ナイトバーディング |
これで目標もほとんどクリア。いや、まさかアオヒゲまで撮れるとは思ってなかったなあ。もう大満足。あとは明日Gurneyに会えれば完璧だ。 三脚を片付けてみんな車に乗り込むと再びデコボコ林道を走りはじめた。 うちらのリクエストをクリアしてホッとしたのか、車中ではYotinともちょっと打ち解けてきた気がする。 それから10分ほど走ったろうか。ちょっと広場のようになった所で車は止まった。ここがそのガマグチヨタカの仲間britsh frogmouseのポイントのようだ。 車を降りるとレンズのフードに強力LEDをくくりつけて夜撮りモードにしたロクヨンを三脚に取り付け、D3をISO2500に設定して夜間撮影の準備完了。ただ周りはまだ明るいんだよな。こんなんでガマグチヨタカは来るのだろうか・・・ 再び僕らを残し、Yotinはコールバックを流しながら偵察に向かった。 やがてYotinが戻ってくるが成果はないようだ。しかしその時何かがうちらの近くに飛んできた!YotinがグリーンのLEDポインターで鳥のいる所を丸く囲ってくれる。どうやらナイトバードじゃなくて小鳥らしい。 レンズをそちらに向けると、ファインダーに入ってきたのはすっとぼけた顔をしたクビワヒロハシだった。こいつもはじめて見る鳥だ。水色の嘴が異彩を放っていてびっくりした様な目がかわいいねえ。ヒロハシ系も僕としてはポイント高いので結構嬉しい。なんだかペンギンみたいなのでエリザベスとでも呼ぼうか・・・ クビワヒロハシに続き、もうちょっと大きめの鳥が音もなく飛んできて木の梢に入った。今度は本命のガマグチヨタカのようだ。空はまだ明るいけど、木陰は既に闇に支配されているため、ライトなしではとっても撮影は無理だ。 そしてファインダーに入ってきたのはこちらもびっくりした目をしたガマグチヨタカの仲間、britsh
frogmouse。 あまりまっちゃんにばかり手伝わせているとそのうち腹を立てて撃たれかねないので(^^;このあとは本来の姿、フードにライトの夜撮りモードロクヨンに戻す。しかしこれは失敗だった。光源がレンズに近すぎると目が赤くなってしまう。 ガマグチヨタカを撮っているうちにあたりはかなり暗くなってきた。ここで撮影を切り上げ帰るかな、と思ったが、まっちゃンが一人車に乗り込み先行し、うちらはYotinと一緒に暗い林道を歩いていく。こんな時にもLEDライトはとっても役に立ってくれた。だてに700ルーメンとか謳ってないな。 やがて道がカーブした所に停まっていた車と合流。ここしばらく待ってみるようだ。 ライトを消すと、もうあたりは真っ暗で空には星が出ていた。RICKさんが蛍がいるねえ、と言うのでよく目を凝らしてみると・・・ほんとだ!星の輝きかと思っていたのの一部が点滅している。しかもかなりの数だ。なんて幻想的なんだろう。 やがて森の奥から何かの鳴き声が聞こえてきた。Yotinに聞くと「ベアー」と聞こえる答えが返ってきた。RICKさんたちとクマがいるのかねえ・・・でもクマってあんな声で鳴かないよなあ・・・と首をかしげる。 その後15分ほど待っただろうか。辺りは虫の声しか聞こえず静まり返っている。こんな暗闇の中でじっとたたずむなんて機会もそうそうないよな。これはこれでいいもんだ。 とはいえ時刻は既に7時半になろうとしている。その「ベアー」が近づいて来る気配もないしビールも恋しくなってきたぞ・・・ と、ここでYotinの「それじゃこれで終わりにしよう。とのお言葉が。了解しましたっ、では帰りましょう! |