ほんとに乾季?

 ホテルのフロントで、午後は3時に集合する約束をしてYudiさんと分かれ部屋に戻るといきなり大粒の雨が降ってきた。スコールかな?

 部屋ではお腹を減らして待っていたひーことたいきが首を長くして僕の帰りを待っていたので、休むまもなく傘を差しレストランへ向かった。

 レストランに着くと海側の席に座りまずはビンタンを注文。歩き回ったのでノドカラカラだ。

 そしてみんなで乾杯!う〜ん、ウメ〜〜
一応セアカミツユビも撮れたし、雨とはいえこうやって海を眺めながらマッタリビールを飲むのもいい気分だ。
 

 外の雨はどんどん強くなってきた。そんななか、隣の桟橋では地元の子供たちが雨なんか気にすることなく、糸の先に針と餌をつけただけの簡単な仕掛けで釣りをしていた。彼らにとってはこの位の雨シャワーみたいなもんなのかな。

 その横のマングローブに、チチチチチーの声と共にヒメアオカワセミがやってきた。昨日のやつだろうか。
 あいにくタムロンの18-270mmしか持っていなかったので点でしか写せなかったが、観察しているとどこかに飛んでいってもまたその場所に戻ってくる。あそこがお気に入りなのかもしれない。

 明日はダイビングがあるからYudiさんとの朝撮りには行けないから朝食までの時間はあそこでヒメアオを狙ってみようかな。

 やがて料理が運ばれてきた。今日の昼ご飯、僕はナシゴレン、ひーこはナシチャンプルーを選んだ。

 たいきは変り種で親子丼。このミンピのレストラン、日本人のお客さんが多いせいかランチメニューはザルソバとかイナニワウドンとかの和食メニューが取り入れられている。親子丼はなんだかやたらシイタケが多くって、見慣れた親子丼とはだいぶ違うものだったが、味はまあまあ美味しかったそうだ。

 食事をしながらさっきヒメアオのいたマングローブを眺めていると、青と白の大きめのカワセミがとまっているのが見えた。お腹がちょっと茶色っぽい。あれってもしかしてヒジリショウビンじゃないか?

 わりと普通種と言われているが、なんだか今まで縁がなくてこれが初遭遇だ。でもあまり感動はないかも。
やっぱりナンヨウショウビンとよく似ているからかな?これだともしかしていままでナンヨウショウビンだと思ってスルーしていた中にヒジリが混ざっていても不思議じゃないかも(^^;

 食事が終わっても雨はやむ気配がなく、むしろ激しさを増してきた。もっとひどくなる前に部屋に戻っておこう。
 

 しかし部屋までの道はすでに川のようだ。
 そんな中を足元をビショビショにしながら歩いてゆく。
 まあ寒くはないしこれはこれで気持ち良いが、心配なのは午後の鳥撮りだ。

この雨、果たして3時までに止んでくれるだろうか?
乾季だと思って天気の事は全然心配していなかったのだが、これじゃほんと2月の雨季真っ只中とかわらないな。

考えてみればYudiさんにガイドしてもらえるのは、もう今日の午後と明日の午後の2回だけだ。そのうち一回がキャンセルになると痛いよなあ・・・

でもこの様子じゃセアカポイントの川も増水しちゃって鳥撮りどころじゃないだろう。やっぱ今日はもうダメかなあ・・・

 びしょぬれになって部屋に戻ると、一気に降って一気に止んでくれることに最後の希望を託し、屋根から滝のように流れ落ちる雨水を呆然と眺めながらYudiさんとの待ち合わせ時間が来るのを待った。

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