熱帯植物園
 
 しかし街に戻る頃には雨は止んだ上、うっすらと日も差してきた。
これじゃこのまま宿に帰るのは勿体無いなあ。

 そこで途中にあった宮古島熱帯植物園と言うところに寄ってみる。

 何だかすごく喉が渇いたので自販機でコーラを買い、丁度いいテーブルがあったので一休み。
 広い芝生を眺めながらマッタリしていると、ホテルの庭にいるみたいでなんとも寛いでしまう。

 が、向こうの植え込みに黒い蝶がヒラヒラと飛んでいるのを見つけるともうじっとしていられない。
カメラを持って接近してゆくとシロオビアゲハとベニモンアゲハが絡み合う様に飛んでいた。

 さらにシロオビアゲハがもう一匹。別に仲が良い訳でもないだろう。縄張り争いだろうか?

その先の花壇では綺麗なアオタテハモドキが蜜を吸っている。
今回はあまり綺麗な固体を見ていなかったが、こいつは青がはっきりしていていい色をしている。
熱帯の蝶って言う雰囲気満点だ。
木立の中に中型の鳥が飛び込んだので覗いてみたらイソヒヨドリだった。
こんな公園でも結構いろいろ見られるもんだ。
これを撮っていると一休みに飽きたらしいたいきとひーこもやってきたので、
みんなで公園の奥にある展望台に登ってみることにした。

ゆるい坂道を登っていくと尾根道に出て、その突き当たりに展望台があった。
展望台からは亜熱帯の森が見渡せ、時折アカ様の「キョロロロ〜」が風に乗って届いてくる。
この中にアカ様やサンちゃんやいろんな生き物達が暮らしてるんだよな。
 子供の頃からこういう自然の光景を見ていると、そこに思い切り関わりたくて、切ないようなわくわくするようななんとも言えない気分になってくる。僕が野鳥を撮ったり海に潜ったりするのはその環境に関わるための手段みたいな面もある。

 明日の朝はまた森の中に沈み込んでアカ様とじっくり対面できるといいな。
 それまでに台風が去ってれるといいのだが。

 展望台から帰る途中、道端の草ににルリタテハが止まっていた。

 植物園を出ると前の交差点に「730記念塔」と言うのが建っていた。と言うことはここも730交差点なのだろうか。石垣島にも730交差点があるけれど、この730って言うのは何のことなんだろう?
 気になって石碑のところまで行ってみると解説が書いてあった。それによると沖縄県がアメリカから日本に返還された6年後の1978年7月30日午前0時、それまでアメリカと同じ右側通行だったのが一斉に日本と同じ右側通行に変わったのを記念していた塔だそうだ。そんな意味があったんだなあ。

 植物園を後にして宿に戻り、一風呂浴びてからオリオンで乾杯、とかしていたらもう晩御飯の時間だ。

 外はさっきの土砂降りが止んで以来、風は強いものの雨の気配はないようだ。天気予報によると台風は今晩宮古島に再接近するようだが、メインルートは石垣島と台湾の間の様だからそれほど深刻な事態ではないようだ。でも石垣島に行っていたらやばかったなあ。

  それでも飛行機が飛ぶかはちょっと心配だったので、出かける前にフロントに寄って明日飛行機は飛びますかねえ・・・と聞いてみると「これ位なら大丈夫でしょう」とのこと。この程度の影響は屁でもないみたいだ。さすが沖縄の人、台風慣れしている。

 さあ、それじゃ安心して晩御飯を食べに行こうかね。目指すはもちろん中山食堂♪
 行ってみると今日はちゃんと営業していた。一昨日の女将さんはちゃんと僕らのことを覚えていてくれて笑顔で出迎えてくれた。なんだかうれしいね。それでは今晩もオリオン生でカンパ〜イ!う〜ん、うんめ〜〜〜!

 今日はちゃんと正しい時間に昼ごはんを食べたからお腹はぺこぺこだ。ここには食べたいメニューがいっぱいなので昨日の分まで食べちゃうぞ!

 まずはさっぱりと島蛸の酢の物からはじめ

 一番頼みたかったのは一昨日から気になっていた串揚げ盛り合わせ。
すごいボリュームだ!そしてうんめ〜

 ひーこの好物、手羽先のニンニク焼きもでかくて美味しい
やはり沖縄なんだからゴーヤチャンプルーも押さえておかないと。
ここら辺でビールも数杯飲み干していて記憶が定かでなくなってくるがチャーハンも食べたようだ。

これは何の天ぷらだっけ?島魚の天ぷらかな?よく覚えていないのだが・・・
そして締めに豚バラ焼き。こちらもたっぷり4本入り。
これでもうお腹一杯。ぐるじい〜〜 

美人の女将さんにお会計をしてもらい、また次回使えるお飲み物券をいただいた。
たいきはお菓子までもらったうえ、今日もかっこいいと言われ超いい気分になっていた。

いい雰囲気の中でお腹一杯美味しいものを食べられて、しかも安い!
次回宮古島に来ることがあったらまたここに来たいなあ。

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