イダの浜でスノーケリング
  マスクとスノーケル、フィンを装着し、片手にG12の入ったハウジングを持って泳ぎだすと、最初は砂地に草が生え、所々瓦礫のようなサンゴの残骸が転がるそこらへんの海と変わらない感じだった。
そこでまず出迎えてくれたのはルリスズメ。この綺麗なスズメダイは潮溜まりに残っているのも見かけるし、スズメダイの中でも一番岸近くで見かける。きっと水温の上昇とかにも強い丈夫な種類なんだろう。

 沖に向かって泳いで行くにつれ、所々生きた珊瑚の根が現れるようになってきた。サンゴもなかなか元気なようだ。

G12とハウジング+ワイドエアレンズの組み合わせは画角も十分で中々良く写ってくれるが、
注意書きにあったとおり、ストロボの位置によってはその光が写りこむようだ。
ストロボの位置はレンズより後ろにすべし、だな。

足を心配していたたいきだが、水の中に入るとまさに水を得た魚。捻挫していたのなんて忘れたように元気に
泳ぎ回っている。やっぱり体重が重いから水中の方が動きやすいのか。なんかカバみたいだ(^^;

沖へ行くほど珊瑚の根の数は増えていき、その根から根へと渡り歩くように泳いでいった。

 水深は3mくらいだろうか。岸からもずいぶん離れてきた。ちょっと疲れてきたし、ここらへんで引き返す事にする。

 背が立つくらいの浅場に戻ってくると、枝サンゴにデバスズメが群れていた。まるで海の色みたいな綺麗な魚だ。

 ワイドエアレンズを外して望遠で狙ってみたが、水中が明るいせいもあってか中々よくAFが来てくれる。一眼じゃなくてもこれだけ写れば十分だな。

 そして一度海から上がる。あ〜疲れた。僕はスノーケリングやダイビングをしていてマスクが曇ると頻繁にマスククリアをしているのだが、どうもその時マスクの中に入れた水の一部を鼻から吸い込んでいるらしい。

そのせいだと思うのだが、海から上がって下を向くと鼻からびっくるするくらいの量の水がドバーッっと出てくるのだ。これは鼻水じゃなくてほんとにタダの海水のようでさらさらしている。鼻の奥に大きな穴でも開いてるのかな。

このときもドバーッと水が垂れ、ひーことたいきにウケまくってちょっと悔しかった。

 それはさておき、さあこれからどうするかな。そろそろお腹もへってきたな。本当はお弁当を買ってきて浜で食べようと思っていたのだが、今朝の大焦りでとってもスーパーによっている余裕なんてなかった。なにかを食べるんだったら一度集落までもどらないといけない。

 一方ひーことたいきは疲れちゃったようで海はもう十分とか言っている。時計を見るとただいま12時半。急げば12時50分の船に乗れるかも・・・

 という事で予定変更。このまま撤収することになった。白浜に戻った方が食べるところもいっぱいあるからな。

 再び大急ぎで荷物をまとめると、集落への道を急ぐ。果たして間に合うか!?って今朝からこんなのばっかりだなあ。

必死で歩き続け集落まで到着すると時刻は12時45分。桟橋を見るともう船が着いている。急げ〜〜!

 暑さですっかりバテてしまいチンタラしているひーこは置いておいて、いざとなったらなんとか出航を阻止するつもりで
とりあえずたいきと二人で桟橋へたどり着いた。そのあと少し遅れてひーこもやってきてなんとかセーフ。

そして船はすぐに出港、いや〜間に合ってよかったなあ。今度こそ危ない所だったよ。

わずか2時間の滞在だった船浮の集落を後にして、船は再び穏やかな海を走り出す。

来る時地面の色が見えていたところはすっかり砂地が露出していた。その上を歩くサギの姿も見える。
時期がよければシギチドリも見れるのかな。ただ揺れる船の上からだと望遠で撮影するのは難しそうだ。

そして白浜港に到着。あっという間だったけどまあそれなりに楽しかったねえ。

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