今朝のサメビタキもまだ餌採り中。

　とはいえ見慣れた撮影済みの鳥ばかりだ。
ここで一度部屋に戻ると言うRICKさんたちと１２時にレストラン集合の約束をして分かれ、
僕は新たな出会いを求め河原の前の草原のほうに行ってみることにした。

　そしてまずはルリノドハチクイ発見、でもちょっと近づくと飛んでしまう。

川岸の木には数羽のツバメが止まっていた。日本だと電線に止まっている姿ばかりで画にならないツバメも、
こういうところに止っているとなんだか綺麗な鳥に見えてくる。

　ダナン川の水は相変わらず泥濁りだが、雨が上がったせいか水量は急激に減ってきたようで、
ところどころ河原が顔を出しはじめた。

　川に近づくと、足元からイソシギが飛び出した。向こうのほうに降りているのはダイサギかな？こんな所にも居るんだ。

　もう一種、こんなところにも居たんだって思ったのはナンヨウショウビン。
ギャギャギャという声とともに青っぽい鳥が飛んできたと思ったらロッジの横の木の中に止まった。
枝が被っていて全身は見えないが、この色合いはナンヨウショウビンに間違いない。

　ナンヨウショウビンがよく見えるところを探してウロウロしていると手前の木から茶色のシマシマの小鳥が飛び出した。
　木に止る姿はカッコウっぽいが大きさはスズメよりちょっと大きい位。なんだろう？今回はじめて見る鳥だ。

　この鳥を撮影したあと、ナンヨウショウビンめざしロッジの横の木まで行ってみたがすでにいなくなっていた。
まあいいや、ナンヨウショウビンだし（＾＾；

　時計を見ると１１時４５分だ。一応新たな鳥も撮れたし、昼ご飯前にシャワーを浴びておこうかな。
合羽を着てたから汗と雨露で靴下までビショビショだしかなり臭くなってる（＾＾；

　部屋に戻りシャワールームに入ると、今朝のカメムシの固まりがまだ数箇所に残っている。まさかここに居つく気か。
まあこのままおとなしくしていてくれるなら良いけどね。

　環境保護対策なのかあまり泡立たないシャンプーとシャワージェルはちょっとアレだけど、こんなジャングルの中でもホットシャワーが浴びられるなんて幸せだ。すごく気持ちいい。

　汗を流してさっぱりしたところで乾いた服に着替え、さっきまで履いていたズボンと靴下をベランダに干して(替えの数が足りなかったのだ）撮影機材を持ってレストランへ行く。
もう雨は完全に上がり、空も大分明るくなってきた。これなら午後のトレッキングはバッチリだろう。

いつ鳥が現れても良いようにレストラン前のデッキに三脚を据えていたらＲＩＣＫさんたちもやってきたのでランチタイム。
今日もまずはビールからだ♪んん〜〜〜しあわせ〜。トレッキングの後だからなおさらうまいねえ。

今日のメニューは前菜が野菜サラダ。スープは肉団子の入ったやつだ。

　そしてまたもやずらっと並んだ料理の数々。パーソナルビュッフェって感じでテンション上がる〜
料理はみんなマレー風、といってもカレー味だったり唐揚げだったり、親しみの持てる味付けでとっても美味しい。

　食事中の合間も庭の木にシロオビモンキアゲハやトラフタテハが飛んできたりするので油断ならない。
食べたり撮ったり中々忙しかったりするが、それもまた幸せだ。

　お昼をたっぷり頂き今日もまたぐるじ〜。それでも食べちゃうデザート、今日もフルーツだったが、
その上に唐辛子と塩がかかってる。スイカに塩をかけるのと同じ理屈だろうが唐辛子はどうなんだ？
と思ったが、これであまり甘くないメロンとかパパイヤがとっても甘くなってしまうんだよな。なんか不思議。

　食後のコーヒーでくつろいでいると、「ピィーピィーピィーピィーピィー」とよく通る声が聞こえてきた。見るとワイヤーに小さいカッコウ見たいなのが止っている。薄いオレンジ色のお腹とグレーの背中のコントラストが中々綺麗な鳥だ。

　そういえば昨日のお昼、ワンコンがこの声を聞いて「ＸＸＸカッコウの声だ」って言ってたのを思い出す。中くらいの大きさだって言うからどれ位かと思ったらこんな小さいんだ。　タイヨウチョウの巣にも託卵するらしいがこのサイズじゃそういう事になるんだろう。

　調べたらヒメカッコウ（Plainative Cuckoo）ってやつのようだ。となるとさっき河原にいた斑の鳥もヒメカッコウの赤色型っぽい気がする。

　２つ隣のテーブルには例の老夫婦が座っていて、ご主人がカメラを持って寄って来たのでのでヒメカッコウがいますよ、
とお知らせして一緒に撮影。

　そのあと今朝別れた後のトレッキングの成果を聞くと嬉しそうに７Ｄのモニターで画像を再生してくれた。キャノピーウォークの方に行ったそうで、オランウータンやオレンジハナドリ、それに見たかったムネアカハチクイまで写ってる！いいなあ。うちらよか全然いい結果がでてるじゃないか。こっちに行っておけばよかったなあ。午後はうちらもキャノピーウォークに行きたいなあ・・・

　しばらくご主人としゃべりながらリスを撮ったりしてマッタリしていると、急にＲＩＣＫさんが「コウハシショウビン！」といってレストランから出て行った。　そりゃたいへんだ、僕も行かなきゃ！