鳥撮り済んで日が暮れて
 一同車に乗り込むと、後はまっすぐモラコットリゾートを目指す。レストランのラストオーダーは8時半と言っていたから急がないと・・・

 帰りの車中でのYotinはさらに打ち解けてきて、色々おしゃべりをするようになった。

 ここでYotinの趣味が海釣りだってことが判明、この前もシミラン諸島に2泊3日で釣りクルーズに行ってきたそうだ。
かなりの筋金入りのようで、トローリングでバショウカジキを釣った事もあるらしい。
でも一番好きなのはジギングで、いつかBluefin-tunaを釣るのが夢なんだって。どんなリール使ってるの?と聞いたら、誇らしげに「シマノのステラ(とても高価なスピニングリール)だ」との返事が返ってきた。稼いでるねえ〜

 じゃあ鳥と釣り、どっちが好き?と聞くと、もちろん釣りだと言っていた(^^;

 そのあと明日のスケジュールの話になったが、朝6時半に駐車場に集合で、午前中は今日逃したGurney狙い。午後はセアカミツユビを探しに行こうという。

 でもモラコットリゾートのチェックアウト時間は普通に考えて昼くらいだよな。
 そうすると早朝出かける前に荷造りを済ませておばちゃんに預けておくしかないわけだ。
 てっきり午後はモラコットからクラビタウン近くのマリタイムまで移動しがてらのバードウォッチングになると思っていたのだが、確認するとそれはスケジュールには含まれていないらしい。

  午後の部も鳥撮りに行くとしたら帰ってくるのは6時くらいになる。そのあとシャワーも浴びずに移動ってのはちょっとしんどいかも。マリタイムに着いたらきっともう8時くらいになっちゃうしね・・・というか、既に今日一日である程度撮る物は撮ってしまったし、暑さにやれてうちら3人とも結構へばってるんだよな。

 それじゃ明日は午前中だけガイドしてもらう事にしようか、と話が決まり、なんだか僕がYotinと交渉する事に・・・

 怒られたら嫌だなあと思いつつその旨を告げると「料金は一緒だけどそれでもいいかい?」というのでかまいません、と答えると、それなら別に問題ないよ。と言う事になった。
それじゃ明日は朝一でGurneyを狙って、そのあとセアカミツユビって感じで良い?と聞くと、それじゃそうしよう。と話がまとまった。よかったよ。

 マリタイムまではタクシーで1500バーツくらい、モラコットリゾートで呼んでくれるみたいだ。
 ちなみにマリタイムには今、日本人のゲストが泊まっていて、Yotinは31日からガイドするんだそうだ。それじゃ向こうで会うかもしれないね。

  やがて車はモラコットリゾートに到着。それじゃまた明日!とYotin、まっちゃんと別れる。
 ここでRICKさんたちとちょっと作戦会議。
 明日のチェックアウトが12時だと帰ってきてギリギリだよねえ。2時とか3時くらいまで部屋を使わせてもらえないかなあ。と言う事になった。それじゃORATさん頼んどいてね、とウインクしながら部屋に戻っていく二人。まあしょうがない。何とかするか。

 部屋に戻ってシャワーで汗を流してさっぱりしたあとちょっと荷物の整理をしていると、日本から持ってきたわさび味の柿ピーが出てきた。これを貢物にするか。

 それを持ってレストランへ向かおうと部屋を出ると、ドアの横にカブトムシのメス位ありそうな白いコガネムシが落ちていた。 背中に泥がついているから土から出て来たばっかりなんだろう。寝起きのせいかなんだか足元もおぼつかないようだ。これはRICKさんたちにも見せてあげなければ、と捕獲を敢行。一緒にレストランに連れて行った。

 時間が遅かったので、既にゲストは全員集まっていた。バンコクチームは食事を終え熱心に鳥合せをしている。気合が入ってるなあ。

 おばちゃんに「プレゼントだよ」と言って柿ピーをあげると喜んでくれたので、この機会に乗じてチェックアウトの時間を聞くとやっぱり12時だそうだ。そこを3時くらいまで伸ばせないかな?とお願いするが、次のお客さんの予約が入っているからちょっと厳しいそうだ。でも1時くらいまでなら大丈夫よ、と言ってくれたので喜んでそうさせていただくことにした。ありがと〜。ついでに明日のタクシーの手配もお願いする。ピックアップは1時30分。それなら昼ごはんを食べ終わったころだから丁度いいだろう。

