カオヤイ国立公園デビュー戦 |
そしてカオヤイ最初の朝が来た。昨日のお姉さんとの約束を信じてドアの外を見てみると・・・ グゾ〜!!!トイレットペーパーなんてどこにもないじゃん・・・orz とまあカオヤイ最初の朝は最悪のスタートだったが、何とか都合をつけて(^^;ちょっと遅刻気味でフロントへ到着。しかしまだガイドさんらしき人は来ていなかった。 しかし僕より遅く来るガイドさんってのもめずらしいなあ。 そして待つこと十数分、6時を過ぎた頃、国道からこちらへ向かってくるライトが見えた。どうやらお迎えが来たようだ。 フロントの前に止まった幌付きのピックアップトラックから大慌てで降りてきたのが今回ガイドをしてくれるナンさん。痩せ型で、パンチパーマに口ひげの一見ちょっと怖そうなおじさんだった。 早朝の空気は涼しいと言うより寒いくらいなので、Tシャツの上に合羽を着込んだ。 ホテルから10分ほど走ると公園のゲートがあり、ここで入場料を払う。 まだ薄暗い山道を走っていくと、後ろから「ピウィー」と大きな声で鳴く大型の鳥が車を追いかけるように飛んできた。 車はゆっくりと山道を登ってゆく。途中オオサイチョウの巣があると言う木を通り過ぎるが、まだ暗いので明るくなってから後でゆっくり来ることにして先に進む。 そのうち道路の周りの木々が低くなり、開けたサバンナのようなところに出た。空は朝焼けで紫に染まっている。 ここでナンさんは車を止めると遠くの木を指差し、ブッポウソウ(DollerBird)が止まっていると教えてくれた。 ブッポウソウを撮っていると、すぐ手前の木の中を数羽の小鳥が飛び回っているのに気が付いた。これはコノハドリじゃないか!前から見たいと思っていた綺麗な鳥だが、思っていたより小さくてスズメくらいしかない。 コノハドリはこの木に何羽もいたのでまた次のチャンスがあるだろうと思い、ほどほどのところで切り上げて先に進むことにした。しかしいつものごとくコノハドリを見たのは今回このときだけ・・・やっぱ撮れる時に撮っとかなきゃダメだな。 再び道の周りに森が迫って来た。そこからしばらく走るとトレイルの入り口があった。ここが3日前、ナンさんがカザリショウビンを見たポイントらしい。いよいよカザリと対面できるのだろうか・・・ しかし反応は全然ない。さらにコールバック・・・ そしてさらにひたすらコールバック・・・・・ まるで反応なし 残念、どうやらダメみたいだ。それじゃまた帰る時に寄ってみることにしてひとまず退散。 気を取り直してさらに進むと、道路わきの高い木の上に小鳥が群れていた。ナンさんが「Minivet!」といっているのでサンショウクイの仲間だろう。 ベニサンショウクイがちょっとでもいいポジションに来てくれないかと悪戦苦闘していると、その群れの中にちょっとだけ大きめの鳥が飛んできた。 このポイント以降は特にめぼしい鳥が出る事もなく、そのままカオヤイ公園本部に到着。 駐車場の周りではイソヒヨドリの青いやつやコサメビタキを見かけた。 さらにこの広場手前の川にかかった橋の横の木にはアサクラサンショウクイが止まっていたり、 食堂の裏手の木ではコガネゲラが餌をとっていたりと開けている割に鳥の姿が多い場所だ。 その後本部を後にして、ひと山超えたところにあるキャンプ場まで移動。 アオムネハチクイは次のチャンスにかけることにして、ナンさんについてキャンプ施設の裏へ続く道に入って行くと熱帯雨林に覆われた川岸に出た。ここの対岸にはガマヒロハシ(Dusky Broadbill)が巣を作っているという。 ナンさんの指差す先には、蔦で空中にぶら下がった紡錘状の巣があった。 そのうち親鳥が来るというのでその場で待っていると、しばらくしてガマヒロハシ登場。 ガマヒロハシはしばらく巣のところに止まり辺りをうかがった後、上の方の木の枝に移りそのまま飛んでいってしまった。 まあそれほど綺麗な鳥でもなかったので早々に見切りを付けてキャンプ場に戻ると このキャンプ場をあとにして、さらに先に進む。どこまで行くのか聞くと、カオヤイ国立公園の頂上だそうだ。 そんな池と草原を眺めながら、ゆっくりと車を走らせていくと、「ケレッケレッ」と鳴きながら縄張り争いをしたり さらに岸辺でフライングキャッチを繰り返す鳥を発見。チャガシラハチクイだ。 そんな必死になって撮影している僕とチャガシラハチクイのツーショットを、いつの間にかナンさんが撮っていた(^^; |