びあしんさんと怒涛の朝撮り |
そして翌朝、待ち合わせの朝5時半にロビーに下りていくともうびあしんさんは来てくれていた。こんなタイの片隅でお知り合いと会えるなんてちょっと不思議な気分だよな。 外はまだ真夜中って感じなので、ロビーでちょっと前までびあしんさんが行っていたケンカチャンのことを聞かせてもらった。この時間のこのロビーも半袖じゃ肌寒いくらいだが、ケンカチャンはダウンジャケットがあってもいいくらい寒かったそうだ。なんせあちらは標高1000m以上あるらしいのだ。防寒装備なんて来る時着てきたウィンブレくらいしかないし、たいきなんか短パン以外持って来てないよ。何とかしなきゃなあ。事前に教えてもらえて助かった。 今年のお正月のタイは例年よりもずっと寒いらしい。そのせいか鳥の動きもいまいちみたいだ。 昨日のこの近辺の様子を話しどうしようか相談した結果、やはりびあしんさんが良く行くあたりの水田地帯につれていってもらうことになった。それでは出発しましょう〜 外に出てびあしんさんの車に乗り込む頃には東の空が明るくなってきた。 ホテルから、昨日は歩いても歩いても進まなかった道をあっという間に通過してバイパスに出て一気にチャームビーチ方面を目指す。車って便利だなあ。 水田にはセイタカシギの姿も結構見える。なんだかうちのホテルの周りとは別世界の鳥天国にやってきたって感じだ。 びあしんさんがインドブッポウソウを見つけて車を止めてくれた。さすが目がいい!今回のチャアム周辺での第1目標だったインドブッポウソウ、やっぱり綺麗だな。輝くようななんともいい青をしている。 しばらくそこに車を止め様子を伺っていると、インドブッポウソウは飛び立って道路を挟んだ反対側に舞い降りた。するとそこにはもう一羽のインドブッポウソウが! よく見ると他にももう1羽いるようだ。なんだか喉周りの紫色が薄い気がするので、もしかしたら巣立ち雛なのかもしれない。
オジロビタキの姿も見える。日本にもいるけれど、ここでは普通種でそこらじゅうにいるそうだ。 やがて水田の向こうに朝日が昇ってきた。次のポイントへ行ってみよう! 太陽を背にする方向の水田地帯を見ながら走ってゆくと、杭の上にアジサシが止まっている。クロハラアジサシかな? その向こうにはセイタカシギの群れが降りていた。30羽くらいはいるだろうか。日本じゃなかなか見られない大群だ。 一見優雅に見えるセイタカシギ、実は気性が荒いようで、そこらじゅうで蹴り合ったり、相手を水に沈めたりつついたりと激しいバトルが繰り広げられていた。 そしてその田んぼと荒地の境目の奥に、こちらもインドブッポウソウと並ぶ第1目標、アオショウビン発見!でもちょっと遠いんだよな。 しかししばらく待っていると、何を思ったかアオショウビン一度水中にダイブして、そのまま道路際のブッシュまで飛んできたじゃないか! アオショウビンが飛び去るまで数十秒。D4がバッファフルになるまでシャッターを切りまくれるなんて、なんて幸せなんだろう〜 最後にムクドリの仲間を撮ってから、この水田地帯を後にして再び僕らのホテル方面に戻った。 そして向かったのは昨日の池の畔の公園。ここからは車を降りて歩きでの探鳥だ。何かいるかなあと入っていくと、芝生の上を歩いていたのはヤツガシラ。 びあしんさんによると、タイのゴルフ場ではどこにでもいるらしいが、この姿はやっぱりわくわくする。 そこから奥に入って行くと、オジロビタキが飛び回っていた。 木の中をせわしなく動き回っているのはオナガサイホウチョウだ。 さらにキマユムシクイも。ちょこまかと撮りにくい。 普段ならザコキャラのはずのチャノドコバシタイヨウチョウにもやっと出会えた この時期タイヨウチョウの仲間は少ないのか、それとも地域的なものなのだろうか? そして最後に喉にうっすらオレンジ味のあるオジロビタキを撮影してこの日の朝撮りは時間切れ終了。 びあしんさんにホテルまで送ってもらい、日本での打ち上げを約束して別れたのだった。 |