 一仕事終えてホッとしながら席に着く。今日はあまり羽アリが見当たらない。きっと昨日は雨が降ったから大量発生したんだな。

 いつもの女の子が注文をとりに着てくれたので、いつものようにシンハのラージを注文。
今日も冷えたジョッキと共に美味そうなビールが運ばれてきたので「コップンカーップ」と言うと、また直される。いったいどこが違うんだかわかんないぞ!

 さあ、それじゃRICKさん達が来るまでビールを飲みながらコガネムシでもじっくり撮ってようかな。とテーブルの上でピントを合わせていると、いきなりコガネムシは激しい羽音と共に飛び立った。ひぇ〜〜〜!

 コガネムシはブンブンうなりながら食堂の中を飛び回り、それに気づいた人々はパニック状態。右へ左へと逃げ回り大騒ぎになってしまった(^^;どこに飛んでいくかわからないからまじで怖いのだ。

 この騒ぎに終止符を打ったのがいつもの女の子。自分のほうに向かってきたコガネムシを手に持ったタオルで叩き落としたのだ。さすが地元の子!将来は肝っ玉母さん間違いなしだね。

 しかし世の中そんなに甘くない。女の子が得意満面でタオルを拾い上げようとすると、その隙間からコガネムシが再びブ〜ンと飛び出し、女の子は悲鳴を上げて逃げてしまった。しかし今の攻撃が多少ダメージを与えたのか、コガネムシはすぐに力尽き地面に背中から落っこちた。

 その隙にすかさず掴んで犯人確保成功!いや皆さん、お騒がせしてほんと申し訳ありませんでしたっ。と謝っていると、バンコクガイドチームのリーダーがやってきて「Monster・・・」とつぶやきながらコガネムシの写真を撮っていった。

 これ以上皆さんに迷惑をかけちゃいけないのでレストランからちょっと離れた藪の中にコガネムシを捨てに行くと、丁度RICKさんたちも部屋から出てきた。それじゃモラコット最後の晩餐と行こうか!

 女の子に追加のビールを持ってきてもらいコップンカーッぷ。これならどうよ?
でも返ってきたのは「めんどくさいからもうそれでいいよ」って感じの反応(^^;やっぱダメか、むずかしいよ〜

それじゃキマユシマとカザリとアオヒゲとガマグチヨタカにカンパ〜イ、
今日は乾杯するだけの成果はあったもんね〜

 今晩のメニューは焼きそばみたいなの、チャーハン、パッタイっぽい奴、炒め物の4品。
なにを食べても美味しいねえ。シンハももちろんお替り!

 食後、バンコクガイドさんに今後の予定を聞くと、明日の早朝にここを出るそうだ。この後もまだ何箇所も周ってバードウォッチングを続けるらしい。欧米の人はそんな風に一ヶ月くらいかけていろんな所を周るんだよな。なんとも優雅でうらやましい。

 うちらなんて昨日来たばっかりなのにもう明日は帰らなくちゃならないんだもんな。

 香港カップルも明日の夜の出発だそうだ。今日の成果を報告しあい、アオヒゲショウビンを見たと言ったらワオ!と言っていた。やっぱりレアなんだね。
 日本の探鳥地はどこがお勧め?と聞かれたので蕎麦処なんていいよ、とお勧めする、何が見られる?と言うので「コルリ」と言うと、「ここにもいるね」と笑っていた(^^)

 明日はうちらも早朝から出かけちゃうから、もうこの人たちと会うこともないだろうということで、それぞれにメアドを交換をしてこの日はおしまい。明日の朝も早いしもう寝よう。

 RICKさんたちとは、ここからKNCの駐車場までの移動時間を考えて6時15分に出発する約束をして部屋に戻る。
 荷物の片付けをしながら昨日もらったシンハの残り一本を飲みきりベッドに横になると、今日もあっという間に深〜い眠りに落ちた。この部屋、ほんとに寝心地いいよな。

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