レダン島へ |
外の雨はいつの間にか止み再び青空が顔を出していた。熱帯の天気はころころ変わる。 中は大きなホールになっていて、見慣れないマイナーな航空会社のカウンターが並んでいる。 ドキドキしながら列に並んでいると、職員と思われるおじさんが僕の機材リュックに目をつけたようで「これも機内預けにするのかい?」と聞いて来た。やばいなあ・・・「これは機内持ち込みなんだけど・・・」と言ったら。「そう、分かったよ、問題ないよ」とニコニコしながら離れて行ってくれた。焦った〜 うちらの順番になりスーツケースをカウンターの秤に載せる。計量の結果は29kg!問題なしだ。よかったよ〜 中は登場待ちの人がいっぱい。ベンチも少なくてゆっくりできるところもないので、 さあ、それじゃレダン島へ向かって出発だ。今回乗るのは2月のボルネオに引き続いてのATR72。 機内は明るい色で統一されているせいか、それとも隣がたいきだからかMASAIRの時より広く感じる。 窓から飛行機のエンジンを眺めているたいきは「こんなプロペラでほんとに飛べるの?」と少々ビビリ気味だ。 眼下にシンガポール北部の森林地帯を見下ろしながら旋回を繰り返し高度を上げていった。 やがて飛行機はマレー半島の海岸線に沿って北上を開始。 レダン島までは1時間ちょっとのフライトだそうだ。 前の席の欧米人カップルは、日本でも品薄になっているというウワサのD800をゲットしたらしく、説明書を読みながら マレー半島はほとんど碁盤の目のようなプランテーションばかりなのかと思ったが、意外と自然林らしき所も残っている。そんなジャングルの中を蛇行して流れる泥川を見ていると、この前のボルネオを思い出すなあ。あの時はこれから訪れる秘境にどんな出会いが待っているのかと期待で胸いっぱいだったけど、今回この先に待ち受けているのは多分普通の南国リゾート。あんまり鳥は期待できないと思うと多少盛り上がりに欠ける感がなくもない。 やがて飛行機は比較的大きな街の上空に到達した。多分クアラトレンガヌだろう。 ここからマレー半島を離れ海上を進むと、眼下にエメラルドグリーンの浅瀬に囲まれた島々が見えてきた。 しかしまさかこのせいで後々苦労する羽目になるとは思いもせず、 |