ユナイテッド航空でシンガポールへ
 出発当日、午後早い時間に仕事を切り上げる。
 有給番長ひーこは今日も一日丸々お休みなので、給食を食べ終わった頃を見計らってたいきを迎えに行き(給食だけはサボりたくない、というたいきの切なる願いによって^^;)みんな揃った所で成田へ向けて出発。東京は生憎の雨模様だ。

 今回はこの前のボルネオの時とちがってひーこがちゃんと仕切っているのでスカイライナーの時間には余裕がある。やっぱり家族で旅行ってのは良いもんだな。

 そしていつもながら広々快適な座席でくつろいでいるうちにあっという間に成田に到着。

 GW本番は明日からのせいか、チェックインカウンターはそれほど混んでいなかった。
 今回使うのはユナイテッド航空。人件費削減のためかカウンターには自動発券機が並んでいるが、使い方が分からずフリーズしてしまっているお客さんの間をわずかなスタッフが走り回っていた。なんだかこっちの方が効率悪そうだ。

 発券後、機内預けの荷物を別カウンターで預けるのだが、色々規則が厳しそうな感じのアメリカ系の航空会社だけあって、このときも案の定「荷物は1つ20kg以内にしてください」と文句を言われてしまった。ベルジャヤ航空の「30kg以内」ばかりに気を取られていて、こっちの方は油断していた。

 カウンターの横で荷物を広げ、充電器やダイビング用のログブックなど重そうな物をを軽い方のスーツケースに入れ替えてなんとかOKをもらえたが、いきなり荷物重量がらみとは先が思いやられるなあ・・・

 身軽になったところで次は銀行でシンガポールドルとマレーシアリンギットを両替する。向こうに着いてからでも良いんじゃないの?と思ったが、ひーこがここで両替したいのだからしょうがない。なんたってスポンサーだから(^^;

 僕もシンガポール単独行動に備えて10,000円分だけシンガポールドルに両替をしておいてもらった。

 ターミナル内にはもうすぐ端午の節句ということで、ヨロイカブトなどが飾ってある。外国人が見たら大喜びだろう。
そうえば今年はコイノボリ出すのわすれてた・・・今回は3日帰りだから、帰ったら出そうかね、とたいきと約束する。

 イミグレーションを通過後、どこかでいつもの出発前の1杯を飲もうと思ったのだが、第一ターミナルってのは第二と比べるとなんだか殺風景だ。カフェみたいなものもあまりないので、とりあえずうちらが乗る便のゲートの待合所までへ向かった。

  待合所に着くと、ひーことたいきは飲み物を買いに行くというので僕もついでにビールを頼み、一人でみんなの荷物番をして待つことにした。

 本を読みながら時間を潰していると「機内持ち込みはお一人様一つとさせていただきます。また大きな手荷物をお持ちのお客様は予めカウンターでお預け下さい」なんていうアナウンスが流れてきた。また荷物がらみだ。やっぱアメリカ系は厳しいのかなあ・・・カウンターで預けて別チャージでも取られたらいやなのでここは聞こえないフリをしておこう。

 と思っていたら悪い具合に女性のスタッフがこっちに近づいて来た。やっぱ荷物の大きさの事かなあ?とびびっていたら、「こちらは全てお客様のお荷物ですか?」と聞いてきた。どうも個数の問題だったようで「家族3人分です」と答えたら「失礼致しました」とあっさり引き下がってくれてホッとする。

 そのうちみんなも帰ってきたので日本脱出を祝して乾杯。あとは出発まで飲んで食べてDSやって、と各自自由行動。

 やがて出発時刻になりチケットの改札を抜けたところで、ひーこが係員に呼び止められ横に連れ出された。
何やったんだ!?と思ったら、抜き打ち手荷物検査だったようだ。

 何も悪い事していないのに、こういうので荷物をひっくり返されるのはさぞいやな気分だろう。
案の定ひーこもブチキレ気味だが、まあ安全な航行のためには仕方ない。きっと人相にも問題があったんだろう。

 やがて検査も無事終了。無罪放免となり機内へ向かう。

 かなり遅れ気味で座席にたどり着いたが幸い頭上のラゲッジスペースはまだ空いていた。よかったよ〜。
ここにカメラリュックを押し込んだら一安心。もう重さのことでとやかく言われることもないだろう。

 そしてユナイテッド航空のB747は雨の成田を飛び立ち雲の上に出た。
上空には雲海の上に夕暮れの景色が広がり、雨の下界とはえらい違いだ。

 そんな中をスムーズに飛んで行くB747。今日は穏やかなフライトになりそうだな、と寛いでいたら、
いきなりエアポケットに入ってガクンッと機体が落っこちる。コエ〜〜〜 やっぱ機体が古いからかなあ。 
こんなとき、家族と一緒だと思いっきりビビれるのでありがたい(^^;

 しかしやっぱ飛行機は素面じゃ怖くて乗ってられないな。機内サービスが始まったらすぐにビールを頼む。
ちなみにユナイテッド航空のアメリカ方面に行くやつはアルコールは有料らしいが、東南アジア路線はまだ無料だった。

 この747、古い機体なので席にオンデマンドのパーソナルモニターなんて付いていないのだが、トイレの数はここ最近乗った飛行機の中では1.2を争う多さだった。これはありがたい。やっぱり太平洋横断とかで10時間以上飛ぶ機体はトイレの数も多いのだろうか。お陰でフライト中のトイレ待ち渋滞は一度もなかった。他社も見習って欲しいものだ。

 そしてお待ちかね機内食は照り焼きチキンとご飯。チキンは美味しかったけど、ご飯は乾燥してバリバリでいまいち。

 食後もビールを飲み続け、ヒーコのワインもちょっともらったりしていたら少々飲みすぎてしまったようだ。というわけで後半はほとんど意識がない。
そうして寝苦しい座席でうなされながら眠っていうるうちに、飛行機はもうすぐシンガポールという所までやってきた。

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