今日は朝からいい天気♪
 昨日の晩は部屋に戻るなりすぐに爆睡してしまった。夜中に一度目が覚めたけれど外からは昨日の雨の轟音に変わって降るように虫の声が聞こえていた。全然不快じゃなく、むしろ耳に心地いい。もちろんカメムシどころか羽アリさえ飛んでおらず昨日とはえらい違いだ。心から安心して眠ることができたので、朝もさわやかな気分で目が覚めた。

 時間になったので部屋を出ると、向かいの熱帯雨林にかかった朝もやの向こうには青空が見えていた。
とっても清清しくていい天気だ!なんだか今日は期待が持てそう。

 集合場所のエントランスに行くともうみんな集まっていた。それじゃ今日もジャンケン!

 またビリだ〜(TT)

 まあ天気がいいからいいか・・・それじゃ気合を入れて出発!

 今朝目指すのはキャノピーウォーク方面だという。今回初めて行く場所だ。鳥が多いことを祈ろう。

メインロードを歩いてゆき、昨日ボルネオヒメアオヒタキを見たあたりまで差し掛かるとワンコンが足を止めて
レーザーポインターを取り出した。そしていつもの「1Feet XXX」で指し示した先にいたのは青っぽい小鳥。

 「フィレントーマ」という不思議な音の鳥だ。はじめて聞く言葉でどんな種類か見当も付かない。
あとで調べたらチャバネアカメヒタキ(Rufous-Winged Philentoma)と言ってメガネモズ科の鳥だそうだが、そもそもメガネモズってのが初体験だけど・・・。わざわざ立ち止まって見るくらいだからちょっとは珍しいのかな?
 図鑑によってはRufous-Winged Flycatcherになっていたりするしモナーク系と書いてあるのもある。確かにちょっとサンコウチョウっぽい雰囲気もある鳥だ。

 続いてワンコンが真剣な顔で立ち止まった。森の中からは「グェグェ」とか「ホイホイホイ」言う声が聞こえてくる。この声は・・・もしかしてサンコウチョウ!?ここはボルネオだからもしかして真っ白なカワリサンコウチョウ!?ええ〜っ

 ワンコンがもうすぐ藪から出て来るからカメラを構えとけというので心の準備をしていると、どんどん声が近づいてきた。
と思ったら、真っ白な棒のような姿が目の前に現れた!ほんとに
カワリサンコウチョウ(Asian Paradise flycatcher)だ!!半分パニクりながらもファインダーにいれてAF-ON!、スッとピントが来てくれた!そこからはひたすら連射あるのみ。やった〜!カワリサンコウチョウゲット〜!!

 サンコウチョウってこんなに尾羽が長かったっけ?
その真っ白な姿は神々しくさえ見える。幸せだ〜〜〜

 カワリサンコウチョウですっかり気分が盛り上がったところで先に進むと、ふたたびフィレントーマ登場。今度のはクリムネアカメヒタキ(Maroon-breasted Philentoma )というので、さっきとは違う種類のようだ。
 

 やがて木々の向こうから朝日が昇ってきた。今回のマレーシアではじめて見る朝日だ。遠くの森にはミューラーテナガザルの吼え声がこだまして、ジャングルの雰囲気満点だ。

 道端の木でせわしなく動き回っているのはホオアカコバシタイヨウチョウ(Ruby-cheeked Sunbird)かな?

高い木の上で金属的な声を響かせているのはクロカケス(Black Magpi)

道端の花の上には綺麗なトラフタテハが止まっていた。

目の前の木に飛んできたのはハイガシラコゲラ(Grey-capped Pygmy Woodpecker)
ただ目の前の木と言ってもめちゃくちゃ高くって、ハイガシラコゲラが止まっているのはそのてっぺん。
距離的には30mくらいありそうだ。その小ささとあいまってファインダーの中は点のよう。

と、鳥はいろいろ出てはくれるのだが、カワリサンコウチョウ以降はみんな遠くて画像はいまいち。
もうちょっと近くででっかく撮りたいぞ。

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