飲んで食べてゴロゴロ
 一息ついたらお腹が減ってきた。いつでもプールに入れるように水着に着替えてビーチサイドのレストランに行ってみることにする。

 カートを呼ぼうかとも思ったが、めんどくさいので敷地内の偵察もかねて歩きで行く事に決定。
さっきカートで登ってきた道を降りていくと5分ほどで海岸に到着。
一番海側のソファーの席が空いていたのでここで昼ごはんを食べることにする。

 海はたしかに綺麗だ。砂は白いが沖縄の海岸みたいに足の裏に刺さるようなバラスはなく、キメが細かくて素足で
歩いても全然痛くない。早速海まで偵察に行ったたいきによると、水もきれいで水温もちょうどいいそうだ。

そのうち注文していたタイガーがやってきた。それじゃ改めて乾杯!
ウンメ〜、こんな景色の中で飲むビールはほんと最高だ〜

あまりのうまさにあっという間に一本目を空にしてしまったのでお替りと一緒に食べ物も注文し、
後はしばしソファーにもたれて綺麗な海と白い砂浜を眺めてボーっとしていると、湾の上を渡っていく鳥発見。
さっそく50−500mmの付いたD7000でチェックしてみるとシロハラウミワシだった。

やがてお替りビールと共に昼ごはんも到着。
もう午後2時も過ぎているので、今回は軽めにピザとサテとフィッシュアンドチップスで済ませておく。
ピザは皮がパリパリ、チーズたっぷりでとても美味しい。ついでにお替りビールももう一杯。極楽じゃ〜

ビール3杯を立て続けに飲んだら良い気分になってしまったので、食後はサマーベッドに移動してゴロゴロ。
たいきは海に浸かったりして遊んでいる。昔は一人で海になんて心配で行かせられなかったけど、
今じゃ安心して見ていられる。大きくなったもんだ・・・

 このビーチは見た感じ沖まで砂地が続いていてサンゴの根みたいなものはなさそうだ。これじゃスノーケリングと言ってもあまり魚は見られそうもないな。ちゃんと魚と見るならダイビングをするしかなさそうだ。

 明後日は飛行機に乗るので、となると潜れるのは明日だけ。みんなにダイビングする?と聞くと、たいきはいまいち乗り気じゃないみたい。海外でダイビングじゃ不安もあるのだろう。ひーこはどっちでもいいという。
 僕としては折角ハウジング持ってきたんだから潜ってみたい気もするが、午前午後各1本とかだと、折角のリゾートのランチタイムにビールが飲めなくて辛いかも・・・

 そこでみんながダラダラ遊んでいるうちに、ダイブセンターに行ってどういう感じで潜るのか聞いてくる事にした。

 ダイブセンターは海に向かって右端の桟橋のたもとにあった。ウェットスーツが一杯干してあるので一発でわかるのだ。ちょうど午後のダイブが終わったところのようで、欧米人のゲストが機材の片づけをしていた。

 スタッフらしきお兄ちゃんをつかまえて明日ダイビングがしたいんだけど・・・と尋ねたら、前回のダイビングからどれくらい経っているか聞かれた。最後に潜ったのは9月の東伊豆だから7ヶ月前かな?と言ったら、それだと朝7時半に集合してプールでチェックダイブをしてからでないとファンダイブはできないという。6ヶ月以内ならチェックダイブはしないでもいいそうだ。

 チェックダイブ自体はマスククリアとかレギュレーターリカバリーとかの基本技能をチェックする程度らしい。もちろん安全のためにはやるに越した事はないと思うが、わずか2本のファンダイブのためにチェックダイブってのもなんだかめんどくさいなあ。それにダイビングは午前午後の2回に分けてやるそうだ。かなりテンションさがってきた・・・

 ここはひとまず保留にして、みんなの意見を聞いてくるということで一時退却。帰りがてらスポーツデスクでスノーケル用具のレンタルの事をきくと、マスクとスノーケルは貸してくれるそうだ。ただしフィンはサンゴ保護のためないらしい。
沖のブイに沿って泳いでいくと浮き桟橋があって、その周りはサンゴも一杯あって魚も多いそうだ。だったらそれでもいいかもな。

 これらの新たな情報を持って戻ると二人はプールに移動して遊んでいた。
 たいきは足の付かない深さのところでジャンプしながら遊んでいたら、溺れているのと間違えられて英語で「Are you OK?」と聞かれ、よく分からず「No!」と答えて救助されてしまったらしい(^^;人騒がせなやつだよ。

 ダイビングの話をすると、たいきはチェックダイブがあるなら嫌だと言う。講習の時のマスククリアに苦労した思い出がトラウマになってるのかな。
 それじゃたいきを置いて二人で行こうかとも思ったが、やっぱりチェックダイブはめんどくさいよなあ・・・まあたまのちゃんとしたリゾートなんだから今回はのんびりしようか、と話はまとまり、折角持ってきたキスデジのハウジングはこの時点でただの荷物と成り下がった(^^;

 そうこうしている内に太陽も大分西に傾いてきた。これじゃほとんど何もしないうちに早くも一日目が終わってしまう。
それもなんだかもったいないのでみんなで桟橋まで散歩に行ってみる事にした。

波打ち際をはだしで歩いて桟橋まで到着

  沖のほうまで行って海の中を見てみると、コバンアジやアイゴの群れが泳いでいるのがみえる。
 餌付けで使ったのかパンのかけらが置いてあったのでそれを投げてやると、その魚達がやってきた。

 みんな水面から飛び出すくらいの勢いで餌にたかっていて、たいきとひーこは大喜び。
きっと仕掛けを投入すれば一発で釣れるだろうな。残念ながら保護区だから禁止らしいが。

 その後たいきは自ら海に飛び込み

魚にかじられる事もなく無事岸まで流れ着いたとさ

 海に使った潮気をプールで洗い流したら、しばし読書タイム。

 あとは思う存分ボーっとした時間を過ごし、本格的に日が暮れてきたところでカートを呼んでもらい部屋に戻った。

 部屋に入るとゆっくりお風呂に浸かろうと思ってバスタブの蛇口をひねり、お湯が貯まるまでバルコニーに出てみる。
すると木々のあいだを飛び交うタイヨウチョウの姿が目に入った。本来ならロクヨンを出してくるべきところだが、まだ準備もしていないしめんどくさいので50−500mm+D7000セットのファインダー越しに覗いてみるとムラサキタイヨウチョウだった。頭のメタリックグリーンがとても綺麗だ。どうせキバラタイヨウチョウしかいないだろうと思っていたのでちょっと嬉しいぞ。一応シャッターを切ってみたが、この暗さじゃまともには写らない。明日の朝撮りに期待しよう。

部屋に戻ってお湯が張られたバスタブでゆっくり温まったあと、再びバルコニーに出て風呂上りの一杯。
せっかく日本から熱帯に来たんだから暑さも楽しまなくちゃもったいないからねえ。

 時折コウモリが飛びかう暮れなずむ空をを眺めつつ、生暖かい熱帯の風に吹かれる心地よい時間が過ぎてゆく。

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