タイで本格ポタ
   びあしんさんと別れ部屋に戻ると「プールにいます」と言う書置きが残してあった。
 なのでプールサイドに行ってみると、昨日と同じ当たりに2人の姿を発見。朝ごはんは向かいのセブンイレブンで買ってきてここで食べたそうだ。

 たいきは昨日で懲りたようで今日はプールに入る気はないらしい。日光浴で日焼けボディーを目指すそうなので昼まではここでのんびり過ごす事にした。明日はもうケンカチャンに移動だから、みんなと一緒にいる時間も少なくなるからね。

 そして昼過ぎ、ご飯を食べに行きがてら4輪バギーでも借りてツーリングでもしようかとホテルを出た。


 まずはどこかで昼ごはんだ。なんせ僕は朝から何にも食べていないのでお腹ぺこぺこ。いつもの通りを歩いていくとオープンエアの気持ちのよさそうな店があったので、ここで食べることにした。

 降り注ぐ日差しの下、朝撮りの満足感も手伝ってとってもいい気分だ。もう4輪バギーはやめて自転車借りようか。
だったらビールも飲めるし・・・と思ったらもうそれ以外の選択肢はなくなったのでシンハを注文。
ぷは〜〜やっぱり真昼間から飲むビールはうめえうめえ♪

もちろん昼ごはんも注文した。たいきが頼んだのはパッタイ。

 ひーこはポークのチリソースとご飯、味は酢豚みたいだった。なぜかご飯が熊ちゃんの形をしている。

僕はガーリックポーク、こちらも熊ちゃんご飯付き。ガーリックポーク、シンプルだけどおいしいぞ〜


 ひーこの熊ちゃんの頭の部分ももらって、お腹もいっぱいになった所で自転車を借りに行く。

 そこらの人に聞いたところ、自転車の貸し出しは向かいのカフェでやっていることが判明。
 話を聞きに行くと24時間100btだと言うので借りることにする。これなら明日の朝撮りにも使えるな。
自転車はごつくてタイヤも太くて丈夫そうだ。その分重そうだけど、3段ギアが付いているから何とかなるだろう。

 それじゃサイクリング開始。チャリとはいえ今まで歩いていた所を乗り物で動くのは早くて気持ちいいね〜

 近くのリゾートホテルには新年の飾りつけがされていた。そういえば今日は大晦日だもんな。全然そんな気がしないけれど。

 その先道はぐっと細くなる。見知らぬ村落の中の道をくねくねと進んでいくのは楽しいものだ。家々では年越しのご馳走の用意だろう、肉をさばいたり大鍋をかき回したり鶏の卵をたくさん運んだり忙しそうだ。子供もみんな家の手伝いをしていてほほえましい。

 民家の間を抜け突き当たると突然砂浜に出た。ちゃんとこんなビーチもあるんだな。海は砂が巻いているみたいであまり綺麗じゃないが、遠くまで点々とリゾートホテルが続いているのが見える。これってチャアム独特の光景なんだろう。

 沖に目をやるとクロハラアジサシが餌をとっていた。

電線からアクロバティックな飛び方で餌をとっているミドリハチクイの姿も見える。


 なんか予定外の鳥撮りができてうれしいぞ。ともうちょっとじっくり撮りたかったのだが、ここでたいきがトイレリタイア。

 どうもお腹の調子が悪いそうなので、ホテルに戻って冬休みの宿題をやっているという。それじゃ無理させてもいけないので一度戻ろうかね。

 来た道を戻ってホテルの前まで行くと、あとは一人で部屋まで帰れるというので、ひーこと2人でサイクリング再開。

 さっきの砂浜まで戻り、そこからさらに細い道を先に進むと漁港が現れた。大晦日だから漁ももうお休みなのだろう。桟橋にはたくさんの漁船が停泊していた。どの船も赤とか青とか原色で塗られていてカラフルだ。帽子が飛ばされそうなくらい風が強く吹いている。

 その風にあおられるように、ここでもクロハラアジサシが飛んでいた。

アジサシの奥に見えるのがうちらの泊まっているホテルだろう。こうやって見ると結構遠くまで来たんだな。

堤防の岩陰にはイソシギの姿も。漁船の影に隠れるようにそっと近づいて、結構近くで撮影できた。

 さあ、鳥も撮ったし海にも来れた。それじゃ次はどこに行こう、と、ひーこと相談した結果、明日からのケンカチャンに向けてどこかにフリースを買いに行こうということになった。たいきの長ズボンも何とかしなきゃならないしな。
バイパスまで行けばきっとスーパーかなんかあるだろう。それじゃ出発!

