ボートハウス探検
 お父さんに送ってもらいボートハウスに戻るころには大部太陽も西に傾いてきていた。
 さてうちらの部屋はどこかな?フロントに人がいたので「僕の部屋わかります?」と聞くと、覚えてくれていたようで部屋の前まで案内してくれた。

 うちらが今夜泊まるのはこの船の形のコテージの2階だそうだ。ファミリーコテージっていうからこの舟一軒丸々貸切だと思っていたのだが、下はまた別みたいだ。

 三脚と撮影機材を引きずって階段を上りドアをノックすると、たいきがでてきてくれた。さて、部屋はどんな感じかな?
 スィートと言うだけあって部屋の中は奥のベッドルームとリビングに分かれている。ソファーはベッドにされていたが、まあゴロゴロするならこれでも問題ないだろう。ただ全体に作りが古っぽくてぎしぎし言う。

 バスルームはバスタブもあって中々の広さだが、はやり新しいとは言いがたい。なんだかトウモロコシみたいなにおいがすると思ったら、流しの下に桶があって、なかには水が張ってありそこに葉っぱのようなものが浮かんでいた。これがにおいの元のようだ、虫除けの効果でもあるんだろうか?逆に虫が発生しそうだけれどな。

 と、あまり豪華とは言いがたいが、電気もテレビもあるしトイレも水洗だからキャンプするよりはましだろう。

それじゃ明るいうちに敷地の中でも探検にいこうかな。僕が鳥撮りをしている間にひーことたいきはすでにここをくまなく把握しきってしまったそうで鳥ポイントを案内してくれると言う。それじゃよろしく頼むね。

  部屋を出てまずは湖畔に向かう。ひーこはここでアオショウビンを撮ったと言って証拠写真を見せてくれた。
どこら辺にいたのか聞いてその場所に近づくと、ほんとにアオショウビンが飛び出した。

 さらに「ここは滑りやすいから」「ここはつまづくから気をつけて」と実体験に基づいているであろう
アドバイスをしてくれながら(^^;敷地内を一回り。

 湖の正面は芝生広場になっていて、水際まで芝が迫っている。
沖にはパピルスのような親水性の草が茂り、アフリカのバリンゴ湖を思い出させる。

沖の木にはウの仲間やオウチュウが止まっていた。

夕暮れの空を飛んでいくのはゴイサギの幼鳥かな。

太陽は沈み、西の空に明るさが残るだけになった。日がかげるとやっぱりかなり涼しくなってくる。長袖が欲しい位だ。

芝生広場の後ろにはプールがあるが、やはりこんなに寒くちゃ誰も入っていないのだ。

 と言うか、プール以外にも人がほとんどいない。湖に面したテラスで欧米人の家族が食事をしているくらいだ。
タイでは年が明けてから本格的な正月休みが始まると聞いていたので、今日1月1日は冬休み初日。
そんな本来なら大混雑してしかるべき日にこのガラガラぶり。果たしてこのホテル大丈夫なのかなあ?

 この後一度部屋に戻ってシャワーを浴びる。
バスタブだと思っていたのはシャワーの水受けだった様で水をためても浅すぎて肩まで浸かれなかった。
そしてシンハで一服したあと夕食の予定時間の午後7時半、レストランへ向かった。

 再び湖畔を歩いていくと、すごい数の虫が飛んでいる。これが多くの生き物の命を支えているんだろう。

 プール近くにはステージがあって、周りは運動会の旗みたいなので飾られていたが、昨日の大晦日はここで何かガライベントでもあったのかな。今日の静けさ殻すると、とてもそんな風には思えないのだが・・・

 レストランに着くと、テラスの席に案内される。テーブルの照明はろうそくだけ。少々薄暗いが、虫は離れたところにあるもっと明るい照明に集まってくれてこちらまではほとんど飛んでこなかった。席からは湖がみわたせるはすだが、すでに真っ暗で何も見えない。

 まずはシンハのラージを頂き、しばらくして料理が一気に運ばれてきた。各自麺やご飯をメインにして炒め物をもう一品。それにひーこが頼んだカレーはなぜか一人丼一杯づつがやってきた。スープ代わりなのかな。これがあまり辛くなく、酸味があって中々美味い。料理をすべて平らげて、ビールのお代わりもしたらもうお腹一杯。

 帰りになにか夜禽とかカエルでもいないかと懐中電灯であたりを照らしながら歩いたが、
特にこれと言ったものは見つからず部屋に戻った。

さあ、明日はいよいよケンカチャンでの本格バードウォッチングだ。
さっきの鳥見宿で明日は5時にピックアップに来てくれると聞いたので早いところ寝なくっちゃ。

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