あっという間のバリ遠征
 フロントで清算を済ませると、空港へ送ってくれる車に荷物を積み込んで出発。
 ここから空港までは1時間ちょっと位だろうか。

 今回のドライバーはインテリっぽい人で、現在のインドネシアのジャカルタ集中型の経済の弊害についていろいろ説明してくれた。なんだか不満たらたらのようだ。

 それとここでも聞いたのは、ジャワからバリに入ってくる人たちの悪いうわさだ。
 インドネシアでまともに経済が成り立っているのはジャカルタと観光が盛んなバリくらいで、それに釣られて最近ジャワから入ってくる人が多いのだが、英語がわからない人が来ても観光の仕事にかかわれず、結局仕事がなくて窃盗などに走るらしい。

 ドライバーさんはどこで英語を覚えたの?と聞くとまずは学校で習い、そのあとチェンダナに勤めながら、外国人のお客さんとしゃべることでまた勉強をしたそうだ。そうやって常に英語に触れられる環境にいるのはうらやましいな。
 でも彼みたいに積極的に話をしようって姿勢がないと、環境だけあってもダメって事だろう。

 ちなみに僕がジュエリーの仕事をしてると言ったら、バリ人は手先が器用だから、こっちで作れば安くて綺麗なものができる、知っているジュエリー工場があるから、今度来たとき紹介するよ。となかなか商魂もたくましいようだ(^^;

 色々小難しい話をしているうちに車は空港に到着。ドライバーさんに名刺を渡され、じゃあ次回は工場に行こう。と約束して分かれると、国内線のカウンターでチェックインを済ませる。荷物は成田までスルーで運んでくれるそうだ。知らなかった・・・イミグレーションはジャカルタでやるからあとは出発を待つばかりだ。

 と思ったら、ここで空港使用税をRpで払わなくてはいけないことが発覚。もうRpなんてウブドのスーパーで使い果たしちゃったよ・・・しょうがないのでひーこが1000円分だけ両替しに行き、僕らはガルーダ像の前で待つことになった。

 そして15分ほどしてやっと帰ってきたひーこ、両替所がなくて走り回っていたそうだ。ご苦労さん。

 これでやっと出発ロビーに入ることが出来た。疲れてグッタリしているひーことたいきは座らせておいて、僕はバリの焼酎「アラック」を買おうと思ったのだが、どこの店もメチャ高い。しかも何年も寝かせた「古酒」っぽいのばかり。色がついていないのが欲しかったので、ここでの購入はやめておいた。

 その代わり買ったのが、インドネシアの鳥図鑑。2000円とちょっと高めだったが、まえにYudiさんに見せてもらったやつで、インドネシアのカワセミ系がほぼ全種写真で載っているので前から欲しかったんだ。

 やがて搭乗アナウンスが流れ、みんなぞろぞろ移動開始。そして再びバスに乗り、到着したのはボーディングブリッジの下。ここから階段でボーディングブリッジまで登るのだ。こんなの係りの人しか出来ないかと思ってた。

 そしてうちらを乗せたガルーダの777は1時間の時差の向こう、ジャカルタへ向けてバリ島を飛び立ったのだった。
 なんだか今回の遠征はあっという間だったなあ・・・

 国内線でも機内食が出るのはガルーダのえらい所だ。今夜のメニューは牛肉の煮たのとケーキ。
 あいにくビールはないみたい。

 食事を終えてしばらくするともうジャカルタ。あっという間だ。

 飛行機を降りた後の乗り継ぎはスムーズで、日本語をしゃべれる係員が「ANAへの乗り継ぎはこちらです〜」と案内してくれる。今の飛行機に乗ってきたほんどの人がここでANAに乗り換えるようだ。

 どうもここでも空港使用料を取られるらしいので、ひーこたちにはチェックインカウンターに並んでおいてもらって、僕が両替所に向かった。両替所のお兄ちゃんも心得たのもので、みなまで言わずとも人数分の額を日本円に換算して教えてくれる。

 そしてANAのチェックインも無事終了後、出国審査は10分ほど並ばされたが、入国に比べればずいぶんあっさりしている。
 パスポートコントロールを抜けると、もうそこは免税店が並ぶ出発ロビーだ。これでわずらわしい手続きは全部クリア。ほっとするね。

 搭乗まではまだ大分時間があるので、食堂で今回のバリ遠征の打ち上げをする。ビンタンもこれで当分飲み収めだ。

 たいきとひーこは腹ごしらえのために「山菜うどん」というのを食べていたが、見た所入ってるのはネギとキャベツ?山菜なんてどこにもないよなあ。しかもナルト入り。一口もらったが前デンパサールの空港で食べた福太郎のそばつゆと良く似た味だった。甘みのある醤油ラーメンって感じかな。

 ここでビールを2杯頂き、まださらに時間が余っていたので、ここで休んでいるという二人を置いて再びアラックを探しに出かけ、かなり外れた所にある店でやっと透明のを買うことができた。

 さらに途中で面白い昆虫キーホルダーを見つけたのでたいきを呼びに行く。
 このキーホルダー、いろんな虫がそのままアクリル漬けになって固められているのだが、コーカサスオオカブトなんて厚みがありすぎるから上面剥き出しだよ。ポケットに入れたら絶対引っかかるだろう。
さらにはトビトカゲまで・・・これは標本って言うより干物だな。

 中でもコノハムシがちょっと欲しかったけど、予算の都合でやめておく。なんせ財布にはもう帰りのタクシー代しか残ってないのだ(^^; 

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