田んぼでシギチ

  アカ様ポイントへ向かうべく林道を出て麓の水田地帯に差し掛かる。ここはたまにシギチがいるんだよな。と思って注意していると、水を張ったばかりの田んぼの中を動く鳥影発見。
 車を路肩に寄せ、ロクヨンとD3を持って田んぼの脇まで行って見ると、餌をとりながら歩きまわる数羽のシギチの姿が目に入った。レンズをガードレールに乗せて三脚代わりにし撮影開始。

まず目に付いたのが石垣では一番よく見かけるタカブシギ、

遠くにはサギの姿も見える。飾羽が派手なのはもしやカラシラサギ?と思ったがコサギの夏羽のようだ。

数羽の群れで餌を採っているシギはなんだろう?
全体に小柄で嘴が短め、今まであまり見た事のない種類だ。

あとで調べたらヒバリシギってやつみたいだ。シギチは難しいなあ。

 ここはシギチがいる所まで距離が遠いのが玉に瑕。

 ここにこれだけシギチがいるなら、2年前に行った田んぼにもいっぱい入っているかも、
と思い、予定変更。アカ様はやめて田んぼに向かう事にした。

 現地に着いてまず見つけたのがあぜ道に佇むムラサキサギ。なかなかいいところにいてくれたので、
これだけでもここに来た甲斐があった。

ただ肝心のシギチは思ったほどではなく、さっきも見たタカブシギの姿がチラホラと見える程度。
7月だとまだちょっと早いのかな。実はタマシギとの再会を狙っていたのだがそっちは影もなかった。残念。

 諦めてそろそろ宿に戻ろうとしたとき、田んぼの中を歩いていくシロハラクイナの親子に遭遇した。
まっくろくろ助と呼ばれるだけあって雛は黒い毛玉みたいだ、かわいいねえ。

 ここでは何組かの親子がいるようで、別グループと思われるもうちょっと大きくなった雛が道路に出てきた。
あまりに近いのでロクヨンを振る事が出来ず、カメラをD7000と50-500mmに持ち替えて撮影。
足がでかくてなんだかバランス悪いねえ。

 その近くには、この子の親と思われる成鳥が比較的のんびり歩いていた。

 普段は人の姿を見かけたらとっとと逃げていくシロハラクイナだが、なんだか今日は警戒心が薄い。
もしかして雛に注意が向かないように囮になっているのかな?

 だとしたらあまり粘って子育ての邪魔をしてしまうのも悪いので、適当な所で引き上げることにする。

 帰りがけに田んぼから道路に出ると、電線の上でビョリュ〜ビョリュ〜と囀っているシロガシラをみつけ、
これを撮影して本日の朝撮りは終了。今日も中々充実の朝だった。

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