最後の朝撮り
 とうとうダナンバレー最終日の朝がきた。カザリショウビンも最後のチャンスだ。はたして見れるだろうか・・・

 ある程度荷物の片付けを済ませて部屋から出ると、今日も天気はまあまあ。でも昨日よりもやっている。

 待ち合わせ場所のエントランスに行くと、もうみんな揃っていた。さらにこんなのまで落ちているじゃないか!

 モーレンカンプオオカブト!メスだけど・・・

ボルネオの固有種らしい。この手の大型甲虫,見たかったんだよ〜。これでオスならもう言うことないのだが・・・なんだか弱っているみたいであまり動かない。こんな人通りの多いところにいたら踏み潰されそうなので塀の上に避難させた。

さあ、それじゃ最後の順番ジャンケン!ジャンケンポン!





最後までビリだ〜(TT)

今回はRICKさんが一番だったけど、昨日の午後の幸運にあやかってにゃっちさんに先頭になってもらう事になった。

 あとで聞いた話だと、というかRICKさんの旅行記を見て初めて知ったのだが(^^;この日の予定は当初昨日セイランを見たホーンビルトレイルでカザリショウビン探しだったようなのだ。しかしセイランのディスプレイの邪魔をしないようにというワンコン配慮からキャノピーウォークに変更になったらしい。

 これでカザリの可能性は大分遠のいてしまったようだが、この時はそんな事知らない僕は、カザリへの期待に胸を膨らませ、エントランスを出発したのだった

 いつものようにメインロードを進むが、やはり今朝はもやっている。さらに今朝は昨日より鳥影が少ないようだ。昨日はこの時間カワリサンコウチョウを撮っていたってのに、今日出てくれたのはおなじみのサメビタキだけ・・・

 ほかにはこれといった鳥が出ないまま、昨日のキャノピーウォークの入り口を通り過ぎ、オランウータンの樹まで来てしまった。なんか嫌な感じだなあ・・・

 ワンコンがハシブトアオバト (Thick-billed Green Pigeon)が止まっていると教えてくれるが遠すぎて良くわからん。 

 今日もオランウータンはいるけれど、昨日一杯撮ったので、結局この日は一枚もシャッターを切らずじまい。やっぱ鳥じゃないと萌えないのだ。
 ワンコンは今日もリサーチのスタッフと現地語でのおしゃべりに講じている。そのためのここまで来たんじゃないだろうなあ?今日は10時30分にはロッジを出発しなきゃならないので9時には戻らなきゃいけない予定なのに・・・さらに今は朝のゴールデンタイムだってのに、こんな所でのんびりしていていいのだろうか。

 RICKさんたちとこのままじゃカザリを見に行く時間がなくなっちゃうよねえ、とぼやいていると、ほかのガイドのチームも合流。ワンコンは彼等の情報で何かが道路に出てくるらしいと教えてもらったようで、カメラをセットするよう促される。キジ系かな。たしかに道路わきの藪がガサゴソ動いている。
 そしてまずメスが道路に飛び出してきた。ワンコンが「オスも出てくるから」と言うので待つこと数分、道傍の草むらが動いたかと思うとほんとにオスも出てきた!大きさはニワトリ位だけれど、青くてセイランよりずっと綺麗なこの鳥はコジアカキジ(Crested fireback)。ひたすら歩き回ってじっとしてくれないので撮影するのが大変だった。

 さ、それじゃコシアカキジも撮ったし次行こうか、と思ったらワンコンは再びおしゃべりに戻ってしまっていた。どんだけやる気ないんじゃい!これじゃここで時間切れになっちゃいそうだ・・・

 このままじゃいけないと思い、RICKさんたちと示し合わせ、カメラを担ぎ上げてそろそろ移動したいそぶりを見せるとワンコンも気づいたようで、やっと重い腰を上げてくれた。よかったよ(^^;

 それじゃ移動しようか、と言う段になって、ワンコンが遠くの木に猛禽を発見。確かに目はすごくいいみたいだ。
この距離でよくわかるよなあ。レンズ越しに探してやっと姿を見つけることが出来た。チャイロカッコウハヤブサ(
Jerdon's Baza らしい。

 でもあまりじっくり見ているとワンコンがまたおしゃべりの輪に戻ってしまいそうなので。適当に撮って再びカメラを担いで出発の意思を激しく表明! 僕らの今の希望は唯一つ、カザリショウビンなのだ。ワンコンにそこのところをたずねると、キャノピーウォークに行けば見れるかも・・・と言っているがあまり自信はなさそう。それじゃ早いとこ出発しよう。  

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