’14やんばるパークゴルフ選手権
 

 大満足の渓流釣りのあとは、みんなでやんばる恒例パークゴルフに行く事にする。

 途中の道でヤンバルクイナが現れたらいつでも撮れるように、今回は僕一人で後ろの席に座らせてもらって出発!これなら右左、どっちにヤンバルクイナが出てきても大丈夫だ。
 カメラはD4にシグマの50−500mmを付けておく。これなら多少暗くても大丈夫だろう。
 
 この車、後部座席に座るのは初めてだけど、エアコンの吐き出し口もあるし、席も広々としていてたしかにたいきが言うように社長になった気分になるね。
 

 それに今日は運転じゃないのでまわりの景色が良く見える。

 多少でもヤンバルクイナの可能性があるかと思い裏道からゴルフ場に向かっていくと、途中いい感じの河口があった。これがタイとかだったらヤマショウビンやアオショウビンがいそうだな。

 そしてゴルフ場に到着。こんな炎天下じゃ他にコースに出る人もいないようで僕らの貸切だ。
 ここは9ホールのコースが4つある。前回は暑くて半分で止めてしまったので、今回の目標は全36ホールをまわること。長期戦に備えて自販機でポカリを買って、クラブとボールを借りたら試合開始だ!

 まずはくじ引きをしてたいきからティーショット!わくわくするなあ。

 バランスのたいき、コントロールのひーこ、パワーの僕とそれぞれ特徴のある3選手の間で接戦が始まった。

 ゴルフ場とはいえここはやんばる。丘のほうからはアカヒゲの囀りが聞こえてくるし、生き物もいろいろ住んでいる。カエル嫌いのたいきには、このことは内緒にしておこう。

 これって結構ムキになってしまい、みんなかなり真剣にプレイしていた。しかし4コースはさすがに長く、2コースを回ったあたりからだんだんバテてきた。ポカリも温くなり残りも少なくなってきた後半は、少しでも日陰を求めてそっちに向かって球を打ったりしてしまう。

 それでもめげずに最終ラウンドに突入。この頃になると誰が勝つかより早く全部のホールが終わってくれる事が一番の望みとなってしまった(^^;

 なので全てのコースを回りきった時にはもうみんなバテバテだ。なんせ36ホールだからねえ。道具を返すと速攻自動販売機の所に行き、冷たいコーラを飲み干す。ん〜うんまい〜〜!

 結果は僕が優勝。前回の雪辱を果たすことができた。やり〜!

 

 車のクーラーを全開にして涼みつつ、帰りも僕は後ろの席。時刻はもう午後6時、どこにヤンバルクイナがいてもおかしくない時間帯だ。手にはカメラを握り締め、気を引き締めながら帰路についた。

 やっぱり夕方って言うのは良いのだろうか?路肩の影に気をつけながら走っていくと、ヤンバルクイナが逃げるのが何度か目に入った。

 この時間になると「こんなにいたの?」って思うくらいヤンバルクイナを見かけるが、こちらに気付くなり薮の中に逃げ込んでしまい、なかなか撮影までには至らない。しかしやっぱ居ることは居るんだな。なんだか石垣島のシロハラクイナくらいの頻度で出てくるぞ。

 そしてついにゆったりとしたヤンバルクイナに遭遇。こいつは側溝の水溜りで水浴びをしていたようだ。車を停めるとその場で立ち止まり。びしょ濡れのままこっちを眺めていた。ずいぶん愛想のいいやつだ。

 しかし足環がなあ・・・今回は絶対足環難の相が出ているに違いない。アカ様、サンちゃんに続きヤンバルクイナまで・・・しかも3つも付いているじゃないか。

 もしかしてこいつは放鳥された固体かな。だからやたら人慣れしているのかも。でもこういうやつが車に轢かれちゃうんだろうな、気をつけてくれよ〜

 まあ足環君でも上半身だけ撮れば分からないか。しかし昨日に引き続きヤンバルクイナ接近距離更新だ。ここまで近くで見れるなんて、やっぱ時期的なものなのかなあ?

と思いながら眺めていたら、反対側の斜面にももう一羽のヤンバルクイナを発見。目が会うと斜面を登り始めたが、それほど大慌てという感じではない。それにこいつは足環はついていないようだ。今の足環君の奥さんかだんなさんだろうか。

 このヤンバルクイナはゆっくりと斜面の中を歩いて行き。下生えが途切れたところで立ち止まってくれたので何とかシャッターを切れた。

 少々ぶれ気味ではあるが相手はヤンバルクイナ、撮れただけでも感謝しなくちゃ。
この2羽のヤンバルクイナが森の奥に帰っていくのを見届けてから、再び帰路に着く。

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