バビを探して

 ひーこもマッサージから帰ってきたのでプール遊びは終了。
シャワーを浴びてさっぱりしてから昼のウブド散策に出かけることにする。

今回は豚の丸焼き「バビグリン」を食べてみたかったのでフロントにいた女の子に美味しい店を尋ねると、
地図を持ち出して丁寧に教えてくれた。目指すは王宮だ。それじゃ出発!

強い日差しの照りつける白昼のモンキーフォレスト通りを王宮に向けて登っていく。

ウブド王宮はこの通りの突き当たりにあり、歩いて10分くらいで到着。
あたりにはインドネシアの国旗がはためいていた。

その横の道をちょっと入った所に目的のお店があった。
バビグリンの「バビ」というのは豚のことで、「グリン」は多分グリルの意味だと思う。
なのでバビグリンは豚の丸焼き料理のことなのだが、
これがとっても美味しいんだとドライバーさんやスリ君から聞かされていたのだ。

さすが人気店だけあって店の周りは人でごった返している。そして店先では今まさに子豚の解体の真っ最中だった。
しかし皮をはいで黄色い皮下脂肪を包丁でこそげ落としている様を見たらなんだか食欲がなくなってきた。
たいきとひーこも「これはちょっと・・・」って感じらしい。

みんな同じ気持ちでよかったよ〜。それじゃバビグリンはやめて、他のもの食べに行こうか。
なんか共食いっぽいしね(^^;

でもせっかくここまで来たんだ、その前に王宮見物でもして行こう。

ウブド王宮は入場料無料で自由に入ることができる。
アーチ型の門とレンガ塀でいくつもの区画に区切られていて迷路みたいな所だ。
赤いレンガや瓦からはちょっと沖縄っぽさが漂うようだ。
チャンプルーって言葉も共通だし、琉球との関わりを感じさせる。

奥の大きな東屋には細かい細工がなされたガムラン楽器がずらっと並んでいて壮観だった。

今夜はここでバロンダンスがあるというので見に来てみよう。

それじゃそろそろ昼飯を食べに移動しようか。王宮を出ると直射日光が照り付けて汗が噴出してくる。夏だなあ・・・

こんないい天気なんだから、レストランはやっぱりお座敷からライステラスを見渡せる気持ちのいい所が良いねえ。
ってことで、モンキーフォレスト通りの入り口にある「プリ・デワダ」を目指す事にした。
結構大きめで観光客向けの店だけど、前回の「トロピカルカフェ」の並びだから景色のよさは間違いないだろう。
もちろん途中で良さそうな店があったら計画変更もありえるけど。

大通り沿いは車も多いし日陰も少ないので、ここらあたりと目星をつけて裏道に入り込んだのだが
ちょっと奥に入っただけで表通りの喧騒がうそのように静かな道が現れた。
路面のタイルにはイラストが書いてあったりして中々楽しい。

そのまま進んでいくと地元の生活空間と言う感じの路地裏になってきた。
緑も多くて歩きやすいからこの道を選んで正解だったな。ただしこの先どこに出るかはわからない。

さらに進んで車が入れない細道を行く。こんな道を歩いていると、すごくバリに来た感じがする。

しかし細道を抜け、大通りに出たところでたいきは完全にダウン。
もう喉が渇いて死にそうだと言う(^^;それに帽子かぶってないから熱中症になっちゃうよ。

しょうがないので予定変更してすぐ近くのレストランに入ることにした。

このレストラン、奥のほうにはライスフィールドに面した座敷席もあり、結果としては正解だった。
そして今日もビンタン、たいきは冷たいスプライトで乾杯!

ライスフィールドの周りにはアミハラやメグロヒヨドリが飛び回っている。

そんな景色を眺めながら、お座敷で足を伸ばしてビンタンを飲むのは最高の幸せだ。
ついついもう一本飲みたくなってしまう。

さて、今日の昼ごはんだが、ひーこはボリュームたっぷりの野菜のカレー

僕とたいきはさっきのバビにちょっとだけ気持ちが残っていた。
メニューを眺めているとフライドバビのサワーソースと言うのを見つけ、
なんとなく美味しそうだったのでたいきと一緒に同じ物を注文した。

どんなのが出てくるかワクワクしながら待っていたが、出てきたのは何のことはない、「酢豚」だった。
確かにバビサワーには違いないけどちょっと期待はずれだったなあ・

まあ美味しく完食したので文句を言うすじあいではないのだけれど・・・

前へ目次次へ

鳥見旅行記トップへ

inserted by FC2 system