やんばるかくれ宿

 看板は見つけたものの、どこが入り口かわからず一度通り過ぎてしまい、Uターンして戻ってきてやっと駐車場を発見。
 車を止めて外に出ると、そこにはHPで見たのとおなじ、ちょっとヤレた感じのトタン屋根の小屋があった。実物はもうちょっと綺麗なんじゃないかと期待していたんだけど、そのまんまだったなあ・・・

 たいきも少々呆然としているが、まあここは電気もあるしトイレも水洗なんだから、モラコットやプリサンと比べれば天国みたいなもんだよ(^^;

 母屋に行くと宿のお姉さんが出てきたので遅れてしまったお詫びとご挨拶をして部屋のカギをもらう。

 今回うちらが泊まるのは4ベットの大き目の部屋。はたしてどんなところだろう。ちと不安だが、とにかく行ってみよう。

 荷物を引きずって部屋の前に行き、いかにも手作り風の木のドアにカギをさす。う〜む、ちゃちいカギ。そして建てつけがいまいちで中々開こうとしないドアを恐る恐る開けると・・・

 おお〜!なんかすごくいい感じじゃないですか〜。外観と比べるといい意味でかなり予想外。

 入ってすぐの部屋はちゃぶ台のある三畳間の座敷もついた広めのリビングキッチンになっていた。ちゃぶ台の裸電球こそ昭和を感じさせるが、白木のフローリングに手塗りの天井、それにアメリカン調?の窓がなかなか素敵だ。

 広々としたキッチンには電子レンジからオーブントースター、炊飯器まで一通りの調理器具も揃っている。

 リビングの奥はベッドルーム。窓が大きくとられていてこちらも快適そうだ。
テレビはないけどリビングとの仕切りの所にはCDラジカセが置いてあるので夜も寂しくないだろう。

そしてベッドルームの先は前面が窓の、カフェのようなスペースになっていた。
窓の向こうの海からはさわやかな風が吹きこんでくる。

この横にはちゃんとシャワーとトイレもあり、これなら幸せに暮らしていけそうだ(^^)

というかテントに泊まるの考えたら極楽だよねえ。

 それじゃ、素敵な宿にめぐり合えたのを祝してまずはオリオンで乾杯。ん〜ウメ〜 と喜んでいると、窓の外の茂みから、アカヒゲの「ピロッピロッピロッ」と言う囀りが聞こえてくるじゃないか!それもほんとにすぐそこからだ。
慌ててサンヨンを持ってくるが、こんなに密生した草の中じゃ姿は見つけられそうもないか・・・
でもこんなに近くにいるなら撮影するチャンスもあるかもしれないな。
居ながらにしてアカヒゲ、何て贅沢なんだろう・・・これからの生活が楽しみだ。

一息ついたところでビールを飲みつつ釣りの用意をする。
この前の浜じゃちょっと釣り辛そうだけど、たいきのたっての希望なのでチャレンジしてみるのだ。
たいきにも自分の仕掛けは自分で用意させる。

晩ご飯は7時と言う事なので、まだ30分くらいは遊べそうだ。
 浜まで降りてキャスト開始。でも向かい風だからルアーはあんまり飛んでくれない。
さらに遠浅みたいでちょっと油断するとすぐに根掛かりしてしまう。なんか何にも釣れなさそうな予感・・・

その後、たいきと二人黙々とキャストを繰り返すもののアタリはまったくなく、結局ルアーを2個なくしただけで時間切れ

ずっと海風に吹き付けられ続けたので身体も冷え切ってしまったし、それじゃ宿に戻って晩ご飯にしようか。

部屋に戻るとちょうどお姉さんが食事を運んできてくれた所だった。

今日のメニューはグルクンの唐揚げをメインに、野菜たっぷりのヘルシーなものだった。品数豊富で中々おいしそう
お姉さんの話だと、タマネギやレタスはここの家庭菜園で取れたものらしい。
ご飯は茶色かったのでジューシーかと思ったら玄米ご飯だった。
こういうのをロハスとかオーガニックっていうのかな。

お姉さんは料理をちゃぶ台の所に置いていったが、裸電球の下で食べるのもなんかわびしいので
お盆ごと窓際のカフェスペースに持っていって、暗くなっていく海を眺めながら食べる事にする。

それじゃ再びオリオンで乾杯!いっただっきま〜す

たいきはグルクンを「うまい!」と言いながら頭からかじっていた。こういうところ、僕よか大人っぽいかも・・・
料理は総じて味付け薄めだけど、そこはおしょうゆをドボドボかけて調整する。
お姉さんに見られたら、折角のロハスになんてことを〜!と怒られそうだけど、美味しく頂いたから許してください(^^;

食後はシャワーでゆっくり暖まり、オリオン片手にベッドで寝転びながら、たいきと一緒にノートパソコンでディズニーのアニメを見ていたらいつの間にか寝てしまっていた。さあ、明日はいよいよヤンバルの山の中だ。
アカヒゲ、ヤンバルクイナ撮れるかな。楽しみだ〜〜

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