡は第三新東京市みたい。

海沿いのカラフルなスタンドはジュニアオリンピックのメイン会場・・・かな?

シンガポール海峡に目を向けると多数の大型船舶が停泊していた。海の交通の要所と言われるだけの事はある。

対岸にはひーこじゃなくて僕でもなくてマーライオン(^^;の姿も見える。これは植物園以降
ただの重りと化していたサンヨンが役に立った。

ひーこは高い所にいる嬉しさからかテンションが上がりまくり、フェンスの隙間からストラップを手首に通したカメラを出して手を離し「ギャ〜カメラ落ちるカメラ落ちる〜!」ともはや意味不明(- -;誰か連行してくれないだろうか・・・

そして雲の向こうにシンガポールの夕日は沈んで行った。

さ、それじゃそろそろクラークキーに帰ろうかね

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