アオヒゲショウビンもゲットだぜ
 さあ、次に狙うのはアオヒゲショウビン、だよね?多分。Yotinから直接「これからアオヒゲを狙いに行くぞ!」とは聞いていないので自信は無いけど、カザリが撮れたんだから次はアオヒゲに違いない。

 カザリショウビンのポイントからちょっと歩いた所がそのポイントのようだ。あまりに近いけど、もしかしてもう一度カザリ狙いなのか?自信がなくなってくるけど、まあ出てきた鳥を撮るまでだ。

 僕らは再びその場で待機して、Yotinとまっちゃんは捜索開始。
しかしこの二人、本当にすごい。鳥を探す事にかけては常人の能力をはるかに超えている。
コールバックのタイミングで鳥の気持ちをコントロールしているみたいだ

 RICKさんたちにアオヒゲはカザリよりずっと珍しいと聞いていたので、正直あまり見れるとは思っていなかった。僕はカザリにさえ会えれば十分幸せ、アオヒゲはほんとに運が良かったらちらっと見れるくらいで十分だよ。

 やがてそれらしいが聞こえてくる。そういえばダナンバレーでもこんな声聞いた気がするな。あの時もカザリと鳴き交わしていたけれど、生息環境が似ているのだろう。

 しばらく森の中を覗き込んでいたYotinの動きが止まる。そしてそっと振り向き、まず一番近くにいたRICKさんを呼びよせると、目標をファインダーに入れたようだ。

 さらに僕も呼ばれ、三脚をいいポジションに移動させ、ピントを調整するとファインダーを覗けという。了解しましたっ

 そのファインダーの中には・・・おおっ、確かにアオヒゲショウビンらしきものが入っている!けど・・・手前の葉っぱ被りがひどくってこれじゃどうしようもないなあ。

 ファインダーから目を離しレンズが向いているあたりを探してみると、たしかにカワセミのシルエットが葉っぱの隙間から覗いているのが分かる。でもあんな葉っぱの向こうにいる鳥、普通気づかないだろう。ほんと、優秀な鳥ガイドさんってのはすごい。

 そのアオヒゲショウビンだが、カザリショウビンと比べるとかなりでかくてナンヨウショウビン位はありそうだ。

 RICKさんは連写をかましているけど良く見えてるのかな?焦る〜
 このままじゃ埒が明かないので、僕ももう少し良く見える場所を探して移動してみる。にゃっちさんもデジスコを担いで四苦八苦しているようだ。

 散々ウロウロした挙句、やっと多少抜けているところを見つけたが、それでも緑に被りまくりの証拠写真しか撮れないまま、アオヒゲショウビンは飛んで行ってしまった。

 みんなの状況を確認すると、にゃっちさんがきれいに抜けている所を探し出したようで、画像を見せてもらうとくっきりとその姿が写っている。うらやまし〜〜!

 まあしょうがない、証拠写真が撮れただけでも良かったよね。さあ、これでおしまいかな、と思ったが、Yotin達は再び捜索を始めた。きっと彼らも今のじゃ納得行かなかったんだな。

 やがて森の中に分け入っていたまっちゃんが僕らを呼びに来たのでYotinに付いて藪の中に分け入る。蔦が絡んで非常に歩きづらい。それに目の前には密集した木々が立ちふさがり、こんなんで鳥が見れるのか少々疑問だ。

 林道から10m程入ったところで立ち止まったYotinは僕のカメラと三脚を掴みとると脚の長さを調整し始めた。どこかにアオヒゲショウビンがいるのだろうか。全然わかんないけどなあ・・・
 三脚を設置し終えると、ファインダーを覗きレンズを固定、そして見てみろという。すると・・・お〜〜アオヒゲショウビン!今度は綺麗に抜けてるじゃないか!

 しかしほんとに枝と枝の隙間をぬったピンポイントだ。ちょっとでも動くと被ってしまう。良くこんな場所一発で見つけ出すよな。その後YotinはRICKさんとにゃっちさんのポジションも決めてくれて、みんなで平和にアオヒゲショウビンを堪能する事が出来た。

 うちらとはちょっと距離があり、間が木々で遮られているからか、アオヒゲショウビンも安心してマッタリしているようだ。

 茶色と青の地味目なイメージだったけれど、実際には結構鮮やかな色をしていた。頭の緑と腰のライトブルーがいいアクセントになっている。こんな異国のカワセミだけれどもしぐさはなんとなくカワセミっぽさを感じる。

アオヒゲショウビンはこの場に10分ほど佇んでいただろうか。たっぷりとその姿を見せてくれたあと、森の彼方へと飛んで行った。

 これで目標の4種類のうち3種をクリアできてしまった。いずれもはじめて見る鳥ばかりだ。なんて濃い一日なんだろう。

 

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