ポンツーンまでスノーケリング
 というわけでコンデジのハウジングにストロボだけ付けた軽装で、僕とたいきは水中から、ひーこは付き合ってくれず陸上から、スノーケルセットを借りるため、それぞれ桟橋のところのスポーツデスクを目指す。

 照りつける熱帯の太陽の下、綺麗な海の中をジャブジャブ歩いたり泳いだり潜ったりしながら進んでいくのはとってもいい気持ち。今回荷物を減らすためにマスクやスノーケルは持ってこなかったけど、ゴーグル一丁ってのも中々手軽でいいものだ。

 そうして遊びながら桟橋まで到着。桟橋の下のフロートには藻みたいなのが一杯生えていて自然の岩みたいになっている。よく見ると小魚もいろいろ集まってきていて海水魚魂が頭をもたげた。
 ダイビングに行っていたらこの小魚たちの親魚など、もっと色々見られたのかもしれないと思うとちょっと残念だ。

 昨日の夕方シルエットが見えたコバンアジの姿も見える。白砂の上を泳ぐ姿はまさに南の島。

桟橋で上陸したらひーこと合流し、スポーツデスクでスノーケルとマスクを借りて、本格的スノーケリング開始!

 貸してくれたのはやはりマスクとスノーケルだけ。フィンがないと海で泳ぐのは少々心もとないので、ここからは海水浴場沖に張られたロープを伝ってポンツーンを目指すのだ。

 しかしビーチを横断し終え、これから沖に向かってゆくという段になってたいきが急遽トイレに行きたくなってしまい、ひーこと2人で脱落。お前は食いすぎじゃ〜! というわけでここからは単独行となる。

 100mほど沖に向かい泳いでいくと、急に魚影が濃くなってきた。

 と思ったらまもなく前方にポンツーンの黒い影が見えてきた。物陰に沢山のヒメツバメウオが群れているのがみえる。

 しかしここは魚が多いな。あまり障害物のないこの海域にあるこのポンツーンが作り出す影は魚達の拠りどころだろうし、きっとここで餌付けもしているに違いない。馴れ馴れしさも相当な物で、僕の姿を見つけて明らかに近寄ってくる。

 魚の群れからの脱出をかねて一時ポンツーンに上陸して一休み。結構沖まで来たなあ。
片手にカメラを持ち、もう一方の腕だけでロープを引っ張りながらフィンなしの裸足のバタ足、これは結構疲れた。

 ここでしばらく休憩して、暑くなってきた所で再び海中に戻る。
 魚の群れを掻き分けながら今度はバタ足だけで岩場になっている岸のほうに行ってみると、海底にポツポツとサンゴの姿が見えてきた。さすが海自慢の島だけある、こんなホテル前のビーチでもサンゴが見られるんだ。

 もっと浅場に行けばサンゴも多いのかもしれないが、フィンがないこの状況で、ロープの補助もなしであまり遠くまで行くのはちょっと怖いなあ。
 カメラを持っているから腕は使えないし、流されたら帰れなくなりかねないと思い適当な所で引き返す。

 
ポンツーンの所まで戻ると再び魚の大群に取り囲まれ、かなりビビリながら岸の方へむけて移動を開始する。

しかしここらへんに群れている魚の数はほんとに半端じゃない。
一番多いのは超接近してくるオヤビッチャ達なのだが、こいつらがまた腕とか足とかをを突付いてきて鬱陶しい。
人を餌と勘違いしているんだろうか?やっぱ魚は追いかけたら逃げてくれる位じゃないと愛嬌がないよな。

 オヤビッチャの次に馴れ馴れしいアイゴなんて背びれに毒があるんじゃなかったっけ?
バタ足をして蹴っ飛ばして刺されたらイヤなので、できるだけ足は動かさずロープだけ引っ張って移動していく。

 ポンツーンから10mも離れると、今までのは何だったの?ってくらい魚の姿は見えなくなり、白い砂と青い海水だけの単調な風景が戻ってきた。ホッとするけどこれはこれで退屈だ。やっぱり海は沖縄がいいなあ。

 ロープが岸と平行に桟橋へ向かいはじめたあたりから、バタ足だけで直接岸を目指す。水深はまだ3mくらいはありそう。フィンもなくこんな深い所に浮いているのは久しぶりなのでちょっと緊張する。
 それに全然進んでいる気がしないんだよな。対象物がない白い砂だけの海底がまた速度の感覚を麻痺させて、永遠に同じ所にいるような気がしてくる。
 時折顔を上げて方向と岸との距離が少しづつでも縮まっていることを確認して気持ちを奮い立たせ、あとはひたすらバタ足するのみ。

 そしてようやっと背が立つところまで到着、疲れたよ〜。やっぱ足ビレなしはきついよな〜

 海底に足を着き立ち上がると、目の前にうちらがベースキャンプにしているサマーベッドの所が見えた。無事生還だ〜
かなりハードなスノーケリングだったなあ・・・

前へ目次次へ

鳥見旅行記トップへ

inserted by FC2 system