〆はアカ様
 キンバトのポイントを後にして再び林道に戻り、初日にアカ様が出迎えてくれたポイントを期待を胸に抱きつつ通過するが、今日はアカ様の気配はない。残念。いざ見れないとなるとなんだか名残が残るなあ。今朝はもう十分とか思っていたのに・・・

 そのさきのカーブを曲がると再び超近接カンムリワシに遭遇。またもやファインダーに入りきらないぞ。カンムリワシはホントにもう十分って感じだなあ。

 流石に距離が近すぎたのか飛び立ったカンムリワシ。脅かしちゃって悪いことしたな、と思っていたらちょっと先の地面に舞い降りた。そして辺りをしばらくうかがったあとバサリと飛び立ち側溝の中に飛び込んだ。
 どうやら何か獲物を見つけたようだ。側溝の中でバサバサと暴れるカンムリワシ、さすが生態系の頂点に君臨するだけあって迫力がある。

 そして側溝から飛び出したカンムリワシ。果たして獲物はハブか!?それとも野鼠か!?

 再び路上に戻ったカンムリワシは、おもむろに獲物をついばみ始めた。いったい何を捕ったんだろう?とよく見てみたら

カニじゃん・・・あそこまで大げさに捕るほどの獲物でもなかったんじゃないかな?

それでも勝ち誇ったような顔でカニをついばむカンムリワシ。このまま進んで食事の邪魔をするのも悪いので、車
をUターンさせて来た道を戻る事にする。たっぷり堪能させてくれてありがとう。

そのあと林道では他の鳥に遭遇する事もなく、アカ様はやっぱりさっきのが最後の出会いだったかな、と少々物足りなく思いつつ帰路に着く。でもやっぱ物足りないなあ。最後にもう一度だけアカ様ポイントによって行こうか・・・

というわけでアカ様ポイントに到着。初日の第一弾ポイントにアカ様の姿はない。やっぱりもう会えないのかな・・・と気を落としながら車をゆっくり流していくと、やっぱりアカ様は出てきてくれた!

 今朝はもう十分とか思ってたのに、会えばめちゃくちゃドキドキするのはなんでだろう?
やはりアカ様の魅力は尽きないな。その後もアカ様は背中の燃えるような紫を見せ付けてくれたり

めちゃくちゃ近くに飛んできてくれたりと期待を裏切らず楽しませてくれた。

ここに寄っておいて本当に良かった。やっぱり最後はアカ様じゃなきゃしまらないもんな。

まだまだずっとアカ様を撮っていたいところだが、この場面を最後に今回2013年度夏の八重山遠征朝撮りは終了。

 アカ様、今年もいっぱい楽しませてくれてありがとう。
年を追うごとに生息環境も変化し、生き辛くなっていくだろうけど、
また次回来るときも変わらない元気な姿を見せておくれ。

と心の中で話しかけ、この場を後にしたのだった。

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