ターゲットはアオリとクワガタ

 水面に浮かんでボーっと空を眺めているのはとっても気持ち良い。最近海に入るときはいつもスノーケルやマスクや水中カメラを持っているので、たまにこんな風に手ぶらで水に入ると気が楽だ。
ただ、どうも魚がいないとなると手持ち無沙汰だ。それにだんだんのぼせてきた。もう上がりたいなあ。
ほっぽって来たカメラも心配だ。

そこでまだ遊びたそうな二人を促して海から上がる。この後は港で釣りをしようと言うことになり、
着替えを済ませて再びチャリでレンタルチャリ屋にもると、あいかわらず不機嫌なお姉さんに港へ送ってもらった。

やっぱり釣りをするならこういう深場がいいだろう。さっき買った金色のスプーンが大活躍するに違いない!

そう思って釣りの仕度をしていたら一台の軽トラが岸壁に停まり、中からスーツを着たおじさんが出てきた。
そして荷台から釣竿を引っ張りだすとすぐ手前の海に向かってキャスト。あおること数回で急に竿が絞り込まれた。
おじさんは手馴れた様子でリールを巻き、何かを抜きあげた。その先にかかっていたのはアオリイカ!
なんとこんな簡単に釣れちゃうの!?

そのあとアオリをそこら辺にほっぽり出したおじさんは再びエギをキャスト。そしてまたすぐアオリが乗った。
しかしこれは痛恨のばらし。それでもほんの3分くらいで2杯もアオリを掛けちゃうなんてすごい!

おじさんはバラシをしきりと悔しがりながら、さっきほっぽいていたアオリをつかむと車に乗り込みそのまま去っていった。

名人芸を目の前にしてしばし唖然としていたが、これはエギングしかないだろう!僕が金のルアーをエギに
付け替えていると、最初からアオリ狙いだったひーこがさっき買ったニューリールでさっそくキャスト開始!

サビキをしようとしていたたいきももちろんエギに変更。
みんなでさっきのおじさんがばらしたあたりを狙って黙々とキャストを続けた。

しかしと言うかやはりと言うか、うちらの竿にはあたりもかすりもしない。
独りイカに執念を見せるひーこはおいといて、ぼくとおたいきは途中から普通のルアーに仕掛けを換えたがこちらもダメ。
やっぱり餌を買ってこないとどうにもならないかな。本格的釣りは明日の船釣りに掛けるとしよう。

結局石垣への船3本を見送ったあと釣りは終了。次の便で石垣に戻ったのだった。

ホテルに戻ったもののまだ日は高い。このままゴロゴロしてるのはもったいないよなあ。
 それじゃクワガタトラップでも仕掛けに行こうか、ということになった。
昨日のレンタカー屋のお兄さんが、子供の頃パイナップル畑の屑捨て場でよくクワガタを採ったと言ってたんだよな。
仕掛けの作り方も教えてくれたので、やってみるしかないだろう。

疲れたから昼寝をしてるというひーこを残したいきと二人でまずはマックスバリューに向かい、
ダイソーで植木鉢のお皿とパイナップル丸々1個を購入。これで仕掛けを作るのだ。

あまり山深いところだとハブでも出たら危ないのでわりと開けた公園に行ってみた。

それでも道路からちょっとそれると森は結構深い。これならクワガタも期待できるかも

パイナップルをナイフで半分にして、まずは中身をえぐって食べてしまう。
ワイルド感もたっぷりだし喉が渇いていたからとっても美味い(^^)

このパイナップルの皮を切り口を下にして伏せておくと、翌朝そこにクワガタが潜り込んでいるという寸法だ。
そのほかにさっき買った植木鉢の下のやつもさかさまに伏せてパイナップルの芯を入れておいた。
これで準備は万端。あとは明日の早朝に見に来るだけだ。果たして採れるだろうか。

一仕事終えた後はドライブがてらアカ様ポイントに行ってみたが、気配すらしない。その代わりいつも
電線どまりばかりのリュウキュウズアカアオバトが珍しく木に止まっているのに遭遇。これもたいきのご利益かな。

一応鳥撮りもできたし、大分日も傾いてきた。そろそろホテルに戻ろうかね。

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