ドライブのちアジサシ

 

  車に戻るとびしょ濡れの僕とたいきはビニールシートを引いた後部座席に座らされ、ひーこの運転で出発。

 このまままっすぐ宿に戻るのもなんだかちょっと物足りないので少しドライブして帰ろうか。
 周回道路を逸れると農道が結構いっぱい走っているので、そんな裏道を通って今朝アカ様の声が聞こえてきた宿の裏の山に行って見ることにする。

 山の上には電波塔が建っていていい目印になってくれるので、それを目指して通れそうな道をどんどん進んで行く。いくら迷ってもたかがしれてている離島ならではだ。

 野原では夏空の下、石垣牛?がのんびり草を食んでいた。
 

 その向こうに山のほうへ向かうと思われる登りの道があったので行って見る。
 運転はひーこなので、いざとなったらバックすりゃいいやって感じで安心だ。と思っていのたが、電波等に近づくにつれ道はどんどん狭く荒れてきた。しかもかなりの登り坂、さらに激しく曲がりくねるという悪条件のオンパレード。舗装してあるのがまだ救いだが、路肩には雑草が生い茂り、車のボディーの横をこすりまくっている。普段は車なんてほとんど通らない道なのだろう。

 やがて雑草はさらに勢いを増し、ついに路面もまともに見えなくなってきた。道路も狭く退避スペースもないのでUターンも出来そうもない。何よりひーこが前に進む事しか考えていないようだ。大丈夫か?なんだか心配になってっきたぞ・・・

 そして車はついに山を登りきり、電波塔に到着!しかしそこから先はゲートに阻まれ、ちょっとした広場にさえなっていなかった。どうやって戻るんだよ〜。あんな藪のクネクネ道をバックで降りんのか?どうするよ〜

 と途方にくれていたのだが、こんな時は頼りになるひーこさん。道幅いっぱい使って切り返しをはじめた。僕が外に出て誘導し、真横になった時点で前後の余裕はたったこれだけ(^^;やべ〜、軽自動車じゃなかったら死んでたな・・・

 その後も何度も切り返しを重ね、なんとか下を向けた車。軽だからどこでも行けるとおもったら大間違いだったな。肝冷やしたよ〜

とりあえすほっとした所で電波塔をバックに記念撮影。車もよく頑張った!

 改めてここから眺める上原方面は中々いい景色。海の色がとっても綺麗だ。まだ時間も早いし、宿に戻ったら前の浜でスノーケリングでもしてみようかな。

 もうやたらなとこに入り込まないように気をつけながら再び裏道を走っていくと、防風林にアカ様発見!これは思わぬ見っけものだと思ったが、ピントが中々合わずに撮影できず。でもここらへんもアカ様の可能性はあるってことが分かっただけでも良かったよ。明日の朝撮りの候補地の一つにしよう。

 そして無事に宿まで戻ってくると、ひーこはさすがに疲れたようなのでひと休みするらしい。たいきも海から上がってまだシャワーも浴びてなかったので風呂に入るそうだ。僕はその隙に手持ち装備のD7000と50−500mmで潮の引いたアジサシの岩礁を見に行く事にする。

 浜に出てそーっと近寄っていくと、相変わらずたくさんのエリグロアジサシが飛び回っていた。

暑いのだろう、岩陰にもたくさんのエリグロアジサシが佇んでいる。

水面すれすれで、嘴を海の中に突っ込みながら飛んでいるやつが何羽かいるが、
あれは餌を採っているのか、それとも水を飲んでいるのだろうか。

そんなのを眺めながら海の中を歩いて沖に移動していくと、キャラッキャラッと鳴きなエリグロアジサシが近づいて来た。

なんとなくこちらを威嚇してるような気がしなくもない・・・

   あまり警戒させても申し訳ないので、岩礁を遠巻きにして岩礁の向こう側にでる。
そしてさらに沖のほう、リーフの先に目を凝らすと、ここでも沢山のエリグロアジサシが乱舞していた。
こんな風に青い海の上を飛び回る真っ白なアジサシを撮ってみたいとずっと思っていたんだ。
贅沢を言えば、これがベニアジサシだったらなお良かったな。

 エリグロアジサシはこれだけ撮れればもう満足、次は浜でスノーケリングだ。こうやって南の島に来るといつもよりずっと行動的になるのだ。こんな生活が続けばきっと痩せるんだろうけど。

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