ブドゥグル経由、西部国立公園へ
  今回も助手席に座る事になってしまったので、ドライバーさんとポツポツと話をしながら車は渋滞の激しい大通りを避けるように細道を選んで進んで行く。

 なかなか裏道に詳しいようなので「ミンピから来たのによく道知っているねえ」というと彼はジンバランに住んでいるのでここらへんは良く知っているらしい。それに何度も空港とミンピの送迎をしてるしね。とのこと。
 昨夜も日本人のグループをミンピへ送って行ったそうだが、夜着の便で来た人たちをミンピまで送っていったら、こっちに戻ってくるのはいったい何時になっちゃう?と聞くと、今朝帰ってきたそうだ。それで10時過ぎに空港まで僕らを迎えに来てくれたんじゃ寝る暇な買ったでしょ?というと「Yes ちょっと眠たいけど大丈夫だよ」・・・大丈夫かなあ(^^;安全運転で行こうね!

 1時間程走ると周りにライステラスが目立ってきた。ジャワショウビンがいないかと目を凝らすが、飛んでいるのはツバメばかり。

 凧が飛んでいるのを見つけ、ドライバーさんに「凧ってバリじゃ人気があるんだよね」と聞くと「僕も子供と一緒に作るよ、すごくよく飛ぶんだ。バリ語じゃ『ラヤンラヤン』って言う。サヌールのほうでは大きな大会があって、そのときは3m位ある大きな凧もあがるんだ」と教えてくれた。

 やがてライステラスの向こうにバトゥール山が見えてきた。これからあの山麓にあるブドグゥルという町を越え、バリ北部へと抜けるのだ。乾季だというのに山の上の方はすっかり雲に覆われている。そして山に近づくにつれ、天気もなんだか悪くなってきた。

 道は次第に傾斜が強くなり、上り坂にあえぐバスやトラックに阻まれて車のスピードもどんどん落ちていく。

 そんな遅い車を強引に抜き去りつつ、なんとか峠のピークに到着。ここらへんはストロベリーフィールドと言ってイチゴの栽培が盛んらしい。イチゴ摘みも人気があるようで、観光客向きの施設も充実しているそうだ。バリ島でイチゴなんてちょっと意外だな。

そんな駐車場の一つに車を止めて今まで上ってきた道を見下ろすが、雲が多くてどこがデンパサールでどこがウブドなのかなんて分からなかった。
 

 
 ここから10分ほど行くとブドグゥルの街に到着。道沿いにはブラタン湖が広がっている。

 山だから天気が変わりやすいってのもあるかもしれないが、時折日が差すものの、周りの山には黒い雲がかかっていていつ雨が降ってきてもおかしくないような天気だ。

 前回もこんな感じだったのでここにはドンヨリしたイメージを持ってしまうが、きっと晴れたら爽やかな所なんだろう。

 ブドグゥルの町を抜けしばらく行ってから左に曲がり、さらに坂を登っていく。前回と同じルートだ。
道沿いではカニクイザルが観光客を眺めていた。

 この先のブヤン湖とタンブリンガン湖両方を見渡せるビューポイントでちょっと休憩タイム。

 外に出ると小雨が降っていてちょっと肌寒い位だった。
 道路わきにオオコウモリとイグアナみたいな大きなトカゲを持った兄ちゃんがいて、こっちを手招きして呼んでいたが、絶対にお金を取られそうなので無視しておく(^^;

 せっかくなので記念撮影をしてから車に戻り再び走り出すと、周りはだんだん霧が濃くなってきた。ほんとに天気悪いところだよなあ。視界はほんの数メートルと言う所まで悪化してきたが、ドライバーさんは車のスピードを緩めもせず平然と走っていく。

 そして再び九十九折れの坂道をひたすら下ってゆくと、やがて雲が晴れ日が差してきた。
この頃になるとひーこもたいきも完全に酔ってしまったようで、後部座席はすっかり静まり返っていた(^^;

 道すがら運転手さんとバリの免許制度について話をする。バリで運転免許を取れるのは18歳から。バイクに乗る時はヘルメット着用が必須だそうだ。

 じゃあ明らかに小学生じゃないかと思われる子供がノーヘルでバイクを乗り回しているのはどうして?と聞くと、「ここらへんには警察がいないから!」だって(^^)

 そのうち道は海沿いに出た。北部海岸だ。ここまで来ればミンピもあと少し。後ろの二人、がんばれよ!
さすが乾季なだけあって海は穏やかそう、これならムンジャンガン島に渡るのも楽そうだ。前回は荒波にもまれて大変だったからねえ。

 あとは海沿いの道をひたすら西に向かい1時間ほど走り、やっとミンピの看板が見えてきた。

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