ロビーから出たところで、目線の高さの木にきれいな蝶が止まっているのを見つけた。シロチョウの仲間だと思うがなんとも鮮やかな色をしている。鳥もこういう系が見たかったんだけれどなあ。

　朝は地面をうろうろしていたマイナたちも人通りが増えてきたからか木の上に避難していた。

 　なんてつい撮影に夢中になっていると、案の定ひーこ達はとっとと行ってしまうのであわてて追いかけなくちゃいけない（＾＾；　　　
　この頃になるとだいぶ空の雲も少なくなってきた。涼し過ぎる風も青空の下だとなんだか爽やかに思えてくる。日差しはきっちりと強いので夏の高原にいるような感じだ。

　お店が多いのはやはりホテルを出て右手、インド料理屋方面だろうということでそちらへ向かうことにする。

　昨夜、今朝と何度も同じ所を歩いていることでだんだんこの道にも慣れてきたようだ。昨日は結構歩いてやっとたどり着いたと思っていたインド料理屋もこうなってみるとホテルを出てすぐそこって感じ。店先では昨日のお兄さんが掃除をしていて、こちらを見ると「Ｇｏｏｄ　ｍｏｒｎｉｎｇ！」と手を振ってくれた。でも今朝はちゃんとタイ料理を食べるんだ。またね〜

　しかし朝ごはんを出している店は意外と少ない。あってもコンチネンタルブレックファーストって感じの店、もしくは地元の人が買って帰ったりその場で立ち食いしたりする屋台ばかり。パッタイみたいな軽いタイ料理をゆっくりと座って食べられる店は中々見当たらない。

　それでも旅先では散歩しているだけでも楽しいものだ。路肩の上にはアオタテハモドキが羽を広げて止まっている。

　家並みの切れ目の藪の中で何か鳴いているなあ、と思ったら、ほんの２ｍ位しか離れていない枝に3羽のチョウショウバトが止まっていた。ハトなのにめちゃくちゃちいさくてムクドリくらいしかないのだが、近くで見るとその小ささが一層際立つ。念のため50-500ｍｍ持ってきておいてよかったな。これはひーことたいきも熱心に見てくれていたのでちょっとうれしかったりする。

　やがて前方に、この通りの中心街と思われる十字路があらわれた。
その角によさそげな店があった。中で掃除をしていたいた兄さんに食事ができるか聞いてみたらＯＫだというので、ここで朝ごはんを食べることにする。
　道路沿いのテーブル席についてほっと一息。やっぱりこういうところは往来を眺めながらのんびりするに限るな。

　街中とはいえ外は緑がいっぱいあり、みずみずしくてとってもいい感じだ。

　各自料理を注文し、景色を眺めながら待つこと10分ほど、朝ごはんが運ばれて来た。
僕とたいきはずっと食べたかった海老のパッタイ。袋入りの砂糖と唐辛子が付いているのが庶民的な感じだ。

ひーこは卵の練りこんである中華麺の焼きそば。ぱっと見同じ様な感じだが、よく見ると具材はかなり中華っぽい。

軽くライムを搾って、それではいただきま〜す！

　う〜んうまい！思わずビールが欲しくなるが、まだ朝だから我慢しておこう。
ひーこの中華麺もパッタイとはちゃんと味付けが変えてあったのに軽い驚きを感じる。
どうせ麺と具材が違うだけでみんなおんなじ味だと思ってたからなあ。

　お腹もいっぱいになってしばしマッタリした後は食後の腹ごなし散歩へ行った。
目指すは海があると思われる方向だ。浜まで出て、そこから海を歩いてホテルまで戻ろうって作戦だ。

年末のせいか人通りもまばらな道をぶらぶらと歩いてゆくと、子犬が3匹やってきてひーことしばらく遊んでくれた。

　途中現れたこぢんまりとしたリゾートホテル、道路からいきなりプールでセキュリティーも何もあったもんじゃないが、
プールもコンパクトで平和そうだし、きっとここなら朝ごはんのバイキングも余裕で頼めてたろう（＾＾；
次回泊まるならこれくらいのところがいいな。

やがて前方に海が見えてきた。道は間違っていなかったようだ。

　しかし水際まで来てがっくり。海に降りる階段はあるが、その階段自体を波が洗っていてビーチなんてどこにもない。
これじゃ波の中を歩いていかなきゃなんないよ。

　昨日の晩がこんな感じだったから今朝は潮が引いてると思っていたのだが、潮周りを見誤ったか・・・
白砂の浜がどこまでも続くビーチリゾートだと思っていたけどちょっとイメージが違ったなあ。

　しょうがないので来た道をホテルの前まで引き返し、前のセブンイレブンで飲み物とお菓子を購入。
ついでにお弁当コーナーを覗いてみると、中々美味しそうなご飯物がそろっている。明日の朝なんてこれでもいいねえ、なんていいながらホテルに戻った。

そしてベランダに出てジュースを飲みながら一休み。さすがにこの時間になるとじっとしていても少々汗ばんでくる。

そうなると眼下に見えるプールも気持ちよさそうに見えてくる。もうちょっとしたら行ってみようかね。