たいきとひーこはもちろんホテルの朝ごはんを食べ終わっている。一応バイキングで品数こそ少ないものの結構美味しかったらしい。明日の朝は早めに戻って一緒に食べてみようかな。

食事を済ませ宿を出る頃には空はすっかり雲に覆われていた。いよいよ台風がやってきたようだ。
雨が降り出す前に周れるところは周っておこう、という事で、今日は北西方面を攻めてみることにして、まず向かったのが岩のアーチで有名な砂山ビーチ。

　駐車場に車を止め、ドンヨリとした空の下、FZ150を持って歩き出す。
　道端の小さな花にベニモンアゲハが止まり、風に煽られながら蜜を吸っていた。 　そんな草むらの中の道を抜けると海岸に向かってかなりの斜度の砂の斜面が現れた。こりゃ下りはいいけれど、帰りは登るの大変だろうな。どうする？行くの止めとく？と相談したが、せっかく来たんだから下までいってみることになった。 　勢いでスタスタと坂を降りきると、下はそれほど広くない砂浜だった。海水浴をしている観光客の姿もちらほら見え、中には浮き輪で浮いている人もいるのだが、風が強いので流されやしないか心配になってしまう。

　特徴のあるアーチの先まで行ってみると水際にあった浮き輪が波にさらわれそうになっていたので救出。
　沖のほうを見ると。こちらも風に逆らってエリグロアジサシが舞っていた。曇り空の下とはいえ、海の色と真っ白なエリグロアジサシのコントラストがとっても綺麗だった。
　ここで巨大蜘蛛も発見。セミが巣に引っかかってもがいているがそれよりでかい。なんだか甲殻類って雰囲気の蜘蛛だった。 　車に戻ると次のポイントへ向けて出発。風や波に左右されないところと言うとこで島尻のマングロープ林に行ってみることにした。

　島尻といえば前回泊まった宿の近くだ。気をつけて走っていくと、その時毎晩お世話になったまなつ食堂発見！まだあったんだなあ、なつかしい。

　そこからしばらく行って右に入るとまもなく現地に到着。
　前回は暑くて途中で引き返してしまったボードウォークだが、今回はたいきもでかくなったし太陽も隠れ、風もいやと言うほど吹いているため制覇できそうだ。 　鳥の姿はあまり見えないが、ボードウォークの下の泥の上にはいろんなカニが居て面白い。
　同じシオマネキでも右手が大きいのと左手が大きいのがいるが、これって右利き左利きみたいなもんなのかなあ？