みんなと別れ 旅立ちの時
  テラスの席に着くと他のメンバーも続々と到着。放置してきたたいきとAちゃんもやってきたので一安心だ。

 ここでみんなでこんなふうにのんびりと朝ごはんを食べるのもこれで最後なんだな。そう思うとちょっと寂しいかも。

 今日は昼からの長距離移動を考えて、朝ごはんは控えめにナシチャンプルー風ご飯を一皿だけにしておいた。昨日みたいに車中でトイレ地獄はこりごりだからね。ポークジンジャーがとっても美味しくてもう一杯食べたくなってしまうが我慢我慢。

 腹八分目でコーヒーを飲んでいると、レストランの横の木にオナガサイホウチョウがやってきた。これは僕的にはかなりポイントが高い。Aパパにも教えてあげなきゃ。

 レストランの周りに居ついているマイナはとっても馴れ馴れしくて、近くで食事のおこぼれを奪う機会をうかがっていた。

 Aパパに撮ってもらいたかったメグロヒヨドリもやってきて、南のリゾートにぴったりな綺麗な声で鳴いていた。
 今回の滞在中はうちらの部屋の横の藪でもまだ暗いうちからずっと囀っていたな。

 プルメリアに止まる姿も南国っぽいよねえ。Aパパも堪能してくれたみたいでよかったよ。

 こうして鳥を眺めながら、当分無いであろうゆったりとした気分で食べる朝ご飯を終える頃、Kikがどこかに行ってしまった事が発覚。さらにSちゃんのサンダルも行方不明。となるとKikがSちゃんのサンダルを履いてどこかに行ってしまった可能性が濃厚だ。

 かるろすは人のサンダルを勝手に履いていってしまったわが子に腹を立て連れ戻しに行くというので、僕も一緒にビーチのほうに探しに行ってみたら、そこにはやっぱりSちゃんのサンダルを履いて砂浜のカニを追いかけまわすKikの姿があった。

 それを見つけたかるろす。「こら〜〜!Kik!勝手にSちゃんのサンダルはいて行っちゃだめだろ〜!」と大声で叫び、怒り気味に近寄っていく。そんな怒んなくても・・・

 と、次の瞬間砂浜の上に走るカニを見つけたかるろす!Kikのことなど忘れて追い掛け回し始めた(^^;

 結局カニの捕獲に成功し、意気揚々と戻ってきたかるろすとKik。いい親子だ(^^)
 
 Sちゃんにサンダルを帰しに行くというかるろす達と別れ部屋に戻ると、ひーことたいきは一足先にプールの準備を終えていた。それじゃ先に行ってておくれ、と二人を見送ったあと僕は荷造り。

 三脚やロクヨンはまだ荷解きさえしていなかったのでそれほど大変ではなかったが、ひーこたちに持って帰ってもらう着替えの整理や釣竿の片付けなども済ませておかないとね。

 テラスに出しておいた釣竿を片付けるとき、今朝のゴキブリ缶がどうなったか気になって見てみたら、風でひっくり返っていた。ゴキブリ脱出したのかな?まあいいや、僕はもう今日で移動だから(^^;

 荷造りが終わったあと海パンに着替えてプールサイドに行ってみると、日焼けで真っ赤になった隊長は今日も朝からシンハで一杯やっていた。うまそうだけど今日の所は控えておこう。全てはクラビへの車移動のためだ。
 
 さあ、プールもこれで入り修めだ。みんなでプール遊びが出来る機会なんてそうそうないだろうから、せいぜい遊んでおかなくちゃ。先に入っていたかるろすや子供達と、今日も水中鬼ごっこで一勝負する。冷たい水が気持ちいいねえ。

 そして楽しい時間はあっという間に過ぎてしまい、時刻は11時半になった。今日のお迎えは12時なので、そろそろ出かける最終用意をしなくっちゃ。みんなと別れて部屋に戻ると服に着替え、忘れ物が無いかチェック。トイレも念入りに済ませる。よおし、これで出発準備は完了。

スーツケースを引きずり部屋から出ると、人気の無い綺麗な廊下を通って再びプールサイドへ。
あ〜あ、リゾートライフもこれで終わりか。今日からのモラコットはリゾートていうより合宿だもんな。

それじゃみんな、元気で暮らすんだそ。たいきもママのいう事をよく聞いて頑張るんだよ。と涙のお別れ、
とはならなかったが、一応みんなが見送ってくれる中、プールサイドを後にしてフロントへ向かった。
しかしこうやって真昼の炎天下の中を歩くのは非常に暑い。チップをケチらないでカートを呼んで置くべきだったか。

なんとかフロントまでたどり着くと、ベルボーイのお兄さんが荷物を取りに来てくれた。
どうやらまだお迎えは着ていないようだ。間に合ってよかったよ。

さあ、これから新たなる旅の始まりだ!

 

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