それらしい方面に向けて自転車を走らせる。

 そして走ること10分ほどであのバイパスに到着。あたりを見渡してみると、反対車線に大きなスーパーがあった。
となるとこの道渡らなきゃならないんだよな。チャリも一緒だし果たして大丈夫だろうか・・・
生垣でできた中央分離帯もあるので、一気に横断は無理。まずはあの生垣の切れ目まで・・・いまだ!とダッシュ。

 そしてそこからさらにダッシュして、無事向こう側に到着!
いや〜横断も命がけだなあ・・・でもこれもたいきの長ズボンのためだ。

 そして着いたスーパーがここ。大きな倉庫のような巨大店舗だ。
ちなみに看板は全部タイ語なのでなんて書いてあるかわからない。
ほとんどのお客さんは車で来るようで、駐車場に止まっている自転車はうちらの2台だけだった。

 この時間帯、これだけ自転車をこいでくるとさすがに暑くなっていたが、店内はクーラーなんて入っていなかった。
日差しがないだけましだけれど、涼もうと思っていたのでちょっとショック。

 さて、フリースはどこに売っているかな。と店内を見てまわるがなんだかDoitみたいな雰囲気で、あるのは日曜大工に使うようなものばかり。便器の種類なんてめちゃくちゃ豊富なのに、衣類とか飲み物とかはどこにもなかった。

 表示がタイ語な以外は日本とほぼ同じような日曜大工用品が並ぶ中、ホテルの庭とかで使ってる椰子でできた箒がすごくタイっぽさをかもし出していた。でもフリースはない。どこか他の店探さなくちゃな・・・

 店を出て当たりを見渡すものの他にスーパーっぽい店は見当たらない、どうしよう。
でもとりあえず先にいってみるか。

と言うわけで、時速100kmで車が飛ばしていくバイパスの脇をひたすら走る時間が始まった。
これはもうサイクリングじゃなくてポタだ。しかもこんな重い自転車で・・・

路肩には砂が積もっていて走りにくい。これで滑って車道側に倒れたら轢かれると思うと中々の緊張感だ。

 周りはひたすら原野と民家が続き、スーパーなんて全然見当たらない。いったいどこまで行けばいいんだ?
さえぎるもののない日差しに照らされて、ホテルから持ってきたスポーツドリンクはどんどん減ってゆく。
唯一幸いなのは追い風って事だが、帰りは向かい風だよな。それを考えると憂鬱になってくる。

 ひーこも必死で付いてきているがどんどん距離が離れていく。ドンくさいから転ばないか心配だし、もういい加減引き返したほうがいいんじゃないか?と、一休みがてらひーこに提案するが、もうちょっと行ってみようという。
しょうがないなあ。それじゃあの遠くに蜃気楼みたいに見える建物のところまで行ってみるか。

 そのあと5kmくらいは走ったろうか。蜃気楼のような建物は蜃気楼だったようだが、その代わり反対車線にガソリンスタンドとそれに付随したショッピングモールが見えてきた。あそこならなんか売ってるんじゃないか?もし売ってなくてもジュースくらい買えるだろうということで、再び命がけのバイパス横断を慣行!無事ショッピングモールに到着した。

ショッピングモールにはうまいこと安売りの服屋があったので入ってみる。

 すると一枚300btの掘り出し物フリースが売っているじゃないか。大当たりだ!ここまでがんばって自転車漕いで来た甲斐があったよ。それにたいき用の長ズボンもゲット、いい買い物ができた。これでケンカチャンが寒くても安心だ。

それじゃ目的も達成したし、飲み物は帰ってからの冷たいシンハってことにしてもう一頑張りしようかね。
しかし帰り道はやっぱり逆風。来る時の倍くらいしんどいぞ〜

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