宿前の浜リーフエッジ
 一度部屋に戻り50-500mmをG12入りハウジングに持ち替え、スノーケリングセットを持って浜に引き返す。

 この時間は潮が引いているので沖のリーフエッジまで500mくらい歩かなくてはいけないのだが、逆に言えばリーフエッジまでは浅場が続くので、流される危険も少ないだろうから、水位が高い時よりは安心感がある。

 再び岩礁の横を通るとアジサシたちが騒ぎ出した。今回は君達を撮る気なんて全然ないんだからそんなに怒らないでおくれ。

 リーフエッジまではせいぜいふくらはぎくらいまでの深さが続く。最初海底は岩のような死んだサンゴの岩盤だったが、沖に出るにつれ、その上に直径20cmくらいの生きた枝サンゴがチラホラと見えるようになってきた。そして次第に踏みつけないようにして歩くのが大変なほどその密度が高くなってきたので、ここらへんでフィンとマスクを装着して泳ぎだす事にした。

マスクをつけて覗き込んだ水中は生き生きとしたサンゴがいっぱいだ。ここだけでも十分綺麗だな。

 まだ水深が浅く、油断をするとお腹を海底にすりそうだが、できるだけ深くなっている所を選んですすんでいくと、海底が急に落ち込んだ。リーフエッジに着いたようだ。

 ここから先は外海、緊張しながら一歩を踏み出すと、そこにはファンダイビングで潜るような、綺麗なサンゴがいっぱいの世界が広がっていた。沖まで来ればスノーケリングでもこんなサンゴが見れるんだな。

外海からリーフの中に向かっていくつもの亀裂が走っていて、その壁面にはサンゴがぎっしりと付いている。

水深は深いところで5mくらいだろうか。それほど深くはないのだが、
完全に背が立たない外海で水面に浮いているのはなんとも心もとない気分だ。
なのであまりリーフエッジからはあまり離れないようにした。

それでもやはり美しい光景には思わず夢中になってしまう。リーフエッジの外にも小さい根があって、
そこもサンゴがいっぱいだった。ボートを使わず自分の力だけでよくここまで来んだもんだよなあ。

比較的浅いサンゴの上にメガネゴンベがいたので、息を止めて潜って撮影。
でもすぐに逃げられてしまい中々上手く行かない

 そんな風に泳いでいてふと横を見るとクラゲが漂っていた。ン?これはもしかして猛毒のハブクラゲじゃないか!?
そういえば宿のおばさん、沖のサンゴはとても綺麗だけど、ここのところハブクラゲが時々目撃されているから気をつけてって言ってたな。ウェットスーツも着ていない海パン一丁で刺されたらたまらない。
慌ててクラゲから離れるが、なんだか水流でこちらに近づいてくるみたいだ。

気持ち悪いのでスノーケリングはこれで終わりにする事にして、急いで足の付く浅場に戻った。これでひとまず安心だ。

浜までの帰り道は泳ぎ疲れも手伝って水中を歩くのがしんどい。水中カメラもずっしりと重たかったが、
泳がず歩いていればクラゲに刺されても足だけで済むと思い、水の抵抗を受けつつ足を前に出してゆく。

そしてなんとか浜まで帰還。部屋に戻ってシャワーを浴びて着替えたら畳の上に大の字で寝転んだ。あ〜疲れた。そしてオリオンを一本。う〜んうめえ。宿の目の前でスノーケリング出来るってのはいいもんだ。

ひーこたちにリーフエッジがすごく綺麗だったことを話すと、それじゃ明日の午前中に行ってみようという事になった。
でももう明日はチェックアウトの日。果たして泳いだ後着替えたりする所はあるかな?あとでおばちゃんに聞いてみよう。

 

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