仕事の後の飯は美味い
 ロッジに戻ると今日もまだ11時過ぎ。昼食までには時間がたっぷりあるのでレストラン前の広場に行き、もうちょっとだけ鳥撮りする。

ダナン川が見渡せるデッキまで行って見ると昨日とくらべかなり水量が減っていた。太陽もさんさんと降り注ぎ、昨日の朝とは別の場所みたいだ。でもコウハシショウビンの姿は見あたらない。

 昨日ヒメカッコウが止っていたワイヤーに、今日はルリノドハチクイが止っている。
このワイヤー、ロッジの周りの鳥たちには大人気だな。

 いつものコシラヒゲカンムリアマツバメもいつもの場所に止っている。ここにはいつでもいるけど、不思議な色合いとヒゲとカンムリのついたかっこいいその姿、ついシャッターを切ってしまう。

 しかしやっぱり炎天下で外を歩き回るのは疲れるな。シャツも汗でビショビショだし、ここらへんで一度引き上げよう。

 新居に戻るとカメムシなんてどこにもいないバスルームでシャワーを浴びる、幸せ〜・・・でもこの部屋水の出はいまいち。 しかしここで文句を言って折角勝ち取った快適な部屋を変えられるのもいやなので、これくらいは我慢しておく。まあ虫よりは全然マシだ。

 着替えてさっぱりしたら今日もびしょぬれの靴下をベランダに干し午後のトレッキングに備える。そしてロクヨンにニコ1をつけD7000と18−200mmを持って部屋を出ると、ちょうどRICKさんとにゃっちさんも出てきたところだった。

 昼は快適なレストランのテラスでのんびりニコ1でデジスコ練習でもしようかね、なんて話しながら食堂へ向かおうとすると、ボードウォークの横の木に小鳥の群れがやってきた。

 きっとハナドリとかサイホウチョウとかそこら辺だろうと思ってはじめはあまり気にしていなかったのだが、よく見るとベニサンショウクイじゃないか!カオヤイでは高いところばかりにいていまいちまともに撮れなかったのだが、それが目線の高さにいる!慌ててカメラをセットするがボディーはニコ1・・・2000mmオーバーじゃこんな動き回る鳥をファインダーに入れるのは無理だ。急いでD7000に付け替える。

 しかしその間にベニサンショウクイはどんどん高い所に移動してしまい、結局ファインダーに捕らえた時にはかなりの見上げのポジションに行ってしまっていた。もっと早く気づいていれば、と悔やまれる。

  また下まで降りて来てくれるのではないかと粘ってみたが、群れはどんどん高い所に移動して行き、最終的には森の奥へ飛んでいってしまった。ダナンバレーはロッジの周りでも油断大敵だな。 

 レストランへ行くと、今日もデッキにカメラを据えてのんびり鳥撮りランチ。まずはもちろんランチビールをお願いする。
 涼しい風は吹き抜ける木陰のデッキの向こうは太陽が照りつけるジャングル。こんな素敵な環境で飲めるビールも今日が最後。明日はもう帰らなくちゃならないのか〜3泊4日はあっという間だ。

 そして今日のランチが始まった。まずはフルーツのサラダかな?スープは大根みたいなのが入ったコンソメ風

 これを食べているとヒメカッコウの声が聞こえてきた。食事を一時中断して見に行くと、今日はワイヤーじゃない所に止まっていてくれた。いながら鳥撮り、幸せだねえ。

 ヒメカッコウの後はメインディッシュ。今日も料理がずらっと並ぶ。

これをご飯に盛って今日もセルフナシチャンプルー。楽しいし美味しい。
思い起こせばスラウェシの時もこういうスタイルだったが、豪華さ、綺麗さは段違いだ。さすが一流リゾート

 お腹いっぱい食べたあと、ニコ1をロクヨンにつけてデジスコ練習。コシラヒゲカンムリアマツバメのドアップを撮っていると、いつもの老夫婦のご主人やってきた。

 彼はうちらの一眼デジスコに興味深々のようだ。キャノンだからRICKさんのGF1のシステムがいいんじゃない?とお勧めすると、デジカメの機種名やアダプターの型番などを熱心にメモっていた。

 僕らはもう明日帰らなくちゃいけないんだ、というと、彼らはあと2日ここにいて、そのあとは研究施設のあるフィールドセンターに移動してそちらでさらに4泊くらいするらしい。うらやましいなあ。

 ご主人とおしゃべりしながら川を眺めていると、中州にコウオクイワシが飛んできた。ニコ1ロクヨンをデッキに持ち出したが、この倍率だとぶれないようにするのは至難の業だ。
 それに捕捉するのも一苦労だが、相手がじっとしていてくれるのでなんとか画面に入れることができた。
 あとはひたすら連写連写でブレナイカットをひねり出す。被写体との距離を考えたらそこそこ写るかな。

 このコウオクイワシを撮っているといきなり雨が降り出した。スコールだ。カメラをかばいながら屋根の下に避難する。
 この降りじゃカメラを担いで部屋に戻るのも無理なので、コーヒーを飲みつつしばしマッタリとRICKさんたちとおしゃべりをして過ごす。優雅だ。

 そして30分ぐらい経ったろうか、雨は振り出したときと同じように唐突に止み、青空が顔を覗かせた。あたりには水蒸気が漂いすがすがしい空気があふれている。

 午後のトレッキングは3時半スタート、それまでひと休みしようと部屋に向かっていると、昨日まで泊まっていたカメムシ部屋の屋根の上で一昨日のカメムシ討伐隊の兄ちゃん達がなにやらやっている。
 RICKさんの推測だと、初日の大雨で木の枝峨折れて屋根に付き刺さり大穴が開いて、そこからカメムシや羽アリが侵入したんじゃないかとのこと。なるほど、それはありえるな。雨漏りもしてたし。
 これじゃきっとそのまま部屋変えてもらえなかったら昨晩も虫地獄に苦しんでいたことだろう。よかったよ〜

 部屋に戻るとちょっと疲れてしまったので、昨日より広いベランダのソファーに横になり、森の木を眺めながらボーっとする。 なんともいえないジャングルの雰囲気を感じつつウツラウツラするのはとってもいい気分だ。

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