デンジャラス シティ |
さてタクシー乗り場はどこかな?と探しながら歩いていくと、ひっきりなしに「TAXY?」と声をかけられる。 どこで調べてきたのか、ひーこの話だと声をかけてくるドライバーなんかに付いていったら、わざと遠回りされてボッタくられると相場が決まっているそうだ。さらにひどい時には誘拐されて莫大な身代金を請求され、最悪は殺される事も珍しくないとビビリまくっている(^^; というわけで、そこらへんで声をかけてくるおじちゃんのタクシーに乗るのは断固反対のひーこ。 タクシー乗り場も見つからないしどうすりゃいいんだよ、このまんまじゃ空港から出れないじゃん!というと、ブルーバードタクシーかシルバータクシーなら安全らしいという。それを早く言いなさいよ。 その2種類のタクシーを捜して再び空港前をウロウロしていると、再びタクシードライバーに声をかけられまくるが。「妻がメータータクシーじゃなきゃダメだというんだ」と説明すると、みんな「OK」と悲しそうな顔をしてあっさり引き下がってくれる。なんかそんな悪い人たちにはみえないんだなけどなあ。 しばらくしてタクシー案内所があったので、ブルーバードタクシーはどこで乗れば良いのか聞くと、すぐ目の前に専用の乗り場があるのを教えてくれた。タクシーを一台ずつ係りの人が無線で呼んでくれる形式だったので目立たなかったみたいだ。 乗り場にはトランシーバーを持ったおにいちゃんがいたのでブルーバードはここで良いのか確認すると、そうだと言う。 前に2組のお客さんが待っていたが、5分ほどでうちらの番が周ってきた。さっきのおにいちゃんはドライバーにホテルの場所をくわしく説明してくれている。ここらへんのドライバーは英語をしゃべれない人も多いのだろう。 タクシーは再び降りだした雨の中、ジャカルタシティーを目指し走り出した。 空港からのハイウェイを走っている分には、東南アジアの他の地域と大差は感じられない。 30分ほど走ると周りに建物が多くなってきた。遠くにビルも見える。そろそろジャカルタ市内のようだ。 しばらくしてうちらが泊まるホテルと思われる高層ビルが見えてきた。ここでハイウエイを降りる脇道に入った。 しかしそんな気分もつかの間、いきなり大渋滞が始まった。全然動かない類の大渋滞だ。 さらに動かない車の隙間をぬって物売りが次々とやってきた。売り物は新聞、お菓子、水鉄砲などさまざま。 永遠とも思える渋滞のあと、やっと合流地点が見えてきた。ここは赤信号の時間がやたら長い上、我先に突っ込まないと先に進めないようだ。これじゃ渋滞するのもしょうがないよなあ。 そしてなんとか大通りに合流できた頃には雨も小降りになり、物売りからも開放されてちょっと気持ちにもゆとりが出てきた。ジャカルタの夕陽が雲の向こうにかすんでいる。 そこからホテルまでは、まだしばらくバイクだらけの雑然とした街中を走る。これでよく事故が起こらない物だ。 一方通行も多いようで、ぐるっと大回りをして10分ほどでホテルに到着。普通30分のところ、1時間以上はかかってしまった。 ホテルの隣にはショッピングモールが隣接していて、共通の入り口にはゲートがあり警備員が立っていた。これまた物々しい・・・ 車寄せでタクシーを降りエントランスを入ると、そこにはさっきとはまるで別世界の普通のシティーホテルのロビーが広がっていた。安全そうでホッとする。 そして無事チェックイン。いやーなんか精神的に疲れた・・・ うちらの泊まる部屋は10階。内装は可もなく不可もなくという感じだが広さだけはかなりのものだった。 頼んであった、たいきようのエキストラベッドが入っていないが、 トイレとバスルームも広くて綺麗。これなら安心して暮らせそうだ。 それじゃとりあえず短パンにはきかえてリラックスしたところで、ミニバーの中のビンタンで乾杯。 ホテル自体が高台の上にあるので、部屋からの眺めは最高だ。 こうやって遠くから眺めているだけでもその雑然とした雰囲気が伝わってくるようだ。 とはいえ折角来たジャカルタなのに部屋でじっとしているのももったいない。 |