足環地獄 |
宮古島3日目は窓を鳴らす風の音で目が覚めた。台風大分近くまで来ているのだ。 外に出てみると天気は意外と良かったが、この晴れ間も朝のうちまでらしい。 今日も現地に着くとまずブランドを設置。森の中はそれほど風を感じることはないが、木々の梢は風に大きく揺れてざわついていた。そんな中アカ様登場。まだ薄暗いので今日もISO3200からスタートだ。 レンズ越しにチェックすると、足環は付いていないようでほっとする。 やがて水浴びをはじめたアカ様。光の具合で色味が少しづつ変わっていく。僕が一番好きなのは蛍光するように浮かび上がる紫色だ。綺麗だよなあ・・・ 水浴びを繰り返すアカ様を前にしてきょうも飛び物にチャレンジしてみるが、近すぎて画面に入れるのがやっと。 飛び物に夢中になっていてふと気がつくと、対岸にもう一羽のアカ様がきていた。まだ嘴の先の黄色い若様、今回初登場の新キャラだ。ということは足環君1羽と足環なし2羽程度、そしてこの若様の少なくとも4羽がここを利用しているということになる。 餌らしき物をしきりと枝にたたきつけているが、堅くて中々割れないようだ。何かの種かな?と思ったら・・・それって亀の赤ちゃんじゃないか?若様が赤ちゃん食べたら何だか共食いみたいじゃないか。止めといたほうがいいんじゃないか〜? と心配していたら、勢いあまって落っことしてしまった。 続いてサンコウチョウのメスが現れて水浴びを始めた。 それに釣られるように若様も水浴びをはじめ、一通り綺麗になったところでノビノビと羽根の手入れをしてから森の奥へ帰って行った。 サンコウチョウの若もペアでやってきた。こいつらも足環はつけられていないようで良かったよ。 水浴びをした後、近くの枝で羽根の手入れを始めた若。羽毛を逆立てると冠羽の様子が良くわかる。結構幅広く立ち上がるもんなんだな。立体物を作るとき、こういうのはとっても参考になるのだ。 しかしサービスいいのは若ばっか。オスは一体どこに行っちゃったんだろう。その点に関しては非常に物足りないのだ。 やがて今朝も朝一番の飛行機の轟音と共にアカ様ゴールデンタイムに突入したようで、数羽が近くでキョロロロ〜と鳴き交わし始めた。そのうち一羽が視界に入ってくる。が・・・ムムッ、こいつちょっと怪しいぞ・・・ 止まり木を移って体の向きを変えたら・・・やっぱ足輪君だった〜 今日は見かけないと思って安心していたのだが・・・ 突然現れた足環君、強気にキョロロロ〜とやりだした。明らかに他の足環なし健全アカ様を牽制している。 足輪君の力強いキョロロロロ〜のせいか、他のアカ様の声が遠くなっていく。それに気を良くしたか、それとも追い討ちをかけようとしているのか、一層力強い声でキョロリ続ける足環君・・・ すると足環君からちょっと離れたところでドボン!と水音が聞こえ、そこにはもう一羽のアカ様の姿が!よっし、がんばれもう一羽のアカ様!ここは君のものだ、足環君なんて追っ払っちゃえ! とにかくまずは一枚撮影だ! あれ?なんかこいつにも足環がついてないか? 足環君の行動を見ていると足環子さんが水浴びをしている間、他のアカ様が来ないように見張っている感じだ。ここはもう足環一家に完全に占領されてしまったようだ・・・ 結局その後は足環夫婦が居続け時間切れ。まさかこんな形で妨害が入るとは思わなかったな。 がっかりしながらブラインドを撤収し車に戻る途中、今日は遠くにキンバトの姿を見ることが出来たのがせめてもの救いだった。 足環君、明日は頼むからあんまり出てこないで〜〜 |