はじめての一人国際線 |
出発当日の朝がやってきた。たいきとひーこを置いて旅行に行くのは忍びないが、たまにはこういうのも許しておくれ。 朝の通勤時間帯ということもあってタクシーがなかなか捕まらず、京成上野に着いたのが8時半。 まあまだ2時間前だからな、と余裕の気分でスカイライナーの切符を買う。8時37分発だそうだ。で、成田に着くのが9時29分?・・・げげっフライトまで1時間じゃん・・・国際線なのにやばくね?でも何でこんな計算になったんだろ(汗) まあいまさら慌ててもスカイライナーのスピードが上がるわけでもない。座席に着くと深呼吸をして気持ちを落ち着かせ、後は天に祈るのみ・・・ そしてスカイライナーは定刻どおり(^^;フライト1時間前にマレーシア航空の入っている空港第2ビルに到着。 その後こちらもガラガラのイミグレーションを抜けたのは、スカイライナーから降りてほんの10分後のことだった。 出発時刻になると、少々緊張しつつ機内へと向かう。一人で飛行機に乗るなんて何年ぶりだろう。 そして飛行機は寒い日本から熱帯のKLへ向けて飛び立ったのであった。 PSPでゲームをしたり本を読んだりと一人の世界に没頭しているうちに機内食の時間がやってきた。 食後一段落したところでマレーシアのイミグレーションカードが配られた。とっとと書いておこうと思ったらペンがなかったので近くにいたマレーシア人のCAのお兄さんに何か書くものを貸してほしいと頼んだら、手紙セットを持ってきてくれた。そっちじゃなくてペンがほしいんだけど・・・こんな英語力の僕がこの席にすわっててもいいもんだろうか(^^; 改めてペンを持ってきてもらい、パスポートを引っ張り出して一生懸命カードに記入を済ませる。いつもはひーことあーだこーだいいながらやってるのでちょっとさびしいかも。それでも何とか全部の欄を埋めてほっと一息。 しばらくして飲み終わりもう一本お願いすると、それ以来ビールを飲み終わる頃合いを見計らってどんどんお代わりを持ってきてくれるようになった。 お兄さんがまた勧め上手で、目が会うとニコッと笑って「もう一本どう?」と聞いてくるので断りきれず、結局何本飲んだか判らない(^^; 後半出てきたチキンサンドをツマミにまた一本。 そんな風に過ごしていたら、一人でどうしようかと思っていた機内の時間もあっという間に過ぎてゆき、気が付くと眼下にはもうマレー半島の大地が広がっていた。 もうすぐKLに着陸するって言うアナウンスのあと、「最後の1本どう?」と最後の最後までビール漬けで過ごさせてもらいすっかりいい気分。 その後、着陸態勢で僕の前の席に向かい合わせに座った彼といろいろおしゃべりしているうちに飛行機は無事クアラルンプール国際空港に着陸した。 ほろ酔い気分でクアラルンプール空港へ降り立つと、チケットの入っていた袋に書いてあった地図を見ながらエアロトレインに乗って国内線ターミナルに向かう。 こんな日本から遠く離れた海外の地を一人で歩いていると思うと感慨深いものがある。こういうのもなかなかいいもんだ。 そしてその先にはKL名物、ガラス張りの熱帯雨林が見えてきた。 しかしここで道がよくわからなくなってしまった。ちょっと焦りつつ案内カウンターのお姉さんに教えてもらうと、今来た道を戻れという。「ちゃんと言葉が伝わってないのかな?」と半信半疑ながらも引き返して国際線の到着ロビーから一階下に下りるとそこにイミグレーションがあった。なるほど、ここで入国手続きを済ませるんだ。 この下のフロアが国内線のサテライトになっている。掲示板で搭乗ゲートを確認、こんなのも普段ひーこまかせなので大事だったが、なんとかコタキナバル行きのゲートまで到着。自力で良くぞここまで来れたもんだ、俺って偉い!なんて心の中で自画自賛しながら空いている椅子に座り込むと、さっきまでのビールの酔いも手伝ってしばらくウツラウツラする。 しばらくして周りのざわめきで目が覚めると、すでに待合室の入り口がが開いていたので中に入って待つことに。 |