朝からシンガポール植物園 |
今朝もまっ暗なうちに起き出すが、昨日の雨の影響が残っているのか、遠くの空が時折雷光で光っていた。ただ雨は降っていないようだ。 昨日に引き続き6時半頃、タクシーに乗りこみ一路植物園を目指す。 そして到着したシンガポール植物園のビジターセンター。前回はこんな所あったの知らなかったなあ。中々立派な施設で売店やカフェも併設されている。 エントランスの先のマイナがいっぱい歩いている芝生で機材のセッティングをしようと思いリュックからレンズを取り出すと前球が結露で真っ白に曇っていた。ホテルの部屋、タクシーの中と冷房ガンガンのところから、この高温多湿の所に急に出したんだからしょうがないけど、とりあえずタオルでぬぐっってもまたすぐに曇ってしまう。ガラスの温度が周囲になじむまでは我慢するしかないのだろう。 この頃になると天気はすっかり回復。青空の向こうには大きな入道雲が屹立していてなんとも南国っぽい。 地図を見ながら歩いていくと10分ほどでエコレイクに到着。池の向こうからちょうど朝日が昇るところだった。 さあ、鳥はいるかな?池の回りの遊歩道を歩いて行くと、植え込みの藪の中を動く影があった。 池の中にある島はマングローブに囲まれていて、その根元にシロハラクイナの姿を見つけた。レンズの曇りを拭きつつ撮影するが、こんなゴシゴシやっててレンズ表面に傷でもつかないかちょっと心配になってくる。 そのうち太陽もすっかり昇ったころ、すぐ近くの木にスズメ位の鳥が飛んできて木の枝をつつき出しだ。おお〜これはマレーコゲラじゃないか!それほど綺麗ではないが、今日はおなじみの鳥しか見ていなかったので初見の鳥に出会えて嬉しくなる。 マレーコゲラをたっぷり撮った後出てきたのはキバラタイヨウチョウのメス。逆光はレンズの曇りが顕著に出てしまい、ナノクリスタルも形無しだ。しかし今回キバラタイヨウチョウを見る機会が少ないなあ。オスは一度も見てないんじゃないか?普通種だと思ってたけど時期的なものなのだろうか。 ジョギングの人がいっぱい通る道沿いにある松のような木の上のほうには数羽の鳥が止まっていた。見てみるとコアオバトのオスだ。昨日は顔しか見れなかったが今日は全身よく見える。しかし逆光だったので色が良く分からない。太陽の側に回り込むが、何とか飛ばずにじっとしていてくれたので喉のピンクと胸のオレンジを撮影出来た。 その先、水際に目を向けるとリュウキュウガモが佇んでいる。これも日本じゃレア物だろうけど、ここではカルガモのようなポジションにいるのだろう。前回の時もいたし、全然珍しくないオーラを漂わせていた。 さっきシロハラクイナがいた島の反対側に周り込むと、青いカワセミ系のシルエットを発見。予定通りナンヨウショウビンかな?と思ってファインダーを覗くと意外な事にアオショウビン!昨日のスンゲイブロウの看板にMigrantって書いてあったから冬鳥だとばかり思っていたのだが、Migrantって渡り鳥って意味だから、アオショウビンはここでは夏鳥なのかな?どっちにしても今回はナンヨウショウビンが撮れれば上等だと思っていたのですごく嬉しい。 アオショウビンは何度もダイビングを繰り返しながら少しづつ移動して、最終的には結構近くまで飛んできてくれた。 しばらく楽しませてくれたあと、アオショウビンは飛びたって島の反対側に移ったので僕も回りこんでみる。 その途中、池のほとりの木の中にコアオバトのメスがいるのを見つけた。 そしてここの主、コクチョウも。これは飼われていたのが野生化したんだろう。ちょうど子育てシーズンのようで、岸辺の葦のような草の中に巣らしき物があり、一羽がそこでじっとしていた。話によると結構獰猛らしいので遠巻きに通過。 中の島を注視しながら歩いていくと、再びアオショウビン発見。今度はかなりこっち岸に近い所に止まっていてくれた。 手前の岸辺にはここでもリュウキュウガモの群れがマッタリしている。 そのうちアオショウビンは一度ダイブして、さっきよりは多少良いところに移ってくれたが、今度はド逆光。 レンズの曇りもまだ多少残っているようでモヤモヤが激しい。もうちょっといい感じで撮りたかったが、それでも予想外にたっぷり楽しませてくれたアオショウビンに感謝して、エコレイクを離れる。次に狙うのはキゴシタイチヨウチョウだ。 |