船浮へ
 昨日見た船の時刻表は確か10時35分発と書いてあった。これを逃すと次は2時間後だ。

 でもアジサシ撮っていたりひーこの化粧に時間がかかったりたいきのウンコ切れが悪かったりで車に乗り込んだ時には既に10時15分。10時には出発しようと思ってたのにはたして間に合うか!?

 周回道路をかなり焦りながら走っていくが、ほとんど車には出くわさないので走り自体はとてもスムーズだ。さすが離島。これなら何なるか!?

 そして白浜港に着いたのが10時32分!ぎりぎりセーフだ〜

・・・・と思ったが、船はどこにも来ていない。どうしたんだろう?といぶかしみながらもう一度時刻表を確認にいくと・・・

 う〜ん、10時35分は船浮発じゃないか・・・ その船がこっちに来て折り返すのは10時55分

ちなみにこちら証拠の昨日撮った画像。ちゃんと「現在地発」って大きく書いてあったよ・・・

 しょうがないので時間まで待合室に入って待つことにしたが、先客の若い女の子2人組が酒焼けしたと思われる胴間声で爆笑しながらおしゃべりしていて少々うるさい。

 他のお客はチャリで来たと思われる外国人2人組みと家族連れが少々というところか。

 しかし暇だ。外に出てみても何にもいない。夏空の下、ただひたすら平和で閑散とした港の風景が広がるのみ。
 

 そんな風に暇をもてあまし退屈しきった頃、海の向こうから連絡船が登場。やっと来たか〜。

 接岸を待って乗船すると、休日のお父さんのような雰囲気の船長さんから往復のチケットを購入して、後部のオープンデッキに座る。小さな船だがちゃんとトイレも付いていて一安心。そして程なく船は白浜港を出港した。

 海まで迫ってくる森を眺めながら静かな入り江を進んでゆく。ここらへんは浅いところも多いようで、潮が引き始めたこの時点で少し砂地の色が見え始めた。

 やがて遠くに思っていたより立派な港が見えてきた。小学校らしき体育館も見える。道もないのに良くこれだけの建物を作ったなあ。

 そして着岸。船から下りるとそこは海の家なんかがあるのどかで小さな集落だった。

 目的のイダの浜はここから島を突っ切って反対側にでた所にある。念のため、今度はしっかりと帰りの船の時刻を確認しておいた。そして集落の中の道をいざ浜へ!

 白いサンゴ砂の道を歩いていくと民家の庭先の花の周りをアゲハチョウが飛び交っていてとても南国らしい雰囲気だ。

 集落はすぐに途切れ、そこからは森の中の道になる。ひたすら暑いぞ〜
浜まではこんな感じの平坦な道が500mほど続くようだ。周りはそれほど鬱蒼とはしていないが、
ここがイリオモテヤマネコ発見の地であり、さらに陸続きの道路がない場所だと思うと、
木陰にナニモノかが潜んでいそうな気がしてくる。

 と言いたい所だが実際の状況は全然違い、浜へ向かう一本道は同じ船に乗ってきたイダの浜を目指すお客さんたちがずらずらと列を作っていてにぎやかだった。
 なんとなく後ろから来る人に抜かれちゃいけないような気分になり、まだ足が痛いはずのたいきも良く頑張っていた。

 その甲斐があって、ついに木々の向こうに海が見えてきた。あとちょっとだ。頑張れ〜

 そしてついにイダの浜に到着。う〜ん、中々綺麗な所じゃないか〜。しかしここも予想とは大分違っていた。
秘境で無人の貸しきりビーチを想像していたのに、そこら中に日よけのテントが張ってあり人も結構いっぱいいる。
まあ米原ほどじゃないけれどねえ。

 まあとりあえず暑いから海に入るかね。果たしてサンゴはどれくらい綺麗なんだろう?

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