寄り道しながらやんばる突入 |
国道58号を北上していくと左手に奥武島が見えてきた。そういえばあっちのほうはまだ行った事なかったなあ。カーナビで見ると奥武島屋から、古宇利島へと続く道は海の上を通る海中道路みたいで楽しそうだ。 国道をそれ奥武島に渡る橋の周りは潮が引いているらしく、彼方まで干潟が広がっていたが、残念ながらシギチの類は見られなかったが、遠くのほうでは人が何かを採っている。ゴカイとかかな? 奥武島を過ぎ屋我地島に渡ると周りはサトウキビ畑になり、向こうに海が見えて来るとすぐ古宇利大橋が現れた。 しかしすれ違う車のほとんどが「わ」ナンバーなのには驚いた。これじゃ地元の人がレンタカーにうんざりするのも解るなあ。まあ僕らもその観光客なんだけど(^^; 古宇利島に入ると漁港のような所でひと休み。ここまで来ると海の色はしっかり沖縄の色をしている。 いつの間にかまた爆睡していたたいきはそのまま寝かせておいて、車から降り古宇利大橋をバックに記念写真を撮っているとイソヒヨの声が聞こえてきた。これは今回初鳥撮りしかないだろう。機材のリュックからサンヨンとテレコンを取り出し7Dにセットして姿を探すと、なにやらエビのようなのを咥えたまま囀っているオスを発見。器用なもんだ。 こっそり近づいて撮影成功。 そのあと道路に沿って古宇利島をひと回りする。本島からちょっと離れただけなのに、この島はすっかり離島の趣だ。 赤茶けた畑の向こうには青い海が広がっていた。 ぐるっと島を一周したあとは、そろそろ本格的にやんばるを目指すことにして来た道を引き返す。 太平洋に突き当たり東村に入ると再び北上開始。ここまで来ると、本格的にやんばる地域に入ったと言う気分になる。 しばらく行ったところに「慶佐次湾のヒルギ林」というのがあった。時刻はもう到着予定時刻の午後4時半。でももうやんばるに居る事だし、ここまで来たらもう宿に着いたも同然だろう言う気分だったので、ちょっとだけ寄ってみることにする。 駐車場に車を止めると、マングローブの林の中に続くボードウォークを歩いてゆく。
中にはまるでプラスチックのように鮮やかな発色の真っ青なのも混じっていたりして撮影に夢中になってしまう。 マングローブの中からはメジロの鳴き交わす声に混じってサンコウチョウの声も聞こえてきた。しばらくその場で待ってみるが、姿は見つけられなかった。 日差しが強いので結構バテつつ終点に到着。ここからは川面がみえる。遠くからカワセミの声が聞こえてくるがこちらも姿は見えなかった。 再びマングローブの根元の小さな生き物を探しながら車に戻るともう5時だ。もしかしたら宿の人が心配しているかもと思い、一応連絡を入れて誤っておいた。 慶佐次湾を過ぎるとあたりはジャングルと畑しなかい山の中の一本道が続き、海もあまり見えなくなった。 やんばるの東海岸には基地移転問題で話題になっていた辺野古のキャンプシュワーブを始め、演習場など米軍の施設が多いようだが、ゴールデンウィークのためか大砲の音が聞こえたりヘリが飛んでいるようなことはなかった。 路肩にはヤンバルクイナ飛び出し注意の看板とマングースの侵入を防止するネットが目立ち始めた。 それに混じって「ヤンバルクイナに餌付けするのはやめましょう」と書かれた看板が目に入った。 ここら辺は走っているだけでいろいろ考えさせられる道が続くなあ。 その後、安田(ヤスダと書いてアダと読む)、安波(と書いてアハと読む)と、不思議な名前の集落をいくつか通過すると、道の向こうに巨大なプロペラが見えてきた。どうやら風力発電所のようだ。それにしてもでっかいねえ・・・ そして慶佐次湾を出て1時間ほどたった頃、やっと目指す宿の看板を発見!遠かった〜 |