めげずにジャワショウ
 バリもついに今日が最終日。昨日の緊急対応セット、ロクヨン+7D+テレプラスをリュックに詰め込み、首からIXY1000をぶら下げて今回最後の朝撮りのために部屋を出た。

 しかしフロントに行くと昨日頼んでおいたはずのバイクが来ていない。あの兄ちゃんちゃんと頼んでおくって言ってたのにいい加減だなあ。
 フロントにいたのは昨日とは違うおじさん。事情を説明するとレンタバイク屋に電話してくれて、30分後にまたここに来てくれという。貴重な朝撮りの時間だってのにもったいないなあ。

 しょうがないので一度部屋に戻ると、たいきが起きてきていた。昨日寝たの早かったもんね。
 一緒に鳥撮りに行こうかと聞いてみたが、宿題をしなきゃいけないからから待っているそうだ。エライなあ・・・;

 30分後、フロントへ戻るとレンタルバイク屋のおじさんがスクーターを持ってきてくれていた。それじゃ出発。
 昨日よりちょっと遅くなっただけなのに、もうモンキーフォレスト通りは人がいっぱい。やっぱりウブドの朝は早いのだ。

 いつものライステラスに乗り入れ、昨日と同じ所にバイクを置いて歩きはじめる。
今日もとってもいい天気、バトゥカル山がよく見える。

 道端に蛍光オレンジのとってもきれいな蝶がいた。タテハチョウの仲間だろうか?はじめてみる色合いだ。

  昨日のポイントまで登ったが、ジャワショウは姿はおろか鳴き声も聞こえない。
ライスフィールドには稲穂を狙うアミハラが群れているのでロクヨンのテスト撮影をしてみたが、これなら大丈夫そうだ。

谷底を見下ろせる所まで来ると、朝靄の向こうに隣のライスフィールドが輝いていた。あっちのほうが良さそうだな・・・

 というわけで、昨日Sさんに教えてもらった所から谷底に降りた
今日は一人なので、写真を散りながらマイペースでのんびり歩いていける。

両側から森が覆いかぶさっているうえ、小川沿いだから空気もひんやりと涼しい。
木漏れ日がキラキラと差し込みほんとに綺麗な所だ。

 川沿いの薄暗い田んぼの中を歩き回っていたのはシロハラクイナ。
再びテスト撮影してみたがピントのほうは問題なさそうだ。よかったよ

前方の道の上で日向ぼっこしているのはヘビかと思ったらトカゲだった。

 やがて道は森の中からライスフィールドに出る。
向かって左側は刈入れの真っ最中のようで、沢山の人が農作業をしていた。
これじゃ人嫌いのジャワショウはちょっと期待できないかも。

 人々の前では刈り取り後に逃げ出した虫を狙っているのか、アマサギの群れが降りていた。

 しかし向かって右側ではアヒル農法のアヒルたちがガーガー言いながら歩いているだけ。
 そして畑の真ん中に生えている木の上には・・・輝くような青の鳥が止まっていた。あれはジャワショウ!こんなとこにいたか!

 順光だし場所もバッチリ。しかも最高のシチュエーションだ!
まずは一枚押さえて、中腰で土手に隠れるようにして徐々に近づいていく。
足元がぬかるんで靴がビショビショだけれど、そんな事かかまっちゃいられない。
これが撮りたくてわざわざバリまでやってきたんだ!

 そしてなんとかデッカちゃんゲット!やった〜!今回一番のジャワショウだ。
これでMk4とテレコンの無念も多少晴らされただろう(^^)

 さらにもう一歩近づいた所で気付かれてしまい、ジャワショウは奥の椰子の木に飛んでいってしまった。
ほっと息をつき振り返ると、散歩中と思われる欧米人カップルが畦道からこっちを見て何かしきりとハンドサインをしてくれている。なんだかよくわからなかったので彼らの所に言ってみると、僕がアヒル軍団を撮っていると思っていたらしく、アヒルの位置を教えてくれていたそうだ(^^;

 今撮ってたのはこの鳥だよ、とジャワショウの画像を見せるが、こんなのがいるなんて全然気付かなかったそうだ。

 ジャワショウはどうしたろうと見渡すと、まだ奥の椰子の木に止まっているようだ。ファインダーに入れて見てもらおうと思ったが、ロクヨンをもってしても遠すぎて点にしか見えない。

 「それじゃもう一回チャレンジしてくるよ」と彼らと別れ、奥の椰子の木に続く畦道を歩き始める。幸いその道は三脚を広げられるだけの幅があるので助かる。

 肉眼でも確認できる距離まで接近してファインダーを覗いて見ると、暑いからだろう、口をあけてハーハーやっていた。
こういう行動は沖縄のリュウキュウアカショウビンでもよく見られるが、なんだか犬みたいだ。

 この場所でもかなり近くで撮影することが出来、とりあえずジャワショウビンは満足がいった。
 あまり粘りすぎてもみんなの怒りを買うので、後はカメラを落っことさないように気をつけて来た道を戻り、バイクの所まで到着。そして今日は何事もなく無事宿までたどり着いた。 

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