3ケツでツーリング
  Tinさんと別れて部屋に戻ると。ひーことたいきが手ぐすね引いて待っていた。バイクは今日の昼まで借りてるから3ケツでツーリングに行こうというのだ。まあまだ9時だしお迎え予定は午後1時、時間は十分あるから行って見るか。せっかくケンカチャンに来たのに家族一緒に何にもしなかったってのもさびしいしね。

 というわけでカメラはFZ150だけにして部屋を出た。運転手は当然僕、ヘルメットは生憎2個しかなかったのでひーことたいきにかぶらせて僕はノーヘルだ。まあカブじゃこけても何とかなるだろう。

 さあ、出撃だ。こうやって見知らぬ土地でバイクを運転するってのは気持ちがいい。

 たいきとひーこも落っこちそうだの速すぎるだの大興奮でキャーキャー喜んでいる。楽しいねえ

 そして走る事10分ほどでケンカチャン湖の湖畔に到着。軽く走るには調度いい距離だったな。

バイクを駐車場の隅に停めて湖を見に行ってみる。

 ここら辺の景色は日本といってもわからないよな。湖畔には芝生が広がり、水も綺麗で河口湖みたいな感じだ。

 そういえば朝ごはんを食べてないのを思い出したらお腹が減ってきた。ひーこが昨日偵察した所によると、もうちょっと行ったところに売店みたいなのがあったと言うのでそちらに移動することにする。バイクに戻る途中、ムナオビオウギビタキが遊んでいたのでFZ150の600mm域で撮影してみるがいまいち。やっぱコンデジじゃこんなもんだろう。

 再びバイクにまたがりちょっと移動すると、大きな食堂のような建物が現れた。ここなら何か食べものにありつけそうだ。

 中に入ってみると売店がありカップラーメンやパンが売っていたが、その横に軽食コーナーがあり、ここで作ってくれるお弁当みたいなのが美味そうだったのでそちらにする事にする。ただし表示はすべてタイ語でまったく読めない。
 そこで厨房のおばちゃんに、昨日Tinさんに教わった「パッ ガバオ マイサイ ピッ」と言ってみるとちゃんと通じたようで、おばチャンは「ピッ」と笑いながら料理を作り始めてくれた。なんだかタイ語が通じたみたいでうれしいなあ(^^)
 できるまで座って待ってなさい、みたいなジェスチャーを受け、おとなしく待っていることにした。

 日陰に涼しい風ガ通り抜け気持ちいい。中を見渡すと、セグロミツユビカワセミやカザリショウビンなどの写真がいっぱい飾ってある。やっぱり時期さえよければ鳥もいろいろ見られるのだろう。チョウやカエルのポスターなども貼ってある。こんないろんな種類がいるんだなあ。今回見れたのはほんと日本の一部だよ。
さらに隅っこには水槽が置いてあり、何がいるのか見に行くとフナみたいな魚が泳いでいた。このケンカチャン湖に住んでいるさかなのようだ。

 そんなのを見ているうちにおばちゃんが出来上がった料理をビニール袋に入れて持ってきてくれた。
 ちなみにたいきとひーこはすでにボートハウスでたっぷり朝ごはんを食べているのでおなかはいっぱいだそうだ。それじゃ部屋に戻ってゆっくり食べようかね。

 というわけでバイクに戻るべく食堂から出ると、真上をキシタアゲハが飛んでいる!あわてて撮影するがFZ150じゃ厳しいなあ。でも何とか証拠写真だけは写っていたようだ。

 ちょっとうれしい気分でバイクにまたがると、再びボートハウスを目指して走り始める。来る時は下りだったが帰りは登りベース。このカブに3人乗りだとエンジンがぶっ壊れそうなくらいうなっている割に全然進んでくれない。途中で止まろうものなら再スタートは絶対無理だろう。なので傾斜のゆるいところでできるだけ勢いをつけて急坂を乗り切ると言う作戦で、ボートハウスまで戻ってこれた。
 レセプションの前にバイクを止め、念のためエンジンをかけたまま鍵を引っ張ると・・・なんかそのまま抜けちゃうぞ。どうでしょうで見たベトナムのバイクと一緒だな(^^;これで大丈夫なんだからここら辺は平和なんだな。しかしこれじゃ鍵の意味、まったくないんじゃないだろうか?必要なのはガソリン入れる時くらいだよなあ・・・

 バイクはここに鍵をつけたまま置いておけばいいそうなので、弁当を持って部屋に戻りテラスに陣取る。ここはこういう場所があるから気持ち良いよな。初日の部屋よか断然良いよ。
さてお弁当はどんなだろう?とわくわくしながら吉牛の入ってるような発泡スチロール容器のふたを開けると、多少偏っているものの中々美味そうじゃないか。

 そして一口口に入れると・・・なんだかご飯がかび臭い。でもここら辺の人はこういうのを食べてるんだろうと自分を納得させ、いやになる前に一気に掻きこんだ。肉は美味かったので引き分けかな。

 食後のかび臭さをコーヒーでごまかしていると、テラスの前の椰子の木に小鳥が飛んできた。急いで50-500mm+D7000を取ってきてチェックしてみると、チャノドコバシタイヨウチョウだった。

 よく見ると、その近くにトカゲも引っ付いていた。

 そこにリスも登場、昨日見たシマリスみたいなのや大きいのとはまた別の種類のようだ。
ここは居ながらにして色々楽しめるなあ。

と思いながら外を眺めていると、レセプションの前の花壇でめちゃくちゃ綺麗なアゲハチョウが蜜を吸いに着ていた。
こりゃここに居るわけにはいかないな。とカメラをつかみ、部屋を出ると階段を駆け下りて花壇へ急いだ。

幸いまだアゲハチョウはいてくれて、なんとか撮影することができた。
このアゲハ、クジャクアゲハと言うやつらしい。こんなに綺麗なチョウはそうそう出会えるもんじゃないぞ。

このまま勢いに乗ってそこらをもうちょっと散策してみることにする。
ちなみにさっき居たテラスはこんなところ。

部屋を離れて湖畔に行って見ると、インドトサカゲリがいた。

ギャギャギャギャギャと言う声は今朝はまったく駄目だったカワセミ系、アオショウビンだ。

 大きな青い鳥が飛んでいったので追いかけていくと、レストランの屋根に止まった。そっと近づいてゆきその姿を確認するとのはインドブッポウソウじゃん。こんなところにも居るんだなあ。

やがてピックアップ予定の午後1時が近づいてきた。そろそろ部屋に戻って荷物の片づけをしなくては。
最後にもう一度湖を眺め、湖畔をあとにした。

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