ドライバー交代
 部屋に戻って最後のパッキックを済ませると、もうピックアップ予定の午後1時を過ぎていたのでで急いでレセプションの横へ向かった。しかしまだノンパパさんの姿は見えない。まあチャアムからやってくるんだ、ちょっと位遅れることもあるだろう。庭でも眺めて待っていようかね。


 しかしなかなかノンパパさんはやってこない。結局30分後、やっと見たことのある車がやってきた。途中でトラブルでもあったの」んだろうか?だいじょうぶかな?


 中なら降りてきて、遅くなってごめん、と謝るノンパパさん、なんだか具合が悪そうだ。
 それでも荷物を積み込むのを手伝ってくれ、ひーことたいきは後部座席、僕は助手席に乗り込んでバンコクへ向けて出発した。

 運転席のノンパパさんは相変わらず調子が良くなさそうで少々うなだれ気味。どうしちゃったんだろう?生あくびを繰り返し盛大にため息をつきまくっていてすごく眠そうだ。なんだかこっちも身の安全が心配になってくるな。

 眠いの?と聞くと大丈夫だというが明らかに半眠りで時折車が蛇行する。この症状、もしかして二日酔い??? と聞くとやっぱり、昨日飲みすぎたんだそうだ。なんだよ、病気かと思って心配して損したよ。
 どこかコンビニでも寄ってコーヒーでも買って目を覚ましてもらわないと、こんな調子じゃ無事バンコクまでたどり着けそうもないぞ。

 フンフンうなりながら運転するノンパパさんに、僕は「大丈夫?」と声をかけることしかできない。
 ついでに、というか社交辞令みたいな感じで「あんまり辛かったら運転変わるよ」というと・・・


「ほんと!?」

 と大喜びで車を路肩に寄せて急停車。このリアクションは想定外だったなあ。あの〜、でも今回は国際免許とってないんだけど・・・というと「私のがあるから大丈夫」って船舶免許じゃないんだから・・・・

 というわけで、急遽ドライバー交代となってしまった。
ここからドライバーのノンパパさんをバンコクまで連れて行くってことだな(^^;

 道も空いているし、じっと助手席に座っているより運転していたほうが楽しいからいいけどね。考えようによっては乗り捨てのレンタカーを運転してるみたいなもんだからな。問題は無免許ってとこくらいだけれど、タイなら警察もお金で方が着きそうだ。

 席を替わり車が走り始めると、ノンパパさんは助手席で早くも寝に入り始めた。今は一本道だからいいけれど、ちゃんと曲がるところは教えてよ〜と言うと薄目を開けて、ガーミンがあるから大丈夫だって。なんだかなあ・・・
 
 気がつくと後部座席の2人も爆睡中、一人バンコクをめざしひた走る。

 でも案の定道を間違えた。右折する所をまっすぐ行ってしまったようだ。まあでもいずれバンコクには着けるだろう。
マーペンライってやつだな。一度ゆっくり走っているトラックを追い越そうとしたとき正面から来た車にぶつかりそうになたくらいで(ノンパパさんもこの時はさすがに顔がひきつっていた)あとは快適なドライブだ。

 そのおかげか途中からノンパパさんの意識もはっきりして来たので、道の間違いは何とかリカバリーできて、バンコクへのハイウェイに乗ることができた。もう迷うことはないけど段々車が増えてきたなあ。街中に入ったら運転代わってよ〜

 そしてついにバンコク近郊に突入。ここから大渋滞の街中を運転する自信はないので、ガソリンスタンドに入ってしぶしぶって感じのノンパパに運転を代わってもらった。あー楽しかった。来た時より全然近い感じがしたなあ。

 そのあと市内に入ると大混雑に突入。運転代わっておいてもらってよかったよ〜。やがてうちらのホテルの近くにあるというルンビニ公園が見えてきた。でもノンパパさん葉ホテルがどこだか知らないらしく、辺りをキョロキョロ見回している。とうぜんうちらも全員でそれらしきホテルを探した結果、一度通り過ぎたもののUターンで事なきを得て無事今回しバンコクで滞在するホテル デュシタニに到着。

 ノンパパさんありがとうね。無事にチャアムまでたどり着いてね、と眠気覚ましに効果抜群だというレッドブルをわたし、走り去る車を見送ったのであった。

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