再び南ぬ島石垣空港
 公園を後にすると、市内の混雑を避けて大浜経由で空港へ向かう。
 レンタカー、借り受ける時は市内の事業所だったけど返すのは空港近くの事業所なのだ。事業所からの送迎が近いから気分的に楽だ。でもバンパーの傷がどうなるか、それを思うと気が重くもある・・・

 車を返す前に空港に行って荷物を預けてしまうことにして、レンタカーの返却場所だけ確認して一旦通り過ぎる。
今は空き地に車が散在しているような場所にプレハブが建っている程度だが、もう少しすると一大レンタカーターミナルが出来るそうだ。

 やがて空港が見えてきた。こちらも周囲には造成途中のところもあり、これからまだどんどん変わっていくのだろうと思われる。昔は一面原っぱだったのにねえ。

 空港の駐車場はなんと有料、1時間100円と格安ではあるが世知辛くなったもんだ。車から荷物を降ろして炎天下をゴロゴロと引きずり出発カウンターへ向かう。

 そしてチェックインして荷物を預ける。フライトまではまだ1時間以上あるので余裕だ。

 再び車でさっきのレンタカー屋に戻り、返却前に隣のガソリンスタンドで満タンにした。この車エコカーって言ってたけど確かに燃費がいい。日程が短かったってこともあるけどガソリンメーターは半分くらいしか減っていなかった。

 そのあといよいよ運命の時。ドキドキしながらレンタカー屋の敷地に車を乗り入れると、出迎えてくれたのはあのインパルスさんじゃないか!なんでこっちにいるの?でも知ってる人でよかったよ。彼になら「ノンオペレーションチャージを払って下さい」と言われても素直に払う気になれる。

 車から荷物を降ろしたあと、恐る恐るバンパーの傷の事を告白する。そして傷の場所を指し示すと、インパルスさん「ノンオペレーションチャージの保険、入ってなかったんですよね」と聞いてきた。そうなんです、入ってなかったんです。僕が悪いんです・・・ごめんなさい〜〜

 その後しばらく傷を眺めていたインパルスさん「それじゃ、これは無かったことにしておきましょ」と言ってくれた〜〜
え〜〜いいの!?ほんとにありがとう〜〜〜〜(T T)インパルスさんに会えて本当に良かったよ。石垣に移住したときは絶対親友になってやる〜〜〜

 これで胸のつかえがやっととれた。インパルスさんに重ね重ねお礼を言って、残っていた虫除けスプレーとオリオンビールを差し上げた。そのあと他のスタッフの運転する送迎車で再び空港まで送ってもらった。

 あ〜あ、なんだかホッとしちゃったよ。それじゃお腹も減ったし昼ごはんにしようか。折角出来た新空港、どんな所かゆっくり見ておきたいしね。

 さすがに出来たばかりとあってとっても綺麗なターミナルビル。赤がわらで沖縄っぽさを演出しているんだな。駐車場越しに見える白保の綺麗な海も南国の雰囲気満点。でも・・・なんか石垣島じゃないみたいだよ〜〜

 旧石垣空港といえば「ゆうな」って食堂がいい味出しててよかったんだよな。あの薄暗いちょっと油っぽいテーブル席でジョッキまでキンキンに冷えたオリオンを飲むと「八重山だなあ・・・」って幸せな気分になったんだ。

 一方ここのレストランコーナーはなんか綺麗過ぎ。それにフードコート形式になっていていまいち落ち着かない。それでもお腹は減ったので、とりあえず空いている席を見つけ荷物を置くと、それぞれに食べ物を買いに行く。

 ひーこは素の八重山ソバ。僕はそれに丸亀製麺風にモズクのてんぷらを乗せてみた。

 たいきは天ぷらのかわりに大好物のじゅーしーオニギリをセット。

 中々ボリュームがあって美味しかった。そしてたいきとひーこはデザートにアイスクリームを半分こ。僕はそのかわり機内で飲む用のオリオンを買ってもらうことにしたのでデザートはナシ。

 そのアイス、好きな味を2段重ねにしてもらったのだが、下の白いのはバナナ味、そして上の毒々しい紫色はドラゴンフルーツ味だそうだ。

 しかしバナナは美味しかったけどドラゴンフルーツ味は微妙な感じだったようでお互いに譲り合っている。

 僕にも試食のお勧めが来たので食べてみると、たしかに青臭くて甘いだけって感じで美味しくない。大体ドラゴンフルーツは皮は紫だけど中は白いよねえ、だったらこの色おかしくね?とたいきも憤慨していた。

 そうこうしている内に搭乗の最終案内が流れてきた。実はかなり時間がおしていたのだ。とにかくオリオンだけ購入し、手荷物検査も特別レーンを通らせてもらって大慌てで機内に乗り込みと、慌ただしいまま石垣島を後にしたのだった。いつもの事ながら焦ったなあ・・・

 飛行機は珊瑚礁の島々を見下ろしながら那覇へ向かう。下に見えるのは宮古島の東平安名崎だ。今度はまた宮古にも行ってみたいな。

 

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