第一目標 クリア
 RICKさんを追いかけて川に張り出したデッキの所に行って見る。コウハシショウビンどこに居るかな?

 RICKさんの旅行記に載っていた、コウハシショウビンがこっちに飛んでくる姿をイメージしながら対岸をロクヨンで走査していくがよくわからない。それにデッキはかなり揺れちょっと動いただけでファインダーがブレまくるため、すでににゃっちさんが展開していた隣に芝生のほうへ移動。

 ここからさらに探してみるが見つからない。もうどこかに行ってしまったか、と思っていたら、藪の中から何かが水の中に飛び込み、また枝に止まった。コウハシショウビンだ! 急いでファインダーに入れて撮影すると、魚を採ったのがわかる。でも遠すぎ、小さいなあ・・・

 老夫婦のご主人もやってきたが、やはり100−400mmじゃ厳しいみたいだ。僕はここでニコン1に登場してもらう。
ここで使わずいつ使うってシチュエーションだが、ボディーを付け替えているうちにコウハシショウビンは再びダイブして、ちょっと枝がごちゃごちゃした場所に移ってしまった。残念

ここで熱中している間に時間は過ぎて行き、もうそろそろ午後のトレックの用意が迫ってきた。
一度部屋に戻って準備をしよう。

途中のボードウォークでまたムナフオウギビタキにちょっと遊んでもらい部屋に戻ると長ズボンに履き替え、まだ湿気ている靴下を意を決し、気合をいれて履きなおす。きもちわり〜。でも喉元過ぎれば暑さ忘れるってやつで3秒で慣れた。
上は半そでにウィンブレでヒル対策も万全だ。それじゃ長靴を履いて出撃!

エントランスに行くともうみんな集合していた。
ここで再び順番じゃんけん!





やった〜!初めての一番だ!気合入るなあ。
それじゃ出発!

ワンコンの説明だと、今回は昨日の橋を渡って川の向こう側に行くそうだ。
キャノピーウォークに行けないのは残念だけど、きっと彼なりの考えがあるんだろう。

ワンコンのすぐ後ろについて歩いてゆくが、気合に反して何も出ないまま橋まで到着。
やっぱり鳥は朝一じゃないと厳しいのか・・・

ここから釣り橋を渡って川の対岸へ。みんなで歩くと結構揺れてスリルがある。

橋の10mほど下を流れるダナン川は相変わらずにごっていた。
岸ぎりぎりまで広がる太い流れは何か潜んでいそうだ。橋の真ん中で立ち止まり何かを探すワンコン

もしかしてワニでも居るの?とワンコンにと聞いたら、大トカゲは居るけどワニは居ないそうだ。

一つ目のつり橋を渡り、もうひとつ小さめのつり橋も渡ると、そこからはダナン川の支流に沿ってトレックが伸びていた。
道の真ん中には木が敷いてあり、その上に目の細かい金網が被せてあるのでぬかるんでいても大丈夫だし滑りにくくて歩きやすい。考えてるなあ。しかしヒルも居そう、気をつけなくちゃ。

しばらく歩くとちょっと開けて川が遠くまで見渡せる場所に出た。
そこで立ち止まるワンコン。そしてなにやら慌てた感じで遠くの川岸を指差し「Blue−Banded Kingfisher!」という。
ええ〜!いきなりそんな〜!でもどこを指しているのか判らない。

ワンコンはレーザーポインターで川岸の茂みを指差し「One feet left」と言う。ロクヨンを下ろして覗いてみると、遠すぎてよくわからないが小さい蝶のようなものがパタパタしているのが見えるだけ。どこにいるんだ!?焦る〜!

