一路ダナンバレーへ

 事務所を出ると車はまずダウンタウンを目指す。もちろんビール買出しのためだ。
事務所の辺りから坂を下ってゆくと、街の向こうに海が見えてきた。
 飛行機の中からはジャングルしか見えなかったのでラハダトゥは山の中にあるんだと思っていたのだが、実は海辺の町だったんだ。南の島で眺める海はなんだかホッとする。

 そして車が止まったのは、こちらも中華食堂みたいな店の前。スーパーに行くもんだと思っていたのにちょっと意外だ。
ドライバーが「ここにビールが売ってるから」というので、みんなで車を降りて店の中に入ると、太った中国系のお兄ちゃんが出て来たので、タイガービールを持ち帰りということで注文する。何本?ときかれたのでちょっと考えるが、ダナンバレーは3泊だから、一日2本もあればいいか、と言うことでラージを6本もらっておく。
ちょっと少ない気もするけど、現地でもそれほど高くない値段で売ってるらしいしまあいいか。

さあ、これで準備は整った!(と言ってもビール買っただけだが^^;)それじゃ改めてダナンバレー目指して出発!

目的地のボルネオレインフォレストロッジまではここから2時間ほどということだ。
車は町を後にしてハイウエイを走り始める。意外と整備されていて綺麗な道じゃん、と思っていたら
いきなり牛の群れに道がふさがれる。さすがボルネオ〜

ハイウエイを20分ほど走ったところで右にそれるとこれで舗装道路はおしまい。
あとはダートがひたすら続くらしい。周りはすでに森ばかり。民家は全くない。

前評判ではかなりのラフロードだと聞いていたので覚悟を決めていたが、いざ走り出した路面は意外と
整っていた。さらに高級車、ランクルのサスペンションはすばらしく、見事にショックを吸収してくれて快適だ。

しばらく行くと詰め所のあるゲートがあった。ここで入園許可の手続きでもするのかな。
ドライバーは車を降りて小屋の中に入って行ったので、うちらもちょっと車の外に出てみる。う〜んすごい湿気だ。
メガネが曇る〜。でもジャングルっぽくていい気持ち(^^)そこらへんにトリバネアゲハでも飛んでいないかと探したがシロチョウ系が飛んでいたくらいで大物はいなかった。まあまだやっとジャングルの入り口に入ったばかりだからな。

ゲートを抜けると再びアップダウンのあるダートがひたすら続く。
ダートとはいえ路面はしっかりしているし道幅も広くてメインロードの様相を呈している。

しばらく行くと更なるゲートが現れた。ここを通過して脇道をさらに森の深部へと分け入ってゆく。いいねえ。

今にも降り出しそうだった空の雲は先に進むにつれて徐々に薄れてゆき、ついに太陽が顔を出した。2月は雨季だということだったし、昨日から今朝にかけての雨のこともあってかなり心配だったけど、これなら何とかなりそうじゃないか。
太陽を浴びているととっても幸せな気分になってくる。そして憧れのダナンバレーまではあと少し。楽しみだ〜♪

と、その先で工事中の橋に遭遇。まだ思いっきり製作途中って感じで車じゃとても通れそうもない。
どうするんだろうと思ったら、車は橋の横の川へ向かう道を下りだした。もしかして川渡っちゃう?

やっぱり渡っちゃうんだ。楽しいねえ(^^)

結構深かったけど無事渡り終える。これで大雨でも降って増水しちゃったらどうするんだろうねえ。なんて話ながら先に進んでいくと、最後のゲートが現れた。ドライバーが鍵を開けゲートを通過。いよいよダナンバレーの核心部だ。

ゲートの先は道幅もかなり狭くなり、大きな樹がすぐ両側まで迫ってくるようになった。
そして森の向こうに木造2階建ての建物が見えた。ついにボルネオレインフォレストロッジに到着だ!

ふぇ〜やっと着いた〜。実は途中で腰が痛くなってきてきつかったんだ。やっと伸ばせる〜

車から降りると、スタッフが首に葉っぱでできた首輪をかけてくれる。なんかハワイみたいだねえ(^^)
葉っぱからはトウモロコシのような香りが漂ってくるんだけど、これって虫除けかなんかの効果があるのかな?
スタッフに聞いたら香り付けにご飯に入れて炊いたりするみたい。

 そして今回のうちらの専属ガイド、ワンコンが紹介される。首のホクロから伸びた10cmは軽く超えると思われる数本の毛!に目が釘付けになるが、RICKさんたちによるとかなり有名な実力派ガイドさんらしい。

 でもあの毛はなぜ伸ばしてんだ??命の毛?? にゃっちさんの説ではワンコンが原住民の出で、その部族がヒゲイノシシを信仰してるからその生まれ変わりの象徴として伸ばしてるなんじゃないかとのこと。なるほどねえ・・・ってほんまかいな!

 ホクロ毛はどうあれ、そんなすごいガイドさんが付いてくれるなら、これからのうちらの鳥撮りライフも素晴らしいものになるに違いない。なんだかワクワクしてきたぞ〜。

 そのあとバタバタと促されるままにはだしになってスロープを登ると吹き抜けになった2階のロビーへゆき、チェックインの手続きをする、ウェルカムドリンクは不思議な香りの甘いお茶みたいなの。何の香りだろ、レモングラスかな?


ロビーは天井が高く明るくて気持ちがいい。真ん中がバーで奥にはテラスが広がり、そこがレストランのようだ。
横には座敷スペースもあったので、晩はあそこで飲み会できそうだね、なんていいつつ宿帳を書く。

しばらくしてワンコンがやってきたので、あらためて自己紹介。にゃっちさんはあらかじめ見たい鳥のリストなど作ってきていてワンコンに見せている。えらいねえ。
僕はいつもの行き当たりばったりで、とりあえず見たい鳥の名前を挙げてよろしくお願いしておいた。

そしてこれからのスケジュールの打ち合わせなどをすませると、それじゃよろしく!と握手をかわし
みんなで記念撮影大会。着いて早々変だけど、気づいた時に撮っとかないと、いつも忘れちゃうからね(^^;

さあ、お腹も減ったし、それじゃまずは部屋に荷物を運んで、それから昼ごはんにしよう。

このロビーのあるメイン棟と部屋同士はボードウォークで繋がっているので部屋までの移動自体がアトラクション
みたいで楽しい気分になってくる。そしてちょっと視線を上げれば周りに広がるのは熱帯雨林。最高だ!

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