しかしその後すぐ「Gone!」とちょっといらだったような声が・・・やベーワンコン怒ってる?(^^;
その後話を聞くと、あのパタパタがアオムネカワセミだったらしい。なんてこった、シャッター切っておけばよかった〜

まあしょうがない。気を取り直して先に進もう。ワンコンは口笛でヤイロチョウの声を真似しながら歩いていく。
しかし何も現れないままジャグジープールの入り口まで着いてしまった。まずいなあ、今回はスカだろうか・・・

 ジャグジープールまでの急な階段を下りていくと、その名の通りのプールとそこに流れ込む滝が現れた。
ワンコンはここでリュックを下ろした。一休みするようだ。

 僕としてはさっき逃したアオムネカワセミが悔しくてしょうがない。ワンコンはここらへんにもKingfisherが来ることがあるというので、みんなから離れて下流の方を覗きに行った。すると向こうからセキレイのような鳥が飛んできた。
地面に降りたこの鳥、ひたすら歩き回るのでファインダーに捕らえるのも大変。それに暗いのでSSが上がらない。

 近くに居たワンコンになんて鳥か聞くと、Chestnut-neped Forktailだという。
ええ〜!Forktail
ってエンビシキチョウ?それってにゃっちさんが見たがっていたやつじゃん!?と思い、慌てて二人を呼びに行ったが、戻ってきた時にはすでにその姿は見えなくなっていた。

ワンコンによると今のは2種類居るForktail でも珍しいほうのやつらしい。もっとしっかり撮っておけばよかったよ〜

本当はここから川を渡って向こう岸に行くらしいのだが、今日は水嵩が多くて渡れないので今来た道を戻るそうだ。
なんだかすごく不完全燃焼だなあ・・・明日に賭けるしかないか。

少々肩を落とし気味に急な階段を上りトレイルに戻ると再び川沿いを下り始める。
途中の葉っぱに熱帯っぽい金属光沢のあるハムシが止まっていたので撮影。今日の成果はこれくらいなのか・・・

しかしもうちょっと行った所でセグロミツユビの声が聞こえてきた。ワンコンが立ち止まりあたりの様子をうかがう。

 しばらく声のするあたりをチェックしていたワンコンがレーザーポインターを取り出し僕を手招きする、いよいよセグロとの対面か!?ワンコンの「1Feet abave」は相変わらず良くわからないが、指示されたあたりにレンズを向けると・・・

いたぁ〜〜〜〜!セグロミツユビカワセミ!しかも2羽で給餌してる!!

あいにく葉っぱが被ってくっきりとは見えないが親鳥と幼鳥のようだ!

そのうち親鳥がいなくなり残った幼鳥だけが森の奥で水浴びを始めた。このポイントは枝かぶりもなくよく見えるぞ!
心臓バクバクでシャッターを切る!

やった〜第一目標達成だ。幼鳥ってのがいまいち心残りだが、セグロはセグロ。うれしいぞ〜

 しばらくして幼鳥も飛び去ったあと、いまだ興奮冷めやらぬ中、
ちょっと離れたポイントで何かを探していたワンコンがうちらを呼ぶ。今度はPittaのようだ!

 ワンコンは口笛でPittaの鳴きまねを続けている、するとジャングルの中から同じような声が返ってきた。
この人Pittaと会話しているのか!?すごい!

ここにカメラをセットして待てというので言うとおりにしていたら、Pittaの声がだんだん近寄ってきた。
このままトレイルに出てくるというというのでいやがおうにも期待と緊張感が高まる。

 そしてどれくらい待ったろうか、森の中から青っぽい影が飛び出し、川のほうへ消えていった。どうやら目的のPittaだったようだが、一瞬の出来事だったのでまともに見ることさえできなかった。残念ながら今日のPittaはこれでおしまい。
でもセグロミツユビが撮れただけでも大収穫だよな。

 意気揚々とロッジに戻る途中、ワンコンに今晩のナイトトレッキングの相談をするが、「鳥はいないよ」とつれない返事、昨日フクロウ2種見たんだけどな・・・。じゃあカエルとかは?と聞いたらこの時期カエルもいないという。

それじゃうちらだけで出かけてもいい?と聞いたらメインロードとボードウォークだけだったら行ってくれば良いという。
この人完全やる気ナシだよ。さっきはすごいと思ったけど実はダメダメ?

じゃあいいや、今晩はRICKさん、にゃっちさんと3人で軽く散歩することにしようか。

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